いつしか私の心は解き放たれ
天空高く舞いあがる。
そして小鳥のように大空を駆け巡るのだ。
それにも飽いたら、ついには成層圏を突破する。
やがて子供の頃に飽きずに見上げた星空の中に吸い込まれ
ふりかえれば、ぽっかり浮かんだ水球に
名残を惜しみ
記憶は途切れ途切れになり、忘れた頃には宇宙空間の果てで星になるのだ。
そして何億光年の旅路を経て、光となって、懐かしこの世にふりそそぐ。
鳥や昆虫をあたため、ついには葉っぱに吸収されるのだ。
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