変数とは
数値や文字列を納めておく箱のようなものを、コンピュータでは「変数」と呼びます。 また、数値や文字列自体をまとめて「定数」と呼びます。
変数の種類
変数は、数値を納めておく変数と文字列を納めておく変数の2種類あります。 文字列を納めておく変数を指し示したいとき、変数名の後ろに $ をつける必要があります。
代入
変数に数値や文字列を納めることを「代入」と呼びます。
100 a=0 110 b=3 120 a$="computer"
- 代入は「=」を使います。「=」を「<-」(左向きの矢印)に置き換えてみると働きが分かるでしょう。
- 変数はa,bなどの文字のことですが、文字が""で囲まれた場合、 例えば"computer"や"actual"などを文字列と言います。
- 文字列を代入する場合、変数に「$」を付けなければなりません。上の例では、 a$="computer"となっています。
- 最後に、定数について。0,1.57,3.14などの数値や、 先ほどの文字列をひっくるめて定数と言います(名前だけ知っておけば結構)。
- 注意してほしいのが、100行のaと120行のa$。aとa$は全く別物です。
- N88BASICでは数学と同じように足し算、引き算、掛け算、割り算、商、
余りを計算できます。
+ 足し算 - 引き算 * 掛け算 / 割り算 \ 整数割り算の商
(商のみを求めたい場合に使う)mod 整数割り算の余り
(余りのみを求めたい場合に使う)
- 計算順序も数学と同じです。括弧が優先され、次に掛け算、割り算、最後に足し算、 引き算です。
- その他、0で割ってはならない、なども数学と同じです。
- 括弧は、すべて小かっこ()です。
100 a=0 110 b=3 120 a=a+b 130 b=(b*4+5)\2 140 c=b mod 3 150 d=(b-c)/3実行結果(変数の結果)は以下の通り。
110行までの結果 : aは0 、bは3
120行までの結果 : aは3 、bは3
130行までの結果 : aは3 、bは8
140行までの結果 : aは3 、bは8 、cは2
150行までの結果 : aは3 、bは8 、cは2 、dは2
配列変数とは
変数を束ねたようなもの。 おのおのの変数は「添え字」と呼ばれる番号で区別する。例:array(4)
- 変数にかっこをつけたもの、例えば、a(3)などを配列変数と言います。 ただし、配列変数を使う場合、宣言しなければならないときがあります。
- 配列変数のかっこ内の部分を「添え字」と言います。 添え字には、上記サンプルのように変数を指定することもできます。
- 配列変数は、for-next構文と一緒に使うことが多いです。
- 配列dのように、添え字が2つ以上あっても構いません。
変数dのような配列変数を二次元配列と言います。
- 配列変数使うとき、宣言しなければなりませんが、
このとき、dim文を使います。サンプルを参照して下されば分かると思いますが、
使い方を説明します。
dim 配列変数の名前(添え字の最大値,添え字の最大値,....),配列変数の名前(添え字の最大値,添え字の最大値,....),....
- 間違えやすいので注意!:質問 : a(1)とa(2)は同じものか、別物か?
答え : 別物です。添え字が変わってしまえば全く別物、ということになります。 - 間違えやすいので注意!
:質問 : a(0)とaは同じものか、別物か?
答え : これも別扱い。