父親が魅せられた"空"
見知らぬ少女を助けて以来
"空"はいつも、遠く届かないところに浮かんでいる気がした。
夢のつばさは、空にあこがれ、ULP(ウルトラライトプレーン:超軽量飛行機)の免許取得を目指す少年を描いたプレイステーション用ゲームです。
システム的にはいわゆるアドベンチャー形式なのですが、これ以上無い、というぐらいの環境設定機能の豊富さが目立ちます。
さて、夢のつばさですね。
メモリーズオフと同じ会社のソフトだけに少しかぶらせて考えていたのですが、
結構毛並みの違うソフトですね。主人公の性格設定も対極な感じがしますし。
シナリオは泣けます。ただ、攻略できるのが四人なのと、起承転結のうち承が長すぎる感じは受けました。
グラフィックは癒し系、なデザイン・塗りですね。少し立ち絵に違和感を覚えた気はします。
音楽は結構良いですね、OPも曲としては良い出来ですし。似た傾向の曲が多い気はしますが。
システムは非常に完成度が高いと思います。カスタマイズ性能の高さは最高レベルだと思います。
声は、特別有名、という方は使っていませんが、キャラに忠実な方向性で演じられていたと思います。
恒例なので書いておきます。
本井えみ、大本眞基子、倉田雅世、松倉羽鶴(敬称略)
ストーリー | 7/10点 | キャラが4人なので、もう少し平均レベルを上げて欲しかったです。 話的に良いシナリオもあったのですが。 |
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グラフィック | 6/10点 | 基本的には良いのですが、首をひねってしまう部分もありました。 もっとも、趣味が分かれる絵なので、人によって評価はまちまちだと思います。 |
サウンド | 7/10点 | やっぱり似た曲が多い気が心持ちします。 でも良い曲が多いのは確かですね。 |
システム | 8/10点 | 最高レベルだと思います。 ただ、ジャンル的に組みやすいとは思いますのでこの点が限度ですね。 |
文章力 | 7/10点 | 基本的にはあまり高くは評価できないのですが、1つとても気に入った文章構成のシナリオがあったので。 主人公の個性をどう評価するかでも違ってくるかもしれません。 |
普通度 | 8/10点 | 空を目指す少年、という意味では特異な設定なのですが、 いざやってみると非常に中庸的な印象を受けました。 |
総合 | 7/10点 | 佳作、ですね。全体的に値段に比べてボリューム不足を感じます。 泣ける話もあるんですけどね。 |
空に憧れを抱いてる人や、幼なじみ属性な人、不器用な主人公に引かれる人、一つ屋根の下と聞いて何かがこみ上げてくる人にはかなりお勧めできます。
ただ、DC版も発売予定ですので、DCを持っている方はそちらを待った方が良いかもしれません。
全クリアは一筋縄では行きませんので、上手く行かなかったら別のキャラに移ってみても良いかもしれないですね。