ダービースタリオン９９の
ゲームプログラミング的研究

ダビスタ９９をプログラミング的に研究してみました。
普通にダビスタを楽しむ人間には全くと言っていいほど不必要な情報です（笑）
それから、ここに書いていることが完全に間違いでないという保証はありません。御了承下さい。

＜スピードとスタミナの最大値、最小値について＞

ダビスタ９９はスピードやスタミナといったパラメータを一切数値として表しませんが、
それは現実世界をより意識したゲームだからであり、ゲーム内に数値はやはり存在しています。
それでは、その値の最大値、最小値は一体いくつなのか、を研究しました。

スピードもスタミナもプログラム上は各１バイトの記憶領域を使用しています。
つまり、値的な最大値は255、最小値は0です。（16進数で表すと、00〜FF）

ただし、ゲーム内では最大値127までしか値をとれない様になっているようです。
（つまり0〜127、１６進数で00〜7F、２進数で00000000〜01111111）

これは、127を超えないようにプログラムを組んでいるからだと思いますが、
なぜそうしたのかは今のところ不明です。
ただ、改造馬が普通に生産した馬より遥かに強いのは、
改造馬は255までの値をとることが出来るからだと僕は考えています。

結論としては、ダビスタの馬のスピードとスタミナの最大値は127、最小値は0です。

＜ニトロと限界値について＞

ニトロと限界値については、スピードとスタミナの両方ともに同じ事が言えます。

ダビスタ９９では、ニトロの数によって、その配合で達することの出来る限界値が決まります。
ニトロ数の最大値は28で、もしそれ以上の値になる配合であっても28と認識されます。
つまり、ニトロが28に達したなら、それより多くニトロを詰めこんでも同じだ、ということです。

そして、ニトロ28で達することの出来るスピードやスタミナはもちろん最大値の127です。
以下、ニトロが１つ減少する度に、スピードやスタミナの限界値も１ずつ減少します。

詳しくはこの表を参照して下さい。

備考

ＫＳＰ　＝　能力値−35
デビューＯＫ時のＫＳＰ　＝　能力値÷2−35
スタミナ放牧耐え　＝　（能力値÷2−35）÷4　＝　デビューＯＫ時のＫＳＰ÷4
コメント週はスピード値の下３ビットにより決定されます。

＜スピードとスタミナの３歳時コメントについて＞

ある程度スピードやスタミナがある馬は、３歳時に牧場長がスピードやスタミナがあるとコメントしてくれます。
これが、数値としてはどれだけあればコメントしてくれるのか、を研究しました。

結論から言えば、ズバリ35です。

また、スピード値を表すものとして広く使われているＫＳＰとは、
この35、つまりスピードコメントを言われる最低値を0としたもので、
その値の範囲は-35〜92ということになります。

＜４月１週に入厩OKと言われない馬について＞

実は、３歳時にデビューOKを言われるのは、
その馬が自身のMAXスピードの半分のスピードに達したときなのです。
つまり、こういった馬たちは３歳１月１週の時点ではMAXスピードの半分にはまだ達していないわけです。

そして、３歳１月１週〜４月１週までは馬のスピードに変化はないのですが、
４月２週〜デビューOKが出るまで、つまり、ＭＡＸスピードの半分に達するまでは
１週ごとにスピードが勝手に１ずつ上昇します。

スタミナは３歳１月１週の時点で半分になっており、調教しない限りその後変化はありません。

また、４月２週以降に初めてスピードコメントを言われる馬については、
上記を踏まえることで、そのスピード値が簡単にわかります。
それは、上の表のデビューＯＫ時のＫＳＰというのが、
「初めてスピードコメントを言われた週から何週間後にデビューＯＫを言われるか」
ということを示しているからです。
ただ、ここで気をつけなければならないのはスピードコメントは決まった時期にしか言われないので、
坂路などのスピード調教で本当のスピードコメント初発生時期を見極めなければならないということです。
（スピードコメントの言われる時期もまたスピード値によって決まります）

ちなみに、デビューOK時のKSPは、スピード値÷2−35で求められます。
スピード値が奇数のものは2で割ると端数の.5という少数部分が発生しますが、全て切り捨てて考えてOKです。

なぜなら、これに使われている変数の型が整数型だと思われるからです。
例えば127だと、デビューOK時のKSPが28.5ということになりますが、
小数部分を切り捨てて28となり、初めてスピードコメントを言われてから
28週間後に入厩OKを言われる、ということになります。