パラメトリック EQ

特定の帯域に対し音量の操作を行います。

パラメトリック EQ の周波数特性は、低域/中域/高域用の 3 つのフィルタの特性を合計したものになります。選択されているフィルタの周波数特性はグラフでは赤線で示されます。全てのフィルタの周波数特性を合計したものは青線で示されます。

■設定

●中域用フィルタ (mid peaking filter)

項目説明
周波数 音量操作の対象となる帯域の中心に当たる周波数を指定します。
音量 中心周波数のゲイン (gain, 音量増減の程度) を指定します。
帯域幅 音量操作対象域の帯域幅です (単位: オクターブ)。中心周波数のゲインを g dB とすれば g/2 〜 g dB のゲインが与えられる帯域の幅を指定することになります。

●高域用フィルタ (high shelving filter)

項目説明
周波数 音量操作の対象となる帯域と非対象域との境界に当たる周波数を指定します。
音量 ナイキスト周波数 (サンプリング レートの 1/2 の周波数) のゲインを指定します。
遷移幅 音量操作の対象域と非対象域との間にある移行帯の幅です。ナイキスト周波数にかかるゲインを g dB とすれば (1/4)g 〜 (3/4)g dB のゲインが与えられる帯域の幅を指定することになります。

●低域用フィルタ (low shelving filter)

項目説明
周波数 音量操作の対象となる帯域と非対象域との境界に当たる周波数を指定します。
音量 DC (0 Hz) に対するゲインを指定します。
遷移幅 音量操作の対象域と非対象域との間にある移行帯の幅です。DC にかかるゲインを g dB とすれば (1/4)g 〜 (3/4)g dB のゲインが与えられる帯域の幅を指定することになります。