vol.9

くるり 

ばらの花

珍しく邦楽を。私はどちらかというと洋楽指向な人なんで、あまり和モノには詳しくないんですよ。(理由は・・・単にひねくれ者だから。)そんな私も、今は何となく邦楽モードに入って色々聞いたりしてます。

ここで取り上げるくるりも当然ながら昔からのファンでもなんでもなくて、ジム=オルークがプロデュースした一年前のアルバム「図鑑」から聞き始めたバンドです。そのアルバムは半分プロデューサー目当てで聞いたんですが、これが大当たりでした。特にインストの「惑星づくり」が大好き。普通にステレオで聞き飛ばす分にはメロディに優れたポップソングなのに、ヘッドホンで聞くとガラッと音の印象が変わる素敵な曲がたくさんありました。
このシングルも基本的にはその路線で、ラジオなんかで聞くと口ずさめる素直なメロディの曲のくせに、ヘッドホンで聴くと「KID A」なみの音響が楽しめます。どうやら結構ヒットしてるみたいだけど、こういう曲ががんがん売れるようになるといいですね。
…でもカップリングの曲は何故かヘビメタ。好きだから良いけどさ。

邦楽モードに入って、他に良かったCD(レコード)
*サニーディサービス「LOVE ALBUM」
解散してしまったそうですが、これは大傑作だと思います。私の心の師匠、アンドリュー=ウェザオールを思い起こさせるキック音。というか、プライマル・スクリームの大傑作「スクリーマデリカ」。メロディも最高。特にアルバム後半に収録されている「パレード」が必殺の曲ですね。華やかで儚げな展開、加えてあのもたついたキック音があれば、他に何も要らないでしょう。

*スーパーカー「Futurama」
以前はジーザス&メリーチェーンばりの轟音ギターのバンドという位にしか考えてませんでしたが(失礼)、打ち込みベースのこのアルバムはかなり良かったです。聞いて踊るにも、ぼーっとするにも良し。…特に若い人に聞いて欲しいですね。