マリオネットにも心はある
それは幼い日に譲り受けた大切な宝物
誰よりも豊かな心を持ったあのマリオネットからの・・・
マリオネットカンパニー2は、人気ゲーム マリオネットカンパニー の後継作です。
マリオネットと呼ばれる女性型アンドロイドの技術者を目指す、高校生の主人公は、突如学校にマリオネットを貸し出され、「マスター」としてそのマリオネットを管理することになり、周りの人も巻き込んでのドタバタの一ヶ月を過ごすことになります。
システムは、マリオネットの育成をするシミュレーション的な部分と、とヒロイン達との恋愛というアドベンチャー的な部分を併せ持ったものです。
シミュレーションとしては、マリオネットの発電量や発熱量に気を配りつつ、より人に近い心を持つ様に育てていきます。
一方のアドベンチャーとしては、場所移動でキャラ達と会話し、ときおり現れる選択肢を選び、いくつもあるエンディングを目指して進めていきます。
このゲームは、結構独特のシステムですが、はっきり言って攻略本がないと完全攻略は不可能に近いゲームです。何しろ、キャラクター同士のストーリーが密接に絡み合っている上に、変わった選択肢を選ばないとクリアできません。
育成シミュレーションとしては機械をいじるのが好きな人には結構面白いと思いますが、結局エンディングにはあまり影響しませんので、恋愛アドベンチャーとして考えた方がいいと思います。
ストーリー的には、甘酸っぱいというか、思わず頬がにやけてしまうような展開ばかりで、でもなかなか楽しめました。一人一人のストーリーが短いことや、話の筋がおかしいことが多々あったのが難点ではありましたが。
グラフィックは、まず背景が結構丁寧なのがいいな、と思いました。キャラの立ち絵は特別すごさは感じませんが、マリオネットの服装やスタイル、髪の色を変えられるのはいいと思います。
音楽は、まぁボーカル曲が無いのが寂しいですが、そこそこの存在感はありました。
声は、特別有名な方は起用していませんが、なかなか良かったと思います。
石橋千恵、新千恵子、有島もゆ、牧島有希、小田美智子、岡本麻見(敬称略)といった方々がヒロインを務めてます。
ストーリー | 7/10点 | なかなか良かったのですが、話の展開に少し違和感を感じたり、話自体が短かったりと、ちょっと難もありました。 |
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グラフィック | 7/10点 | 何と言うか、この絵に心を射抜かれる、という感じではないです。 でも、お色直し(マリオネットの外見を変更)できるのは良いと思います。 |
サウンド | 7/10点 | ボーカル曲が無いなど不満な点もありましたが、なかなか良かったです。 |
システム | 7/10点 | 新しいシステムなのは評価すべきですが、 一方で攻略が難しすぎる、メッセージを読み返せないなどのマイナスもあります。 |
文章力 | 7/10点 | どこがどう良かった、というよりも、全体として多くの人に受け入れられやすい文だと思います。 |
甘酸っぱさ | 9/10点 | 甘酸っぱいです。表現がストレートなのと、主人公が鈍感なのが非常に読んでて恥ずかしくなります。 |
総合 | 7/10点 | 佳作、という表現がぴったりですね。突出した点はないものの、どの要素もそつが無く、まとまった感じを受けました。 |
機械好きな人にはお勧め度120%増しです。あとは、幼なじみが好きな人、甘酸っぱい話にメロメロな人、着せ替え人形をこよなく愛する人にはお勧めですね。
あと、このゲームはPS版とDC版があり、内容としては差が無く、グラフィックや音楽の質でDCの方が上を行くようです。でもPS版でも充分なロードの速さでしたので、イライラ感とかは感じません。
エンディングを迎えると「データを保存しますか?」と聞かれますが、「いいえ」を選んでも攻略したエンディングに加えられますので、同時攻略などの時は「いいえ」を選んでも問題無いようです。