日記
−プログラマはナマモノだ−


 2月 1日:『Hand Dividing』 で大きなファイルを大量分割したら、バグが見つかった。
        開発中、デバッグ用に一時的な処置をしておいたのを、直し忘れていたのだ。さっそく直して再テスト。
        今度は大丈夫そうだ。一応完成ということで、アイコンとReadMeを作り始めた。

 2月 2日:『Hand Dividing』 はあともう少し使ってみてから公開することにした。
        開発者の思考ではなくユーザーの思考で使ってみるには、頭を切り替えるのに時間が必要である。
        『CV6』 はまた原因不明のバグが出た。少しお休み。代わりに 『CV4』 の開発を本格的に開始する。

 2月 3日:目がだいぶ疲れているので今日はお休み。

 2月 4日:一日中 『CV4』 の研究開発に励んだ。最初から全工程をやってもうまくいかないので、段階を踏んで開発することにした。
        夜、NHKの 『地球大自然』 を見ながらまた新しい形式 『CV1』 の構想を立てた。
        扱う数字が違うだけで、本質は 『CV4』 と同じである。
        けどこちらのほうが実用的と思われるので、これからしばらく 『CV1』 の開発を優先する。

 2月 5日:『働いてるぜ!』 ver1.6SP のテストを続けているが、ごくまれとはいえ確かに誤動作することがある。
        Windowsのシャットダウンが中断されたまま、再開されないことがある。どうしても解決できない。
        おまけに、この仕様ではWindowsの再起動ができない。かなり困ったソフトである。
        というわけで、『働いてるぜ!』 ver1.6SP の公開は取りやめます。幻のバージョンっつーことで。
        もっとも、私自身は気に入ってるんで使いつづけるけどね。
        代わりと言っては何だけど、『Hand Dividing』 をついにサイトに載せた。

 2月 6日:『CV1』 開発順調。何しろ 『CV4』 を少し変えるだけなんだから。
        変換の4つの工程のうち2つまで終わった。

 2月 7日:『CV1』 開発にかかりきり。変換の最終工程までたどり着いたが、そこで出たバグの原因がわからない。
        今日中の解決は無理かと思われたが、深夜に某モータースポーツ番組を見た後、最後のトライをしたら原因が見つかった。
        しかし喜んだのもつかの間、また新たなバグが見つかった。手ごたえあるわ・・・

 2月 8日:『CV1』 で新たなアイディアがひらめいたので、夕べ見つけたバグの部分も含めたひとかたまりを、最初から作り直した。
        するとバグは消えていた。ラッキー。これで変換は完成だ。さっそく復元プログラム作成に取りかかる。
        情報処理試験申込締切日である。ソフトウェア技術者試験の申し込みをしてきた。
        復元プログラムは一度HSPでつくってあったものをC++に移植するだけなので、簡単と言えば簡単である。夕食前に終わった。
        デバッグしてエラーが出ると、それが気になって飯がノドを通らないので、先に夕食を取った。
        深夜、ついにデバッグ。みごと、エラーなし! 完成!!
        移植だけとはいえ、エラーなしで一発で完成したのは私としてはすばらしい快挙であり、素直にうれしい。

 2月 9日:『CV1』 の動作・性能テストをした。16色、256色での圧縮はPNGに劣ることが判明。悔しい。
        それでも、色数の多い画像ではこちらの圧縮率のほうが高い。かなり満足。

 2月10日:しばらく放っておいた 『CV6』 を完成させた。
        『CV4』 は特色に欠けるので、今回は 『CV1』 と 『CV6』 の2つだけを公開することにした。
        あとはHSPでユーザインタフェースを整えて、添付テキストを書けば完成だ。やるぞ!

 2月11日:HSPで 『CV』 のユーザインタフェースをつくった。初めてHSPでツールバーやドラッグ&ドロップ機能を使ってみた。
        意外と簡単だった。

 2月12日:事ここにいたって、ようやく今の自分のパソコンのディスプレイが、色数16ビットになっていることに気づいた。
        急きょ32ビットに変えて、『CV1』 『CV6』 の画質をチェックしてみた。
        『CV1』 で若干劣化が見られたが、特に問題にするほどのものではなかった。よかったー。
        もっとも、私のは2年前の型の液晶ディスプレイだから、色の鮮やかさには限界がある。
        この前電器屋で見た日立プリウスのディスプレイはすごくキレイだったが、アレだったらさらに劣化が見えるかも。
        まあいいや。JPEGより画質がいいのは確かだから。
        HSPの新機能、内蔵ランタイムを試してみた。ベータ版だそうだが気に入ったので、
        サイトに公開中のソフトを片っ端からランタイム版に変えた。 実質的にはあんまり変化ないからベクターには出さないけど。
        そして、『Hand Dividing』 も少し改良してついにベクターに出した。

 2月13日:昨日ベクターに送った 『Hand Dividing』 だが、ベクターへの申請書の記述が間違っていたことに気づいた。
        1.0 から 1.1 にバージョンアップさせていたのに、すっかり忘れていた。いかんいかん。

 2月14日:『看板スイスイ』 をベクターに送った。『Hand Dividing』 の訂正の件と簡単な謝罪文も書いておいた。
        『統合アーカイバプロジェクト』 を見に行ったら、HSPで圧縮DLLを使えるプラグインがあるとのことで、即ダウンロードした。

 2月15日:昨日ダウンロードした、FORCEさんのプラグインを試してみた。めちゃくちゃ使いやすい。

 2月16日:ふと思いついたので、自己流の圧縮技術を作って試してみた。さっぱりダメだった。

 2月17日:BMPファイルのような色の並べ方をピクセル方式と言い、それに対してプレーン形式というものある。
        プレーン形式でLHA圧縮したら圧縮率が上がるんじゃないかと試してみたが、そんなことはなかった。

 2月18日:ベクターで 『CV』 という名前の別のソフトがないか検索してみたら、似た名前のものがたくさん見つかった。
        改名することにした。Windows9x という表現があるのを思い出し、『CVx』 にした。

 2月19日:たくさんのサンプル画像を用意して、『CVx』 の性能テストをした。
        圧縮率はまあまあ満足できるものだったが、『CV1』 の画質の劣化が目についた。
        何か策はないかと頭をひねった末に、以前ボツにしたある案を思い出した。
        圧縮率は下がるが、最低限JPEGの画質は上回らなければ意味がないので、採用した。

 2月20日:昨日の案を盛り込んだ新しい 『CV1』 形式を試作し、性能テストをした。いくら何でも圧縮率が低すぎた。
        再びアイディアを探り、また少し工夫をして、ほんのわずか画質を犠牲にして、圧縮率を上げた。
        その新形式の、C++での変換プログラムとHSPでの復元プログラムを完成させた。

 2月21日:新 『CV1』 のC++での復元プログラムを完成させた。性能テストを一からやり直す。

 2月22日:性能テストに疲れたので、FORCEさんのプラグインを 『CVx』 に組み込む作業に入った。
        もうすぐサイトで公開できると思うが、ベクターでの公開にはFORCEさんの許可が要るのでそっちは不透明。

 2月23日:役に立っているかどうかかなり疑問だった、サンプルスクリプトページを閉鎖した。

 2月24日:FORCEさんのプラグインが正常に動作しないことがあり、原因究明に励んだ。
        答えは、マイ ドキュメントフォルダにプログラム本体が入っていたからだった。そんなんあるんか。

 2月25日:『CVx』 にLHA圧縮機能を盛り込む具体的な方法が決まった。
        色データだけ圧縮し、あとでヘッダとくっつけることにした。多少見苦しいが実力不足なのだから仕方がない。

 2月26日:5ヶ月弱ほったらかしの頭がそろそろ本格的にやばい。面接前にさっぱり切り落とさねば。

 2月27日:月に一度のお楽しみ、ベクターの登録状況確認メールが届いた。
        先週ベクターに登録されたばかりの 『Hand Dividing』 と 『看板スイスイ』 が、いずれもダウンロード数70を超えていた。
        20日か23日に登録されたはずの両ソフトが、26日までのわずかな間に70人以上に見てもらえたということだ。
        『働いてるぜ!』 が最初の1ヶ月でようやく30人だったことを考えると、かなりの進歩と見ていいだろう。

 2月28日:『CVx』 に Ctrl + キー でのショートカット操作を追加した。添付テキストも書いた。
        しかし、事ここにいたって、最後の動作確認をしたところ、エラーが出た。
        途方に暮れそうになったが立て直し、再デバッグ。
        開発の途中で不要になったから削除した部分に、ひとつだけ必要な命令があったことがわかった。単純だった。
        簡単なことでよかったー。




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