今感じるのは風だけ
空も地も君もない
羽の折れた鳥と同じように
生きる術を失って立ち尽くす

一度離れたってまた戻る
二人は離れることはないって
糸が切れるコトはないから
今離れたってまた戻れる

 わかっていたけど それはそれで悲しくて
 僕の何かが切れて 動き出さない時間

  また逢えるからって 改札をくぐってく
  君の背中がまだ見えるよ
  遠ざかったはずのその背中が
  今もこの目とこの手に残るんだ


飛ぼうかなって思っただけで
飛ぶ勇気も落としてきた
いくつも夢を叩き割って
未だこの鳥は地に立ち尽くす

 幾千の涙が 止まった時を巡ってく
 何一つ変わらない 巡りはしない景色

  どれだけ大きく 手を振ったって
  さよならなんて叫べないよ
  夢を叩き割ったこの鳥は
  もう歌うことすらできないんだ


   あれから手はポケットに入れないよ
   腕を組むクセもなくなったよ
   こうしていればいつもの君が
   手をつないできてくれる気がした

 散ったと思ってた 失った数々の夢は
 時間の止まった改札で 上から僕を見ていた


  それに気付いて 初めて知った
  夢がある 僕はまだ歌えると
  残ってたいくつかの夢を手にして
  まだ君を待てることも知った

  また逢えるからって 改札をくぐってく
  君の背中はもう見えない
  温もりだけがかすかに残って
  君をずっと待ち続ける

  動き出した時間

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