▲はじめに | ||||||||||||||||
MySecret は,Palm デバイス上で他人に知られたくないデータを記録するためのメモ帳です. あまり起こって欲しくはありませんが,万が一 Palm デバイスを落としてしまったときなどに役立つアプリケーションです. v.0.4.1 からバージョンアップする際の注意: MySecret は v.0.5 で大幅に構成が変更されています. これにともない,誠に申し訳ないのですが,v.0.4.1 で設定していただいたユーザ登録がいったん無効となってしいます. お手数をおかけして申し訳ございませんが,新しくなったMySecret 環境設定からもう一度ユーザ登録コードを設定しなおしてください. よろしくお願いいたします. (参考:まず最初に環境設定) |
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▲注意事項 | ||||||||||||||||
ご使用の前に,以下の注意事項をよくお読みください.
上記の点をご理解の上,ご利用ください. |
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▲使用しているアルゴリズムについて | ||||||||||||||||
パスワードのダイジェストを生成するために MD5 アルゴリズム(RFC1321)を使用しています. また,暗号には Blowfish アルゴリズム(Bruce Schneier)を使用しています. "Derived from the RSA Data Security, Inc. MD5 Message-Digest Algorithm" |
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▲インストール | ||||||||||||||||
MySecret を使用するために以下の 3 つの prc ファイルをインストールしてください.
さらに Palm デバイスの簡易ロック機能を使うのであれば,次のファイルもインストールしてください.
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▲まず最初に環境設定 | ||||||||||||||||
Palm デバイスへのインストールができたら,まず最初に MySecret の環境設定を行ってください. 設定は標準アプリケーションの環境設定の中で行えます(図1).
「MySecretPanel.prc」が正しくインストールされていると,右上の「書式」などと表示されているリストをタップすると「MySecret Panel」という選択肢が表示されます. それでは「MySecret」をタップしてみましょう. するとパスワード入力を促す図2の画面が表示されます.
ここで設定するのは v.0.5 から新しく導入された MySecret の環境設定用のパスワードです. MySecret の環境設定を他の人に勝手に変えられては困りますので,パスワードを設定するようになっています. それでは各ボタンをタップしてパスワードを入力しましょう. うまく入力できたら「了解」ボタンをタップしてください. すると先ほど入力したパスワードの確認のための画面が表示されます.(図3)
この画面では先ほど設定したパスワードを確認のためにもう一度入力します. なお,確認のための画面なので入力したパスワードは伏字になって表示されます. 入力できたら「了解」ボタンをタップしましょう. やっと環境設定の画面にたどり着くことができました(図4).
この画面が表示できた時点で MySecret を使うための準備は整いました. 忘れないうちにパスワードを思い出すためのヒントを入力しておきましょう. 他にもこの画面で設定できる項目はあるのですが,まずはデフォルトのままで使用してみてください. どういったことが設定できるのかを知りたくなったらMySecret 環境設定を参照してください. |
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▲秘密のメモの登録 | ||||||||||||||||
環境設定が終わったら早速秘密のメモを登録してみましょう. MySecret の「ふぐ」のアイコンをタップすると図5のようなメモの一覧画面が表示されます. ここで「新規」ボタンをタップすると秘密のメモを入力する図6の画面が表示されますので,なにか秘密にしたいことを入力してみてください.
秘密のメモが書けたら「完了」ボタンをタップして先ほどの一覧画面に戻ってみましょう. 先ほど入力したメモが一覧に現れています.
ところで今登録したメモは暗号で守られているのでしょうか? いえ,実は今はまだ暗号化されていません. それを表すために画面右下に壊れた鍵のマークが表示されています. MySecret を初めてインストールした最初の状態では暗号化は行わない設定になっています. では早速この壊れた鍵を直すため,暗号化の設定を行いましょう. メニューの「設定」-「パスワード設定」をタップしてください.
すると図8の画面が表示されます. このように「暗号化」は「しない」になっています. 今は大事な秘密のメモを登録しているので暗号化しなければいけません. 「する」をタップしましょう. するとまたしても新規パスワードを設定するための画面が表示されてしまいます. 今度のパスワードは MySecret に登録されている秘密のメモを暗号化するために必要なパスワードです. ここで入力するパスワードは,まず最初に環境設定で設定したパスワードと同じでもかまいませんし,別のパスワードを設定してもかまいません. またパスワードを入力する手順は先ほどと同じですので,ここでは説明を省略させていただきます. パスワードを設定すると画面に表示される内容が図9のように変化します.
もし複雑なパスワードを設定した場合には「パスワードのヒント」を入力しておいた方がいいでしょう. もっとも簡単なパスワードであっても,複数のパスワードを使い分けているとどれだったかわからなくなってしまうこともありますので出来るだけヒントはメモしておいた方がいいと思います. これで暗号化できるようになりましたので,一覧画面に戻ってみましょう. 「完了」ボタンをタップしてください.
「あれ、どの文章もそのまま見えてるじゃない?どこで暗号化されてるの?」 ご心配には及びません. MySecret では,いったん入力されたパスワードを MySecret を終了するまで覚えています. このパスワードを使って一覧に表示するときに必要な部分だけを *その都度* 復号化しているのです. また秘密のメモ画面を開いたときはそのメモをいったんすべて復号化し,画面を閉じるときにもう一度暗号化しています. ですので MySecret を使っているときにユーザが「暗号化」「復号化」を意識する必要はないのです. どうです? 便利ではないでしょうか.^^;
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▲新しくなったパスワードの入力方法 | ||||||||||||||||
v.0.5 より前の MySecret では数字と一部の記号しかパスワードとして設定できませんでしたが,現在ではアルファベットの大文字,小文字、そしてもうすこし多くの記号を入力することが出来ます. パスワード入力を促す画面でハードウェアの上下ボタンを押してみてください. 画面上の各ボタンにかかれたラベルが変化します.
上下ボタンを押したときに変化する規則は次のとおりです.
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▲オプションの設定 | ||||||||||||||||
MySecret には以下のようなオプションの設定項目があります. メニューの「設定」-「オプション..」を選択して「オプション」画面を表示してください.
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▲MySecret 環境設定 | ||||||||||||||||
MySecret にはもうひとつの設定画面があります. それは,まず最初に環境設定で設定を行った環境設定による設定画面です. ここではこの画面についてもう少し詳しく説明します.
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▲MySecret Hack について | ||||||||||||||||
MySecret Hack を使用することで Palm デバイスに簡易ロック機能を付け加えることができます. MySecret Hack を有効にするとデバイスの電源を入れるタイミングでパスワード入力画面が表示されるようになります。 MySecret をインストールした直後などパスワードが設定されていないと図15のような画面が表示されます. 環境設定から MySecret Panel を選択してパスワードを設定してください.
パスワードを設定した後は,このようなパスワード入力画面が表示されるようになります. MySecret Panel で設定したパスワードを入力すれば簡易ロックが解除されます.
簡易ロックは以下のボタン操作での電源オンをロックしますが,クレードルの HotSync ボタンを押したときの電源オンはロックしません.
もしパスワードを忘れてしまってロックが解除できなくなってしまったときは Palm デバイスをリセットしてください. また電源オンのときにはパスワードの入力をキャンセルできるようにすることもできます. HackMaster などで MySecret Hack の設定画面を起動して以下のように設定してください.
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▲試用制限について | ||||||||||||||||
MySecret はインストール後 30 日間試用することができます. 試用期限が切れてから MySecret を起動しますと,パスワードを入力した時点ですべてのデータが復号化されてしまいます. その後はユーザ登録を行うまでパスワードを設定することができませんのでご注意ください. つまり試用期限が切れてからユーザ登録を行うまでの間はすべてのデータが暗号化されずにそのまま保存されていることになります. |