vol.13


XINLISUPREME

MURDER LICENSE
FATCATという、シガーロスやらMUMといった良質のアーティストをリリースしているレーベルがあるんですけど、そこから出た怪物がこのシンリシュープリーム。大分出身のアーティストです。
彼らの1st「Tomorrow Never Comes」を友人の薦めで入手し、聞いたのですが、容赦ないノイズと雄叫び(?)、プラス美しい、とても美しい旋律のハーモニーにやられてしまいました。ほとんど(怒濤の)インストなんですが、曲タイトルが「Goodbye For All」「All You Need Is Love Was Not True」「You Died In The Sea」など身も蓋もない感じで素晴らしい。
レーベルのサイトの紹介文ではジザメリとかマイブラとの比較がなされていたけど、そういう美しさは確実に持っていると思います。そして、この深い絶望を通り越したような感覚。個人的にはナイン・インチ・ネイルズ以来の衝撃を感じました。

本作「MURDER LICENSE」では、ジャケ写真をみれば一目瞭然な通り、アメリカのやっている(これからしようとしている)殺戮行為がテーマとなっているようです。内ジャケには、バタバタと倒れている死体とブッシュjrとの組み合わせといった、わかりやすい(でも、的確な)構図が入っています。音もすごいにょ。ノイズばりばり。

ちなみに、我が敬愛するアンドリュー・ウェザオールの推薦文付き(邦盤は)。