To Heart〜トゥハート〜

時がゆっくり流れていくような、春のやさしい陽光。
穏やかな微風の中に見つけた、いつもと違うあの娘の笑顔。
何かいい事が起こりそうな、そんな予感がする、いつもの帰り道。

トゥハートは、パソコンゲームとして空前のブームを巻き起こしたソフトを、プレイステーションに移植したものです。 いつもと変わらない高校生活の中、ふとした弾みに生まれる想い。そこに紡ぎ出されるそれぞれの物語。そういった何気なく、さりげない輝きにあふれたゲームです。
システムは、基本はサウンドノベル。絵に文字が重なっていく感じです。他と違うのは、一日に一度場所移動があること。といってもキャラクターが表示されるので、難しくはありません。

トゥハート。もはや伝説と化してもいいソフトです。このページを見ている人でも、その名前を知らない人はほとんどいないでしょう。
あらゆるキャラクター誌でトップを独走するマルチ(HMX-12型)を生み出したことや、TVアニメに進出したことでも知られるこの作品、特色は、ストーリー志向の割に攻略できるキャラクターが多い事でしょうか。その分一つ一つの話のプレイ時間は短いのですが、それでもたくさんの感動を与えてくれます。
当然、特筆すべきはそのシナリオ。質ではいまでも上を行くゲームが無いかもしれません。音楽も、オープニング、エンディングを含めてシナリオにマッチしたいいものをかもし出しています。
気になるグラフィックですが、確かにこのゲームは絵で買うゲームではないかもしれませんが、他のゲーム同様、気が付いたらなじんでしまい、違和感が無くなります。それだけシナリオに引きこまれてしまうのかもしれません。
フルボイス化は、否定する人もいますが、(もちろん、そういう人はパソコン版を先にやってます。先にイメージが作られているからでしょうね)豪華であまり隙の無いキャストで埋められていて、個人的には大満足でした。キャラクターが喋ることが感動を膨らます大きな要素になったと思います。一応、興味ある人のために書くと、
川澄綾子、樋口智恵子、岩男潤子、久川綾、笠原留美、飯塚雅弓、堀江由衣、氷上恭子、大谷育江、保志総一郎(敬称略)といった感じです。
あと、このゲームにはミニゲームがいくつか付いているのですが、いい感じです。本編の前後に毎回毎回やっていました。

ストーリー10/10点キャラの人数半分にして、二回に分けて売ってもいいぐらい、それぞれのストーリーが秀逸です。
グラフィック6/10点厳しいですか? でも、アニメ版のほうがいい絵だと思うのですが。
サウンド8/10点オープニングとエンディングが良いですね。キャラごとの曲もいい味を出してますし。
システム7/10点機能は問題無いですが、少し安定性が低いかもしれません。
ミニゲームの後でセーブしようとして突然消えたりも。
文章力9/10点泣きゲーには必須のものですが、当然ながら秀逸でした。
ミニゲーム度10/10点とても良いです。ゲームバランスも良くて、これをやりたくてソフトを起こしたこともあるぐらいです。
総合9/10点とにかくやって欲しいですね。本当に良質のゲームですし、だからこそいまでも人気が衰えてないんだと思います。

プレステユーザーは買いです。特にこのゲームは値段が落ちてません。これ以上待っても、値段は上がっても下がりません。
プレステを持ってない人は、PS2(マウスを差すやつじゃないですよ)か、PS-oneを買ってしまいましょう。どうせ、いつかは買ってしまうのなら、この機に買ってしまってもいいと思いますし。

あと、相手がトゥハートファンかどうか知りたければ、「マルチーズ」と言ってみましょう。相手がびくっと反応したら、トゥハートファンか、大の犬好きです。



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