環境問題B

この授業は数人の講師によって行われており、2回毎くらいに区切って各々のテーマの授業が進められてる。大学においては、同じ授業でも毎回先生が違うというのは珍しい事ではない。この授業には法務局の職員の方も招かれていた。いわゆる社会人講師というものだろうか。

それぞれ色々な方面からの環境の講義となっていたが、中でも興味深かったのは、自分の大学キャンパスの環境評価。難しく考えるのではなくて、大学のここが好き、ここが嫌い、をキャンパスの地図に書き込んでいくというもの。全員の集計を取ると、キャンパスの評価が見えてくる。

自分は書きこまなかったけど、ああそういえば、というものもあるし、気にも留めてなかったがなるほどな、というものもあった。自分のいる大学のキャンパスについて、また違った見方で接する事が出来る。と同時に、問題点も見えてくる。意外と小さな問題が良く見えてくる。大学では大きな環境対策が求められているが、その中にいる私たちにとってはやはり生活に接する部分の環境の方が実際問題なのだろう。

次の授業では、自分の大学キャンパスの白地図を作るという内容。何だ簡単じゃないかと思われるかもしれないが、これが意外と難しい。自分の地図に書き込んでいない建物もあった。知っているようで、自分はまだまだ大学の事を知らない。自分の知っているキャンパスは、ごくごく一部に過ぎない。

他の人の地図も紹介された。他人の書いた地図を見ると、明らかに自分のものとは違う。建物の数さえ違う。他人の地図には、自分の地図にあるものが存在しないのだ。

何で他の人々は工学部棟の建物を知らないのだ、というのは相手からみても同じ。ボクも文学部棟の中身は知らない。そう、この地図は大学の地図ではなくて、自分の地図なのだ。ここで書かれた地図は、自分の中での地図。

この地図作りは大変興味深かった。同じキャンパスであるのに、それぞれがそれぞれの地図なのだ。

自分はその場所で生活しているのに、その場所を良く知らないという事を改めて感じた。また、その場所は同じであるのに、他人は全く違う地図を持っているという事を知った。

環境系の活動をする上で、この事はかなりよい認識だと思う。機会があったら、自分の町でもやってみたら面白いかな、と思った。