Kanon〜カノン〜

春に溶けた雪が冬再び地面に降り積もるように
そして一つの旋律をかたちを変えながらたどって行くKanonのように
主人公の心に奇跡を奏でる雪降る街の心温まるstorys

カノンは、パソコンゲームとして発売され、大人気を博した作品を、ドリームキャストに移植したものです。
主人公は、親の海外出張で、7年振りにいとこと叔母の住む雪降る街へと引越し、第二の高校生活をスタート。 そこでいろいろな人と出会い、過去の記憶とともに新たなる物語を作り上げていきます。
システムは、いたってシンプルなテキストアドベンチャーで、たまに出る選択肢を選ぶ以外は、
ストーリーに専念しやすいようになっています。

というわけでカノンですが、このゲームはやはり良いですね。
評価の高いシナリオはもちろん、それを引きたてる音楽(ストリングスの使い方が絶妙です)、
文章の巧みさなどやはり評価が高いだけのものを持っていますね。
ちょっと最初は抵抗がある絵ですが、これもやっているうちに気にならなくなります。エフェクト(効果)の使い方とか、その他の部分が良いと思いますし。
そして、パソコンユーザーからは評判の悪いフルボイスモード(ボイスが無い方が良いと言う人が多い) ですが、最初からフルボイスモードでやってる僕からすれば、これもまた評価を上げる一因ですね。
なにしろキャストが豪華。声優にある程度詳しい人ならそれが分かるとおもいますが、ここで並べると、
国府田マリ子、小西寛子、飯塚雅弓、田村ゆかり、堀江由衣、皆口裕子、川澄綾子、坂本真綾、川上とも子、関智一(敬称略)
と、どうやってそろえたんだというぐらいの豪華さ。
もちろん実力のある方ばかりなので、キャラクターと声にほとんど違和感はありません。

ストーリー10/10点お約束も含めて、ここまで泣かされては文句無しです。
グラフィック7/10点最初に感じた抵抗を考えると、この位で。
サウンド9/10点10点? でも、曲数が心持ち少ない気がしますので。
システム8/10点不満の無い再プレイ環境+文字を演出する上手さがあります。
設定も細かく出来て良いですが、さすがに字幕で明朝体だと厳しかったですね。
文章力9/10点笑わせ方と泣かせ方を分かっている文章だと思います。
これがあっての感動ですね。
口癖度10/10点それぞれのキャラの口癖が生きてます。かつ、それを不自然に感じさせないフルボイス。
総合9/10点泣きたい人も泣きたくない人も、給料日翌日なのに6500円しかない人も、買ってしまいましょう。

そんなわけで、ドリキャスユーザーは間違い無く買いですね。
ドリキャスを持ってない人はこの機に買ってもいいんじゃないでしょうか。
ちなみに、かなり泣けます。

教訓 うぐぅ、を見たら、カノンファンだと思え。



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