高校生の僕等を悩ませる、三つの選択肢
文系or理系 進学or就職
そして、友情or恋愛・・・
リトルラバーズシーソーゲームは、パソコンソフトとして発売された
「リトルラバーズ」という人気作品の流れを引く作品です。
パソコンソフトの方は、内蔵時計を利用したリアルタイム系のシミュレーションゲームですが、
シーソーゲームは、ボードゲーム形式で対戦する、ギャルゲー的なものとなっています。
三年間の学園生活で、四人のプレイヤーが一人のヒロインを争います。
(ヒロインは六人いて、最初にどのキャラのシナリオをやるかを選びます
このゲーム、他の人が語っているのをあまり見たことがないのですが、
なかなかクオリティの高い作品だと思います。
ボードゲームという性質上、シナリオ面ではアドベンチャーゲームにはかないませんが、
美麗なグラフィック、さりげない音楽、コンピュータの適度な強さなど、評価できる部分が多いです。
細やかな快適さへの配慮(目や口の動きなど)も嬉しいですね。
またシステム的に特に秀逸で、デートで文章を送る際に相づちを選択するシステムなど、
新しさへの挑戦も好感が持てます。
強いて欠点を挙げれば、恋愛系の対戦ゲームは、やる相手が見つからず、自然とコンピュータとばかりやるはめになることぐらいでしょうか。
声も、なかなか豪華な面々を揃えています。
大人数なので、攻略できるヒロインに限ると
矢島晶子、川澄綾子、小西寛子、菅原祥子、笹本優子、吉田古奈美(敬称略)
脇役も、坂本真綾さん他、なかなかの顔ぶれが揃ってます。
ストーリー | 7/10点 | 奮闘していると思います。 もっとも、アドベンチャー六本分、との宣伝文句は言いすぎですが。 |
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グラフィック | 8/10点 | オープニング及び、顔のアニメーションが良いです。 キャラデザも良いですし、自分の顔を選べるのもマルです。 |
サウンド | 7/10点 | オープニング以外、目立つ曲は無いですが、さりげなく場を盛り上げています。 |
システム | 9/10点 | コンピュータの強さ、ミニゲーム、他のプレイヤーへの妨害など、秀逸です。 新しいシステムながらバグも無く、素晴らしいと思います。 |
文章力 | 7/10点 | 全キャラに共通する文章なども当然あるのですが、 繰り返しが苦にならない文章でした。 |
燃え度 | 9/10点 | 「萌え」ではなく、「燃え」です。 難易度が非常に適度で、程よい緊張感が保たれてます。 |
総合 | 7/10点 | 敢えてちょっと低い採点にしたのは、難易度がそこそこ高いため、個人差があるから。 目押しや連打が普通にできるなら、一点追加してください。 |
モノポリーや人生ゲームなどの、駆け引きを要するゲームが好きな人にオススメです。
あとは、ときメモよろしく電話→デート→選択肢というパターンが好きな人も。
それ以外でも、充分手に取る価値のあるソフトだと思います。
このゲーム、ジャンルは「高校生活テーブルトークRPG」だそうですが、
テーブルトークRPGというと、別のものを想像してしまいます。
でも、テーブルトーク=机を囲んで喋りながらやる(モノポリーなど含む)
RPG=役割を演技する遊び(魔王を倒したり、敵と戦ったりすることではないです)
なので、一応間違ってはいないんですよね。
ちなみに、テーブルトークRPGは和製英語です。