最適切断9号

 

( 概 要 )

   最適切断の改造版です。「段取り減」と言います。

   切断時のストッパーの移動を少なくしたいとの要望に応えて開発しました。

   8号(レギュラー)の結果表示と比較して以下をご覧下さい。

 最適切断8号(レギュラー)の場合

 最適切断9号(段取り減)の場合

   
   
   

   ・ 右の様な結果表を出すシステムです。違いは解りますでしょうか?

   ・ 総合的には、歩留りは変わりませんが、最後の一本の残寸法が、1714mmと1012mmと違っています。つまり段取り減の方が、スクラップ量が多めとなります。

   ・ 7本目で640x9、165x1本と短寸法が組み合わせられてますが、これは切断せずにおろし、保留にするという作業になります。

   ・ 本処理ロジックは、どんな取合材パターンの場合にも有効という訳ではないと思われます。ある程度決まったパターン内で仕事されている場合に成り立つものかも知れませんが、現実にこういった作業をやられているところが他にもあるかも知れないと思って公開しました。

 

( 処理概要)

   ・ 基本的な操作手順は、8号同様です。8号の説明をご参照下さい。

   ・ 違いは、「残寸許容差(mm)」の設定が重要になるところです。結論から言えば、ここに、「(取り合い材の一番短い寸法)−1mm」の寸法を入力した方が良いと思われます。

   ・ 「残寸許容差」を厳しく、例えば「0」mmと入力していると、段取り減の組み合わせが見つかっても、さらに残がゼロのものを探しますので、段取り減の結果となりません。かと言って、あまり長い寸法だと歩留りが悪くなります。

   ・ 自動的に、−1mmを算出して処理することも可能ですが・・・、寸法を意図的に変更したい場合も考えて、現状は入力としています。