vol.16

COLDPLAY/A RUSH OF BLOOD TO THE HEAD
グラミー賞で受賞した「clocKs」の収録されているアルバム。
はっきり言って,コールドプレイは日本であまり(実力のわりに)聞かれていませんが,
わびさびの効いた良いバンドだと思います。
前作を聞いた限りではなんというか「レディオヘッドのパクリっぽい」印象もあったんですが,
今となっては独自路線(癒し系・・・なのかねぇ)を辿っていっています。

2003年のフジロックで初めてバンドのサウンドを聴いた時にははっきりいって
演奏のうまさに従来の微妙な評価を180度転換させました。
やっぱり,生演奏をきかないとねぇ・・・。
Syrup16g/coup d'Etat
Syrup16gは,2003年に最も良く聞いたバンドです。
どん底の歌詞の内容もさることながら,透明感のある曲とか演奏力とかインパクトとか,もう
抜群です。
Syrup16gは多作で,短期間にどんどんアルバムやマキシシングルが出されているのですが,今のところ
一番聞いているのがこの「クーデター」というタイトルのアルバムです。
どんな感じのアルバムかというと

「サイレンが聞こえてもまだ
 歌うたっても いいの?
 細菌ガスにむせながら
 歌うたっても いいの?」(神のカルマ)

「行く場所なんて別にねぇ
 今さらなんにもする気ねぇ
 生きてるなんて感じねぇ しねぇ」 (ソドシラソ)

という,良い意味で病んだ感じの楽曲が盛りだくさんのアルバムです。大好き。
特に4曲目「手首」はリストカッターが神と問答し,神から死刑宣告されてしまうという暗黒
まっしぐら,かつポップな大名曲です。必聴。
Syrup16g/mouth to mouse
Syrup16gのアルバムですが,これもいいです。
歌詞の点では直接的な暗黒ぶりはなんか後退してるんですが,ギリギリの所で「こちら」に踏みとどまっている感が強いのがいいと思います。

「生きんのがつらいとかしんどいとかめんどくさいとか
 そんなことが言いたくて えっらそうに言いたくて
 二酸化炭素吐いてんじゃねぇよ」(メリモ)

という,必殺のフレーズをもつ曲があるんですが,同じ曲の中で

「心拍数は上昇 失敗しないか心配ばかりで
 大丈夫 成功しようがすぐに忘れられます」

という歌詞があったりするなど,なかなか一筋縄ではいきませぬ。
生きるのがつらくてしんどくてめんどくさい人にオススメです。