kr_ryo 徒然日誌 <2004年4月25日分>

三國志製作記57〜敵襲!!!〜

いやあ今週は暑くて暑くて寝苦しいほどの真夏日もあれば、寒くて寒くて冬が戻ったか、というような日もあり、暑い日が続くと予想して(^^;うたたたた寝してしまった私は、寒くて目が覚め、おまけに風邪を引いてしまいました(T-T)鼻がずるずる咳がこんこん、やっぱり春先は油断大敵!ですねえ〜(*_*)

という悲惨な状況にある中、遠くから腹を揺するような太鼓の音と吶喊の声、大地を震わす馬蹄の響きが聞こえてきました!!敵襲!!

10万を超える大軍であればともかく、数千単位の部隊は実際のところ、そう簡単に出会うことはありません。広い戦場のこと、敵どころか味方すら見失うこともあるでしょう。大軍がだらだら進攻して、延々隊列を連ね途中で休憩なぞしていると、桶狭間よろしく奇襲部隊に襲撃されます。桶狭間の合戦でも今川本体がどこにいるのかをいち早く知らせた武将を信長は勲功第一としましたね。そうです、広い原野では簡単に敵を見つけられません。斥候は非常に重要なのです。先に見つければ、奇襲攻撃ができます。

まあもちろん、襲撃に備え陣地をこしらえ、防備を整えていれば、攻め手がそれを発見するのは比較的容易であり、見つけ次第その陣に向けて移動するでしょう。これに対し、攻めてくる敵を信長よろしく急襲することもできます。この場合はどちらが先に敵を発見できるかでどちらかが奇襲をすることもできます。こう考えると、最初のポイントは守備側がどういう作戦をとるかによって決まってきますね。攻撃側はいずれにせよ敵地に向けて移動しなきゃなりませんから(^^;

防御側とすれば、国境付近でぼーっとしているとか、隣国が戦の支度をしているのにやっぱりぼーっとしているとかしない限り、攻撃側が進攻してくるのを察知できるはずです。もっとも呂蒙と陸遜の荊州進攻作戦のように、周到に準備していれば奇襲攻撃も可能です。まあ、あの戦闘自体は関羽が油断してほぼ全軍を引き連れて進攻しているので、烽火台など国境付近で気づいたとしても、関羽が引き返している間に江陵は陥落してるでしょう。その場合、関羽が予想していたように、関羽の武名におそれおののいて江東軍が逃げ散るかどうかは別問題ですね。結局空の隣国を攻め取ったという奇襲作戦だったといえます。

話を戻すと、防御側としては、城にこもり防備を固めるか、防御しやすい土地に陣を構えて野戦を挑むか、敵の進攻ルートまで移動して行軍中に叩くか、もしくは適当なところで出撃し、正々堂々会戦で勝負をつけるか、です。

しかし、攻められているのに相手と同じ条件で戦うというのが「正々堂々」とした戦いぶりというのは困ったもんですね(~_~;スポーツじゃないんですから、同じ条件で戦うのは趣味の世界でしかありません。勝負の世界、それも戦争なんですから、あらゆる手段をつくして勝つべき、でしょう……卑怯者!という叫びにふふんと冷笑できるようになれば、あなたも立派な将軍です(^^;Aというより、そんなことが正々堂々だ、ということ自体、戦慣れしていない平和ボケが終わる直後の戦争ですね。三國志でも、だんだん一騎討ちに名乗りを上げて、という戦いは減っていきます。

それはともかく。防御側が選んだ迎撃方法に対し、攻撃側は進攻作戦を選択する必要があります。これまたシロートでなければ斥候を放っているはずですから、敵がどういう様子をしているのか位は最初に情報として入ります。防御側の様子に応じて、籠城戦ならば住民も兵も慌ただしく城に入るので周辺には人がおらず、城では兵糧や武器を運び込んだり、城壁上や城内で迎撃兵器の設置や準備などの作業が行われているという報告が入ります。また、防御側が野戦を挑むならば、移動する部隊や兵糧を運ぶ輜重隊を発見したり、陣地を遠望した結果報告がくるかもしれません。同じ野戦でも、行軍中に叩くことを選択した防御側については、地の利があることで若干防御側が有利ながら、お互いの斥候が探り合うことになります。先に見つけた方が相手を奇襲攻撃することができますね。桶狭間はこれでした。さらに、防御側が正々堂々会戦を挑むつもりならば、防御に有利というよりどちらも移動しやすく見晴らしの良い広い地形のところで相手を待つことになります。この場合斥候が発見するのは比較的容易でしょう。攻撃側が誘いに乗ってそこに移動するか、放置して城攻めを行うかは選択の余地がありますが、放置すれば挟み打ちにあうと考えて良いでしょう。その意味では、敵の部隊より強いとか自信があればこれもいい方法なのかもしれません。

もちろん野戦を選択した防御側に対し、攻撃側が放置して城攻めを行ってもよいわけです。やや違いますが、諸葛亮の北伐で、魏延が長安奇襲を行おうと進言したのはこれですね。敵が全軍で野戦を挑んでいるとわかれば、別動隊を派遣して敵の本拠地をついてもいいわけです。もちろん全軍で挑んでいるとわからなくても、陽動にはなるでしょう。別動隊が上手に行動すれば、ですけどね…(^^;

ということで、防御側の作戦を知ったりわからないかの段階で、攻撃側も作戦を決定する必要があります。野戦を選択した敵を発見できていれば、それを攻撃する、発見できていなければ、探索を強めゆっくりめに行軍する、発見できていてもいなくても、防御に有利な場所に陣を構える、敵城にそのまま直行する、ということが考えられます。攻撃側が陣を構えたりゆっくり行軍すれば、防御側は防備を深化できる余地もあれば、攻撃することもできます。攻撃側が敵城に直行する場合、各種野戦を選択していた防御側がそれを再び知ることができれば、そのまま攻撃をしかけるか、攻撃側が城攻めに入ってから背後をつくこともできます。いずれにせよ、攻撃側が防御側の部隊を発見できていなければ、奇襲になりますね。

このように、単に会戦か籠城戦かだけではなく、接敵するまでにさまざまな駆け引きなり作戦なりが繰り広げられます。全軍が統一行動するも良し、別動隊を組織するも良し。別動隊は、敵部隊に対する伏兵に使うなり、城や攻撃側の背後の輜重部隊を狙うなり、それらを狙うと見せかけた陽動部隊にする、という手もありますね。もちろん別動隊の意図を相手に読まれてしまうこともあれば、大当たりで相手が動揺したり、輜重を焼き払われたり、敵城を占領できたりすることもあるでしょう(^-^)

また、防御側が籠城を選択した場合、農産物を刈り取るという方法もあります。籠城側に対する方法は、包囲するか、強襲するかです。籠城側も十分な兵糧があればひたすら防衛しても良いですし、門を開いて突撃しても良いでしょう。包囲している部隊に対して、防御側野戦軍や援軍が攻撃側を攻撃することもできますね。

とまあ、ここまで考えてきて、なかなか普通にいわゆる「正々堂々」とした戦いにはなりにくいなあ、という気がしてきました(^^;Aどちらもまず自分に有利な戦い方をするでしょうから。単純に正面から激突して終わり、ということにはならなさそうですね(^-^)敵の情報を正確に知り、意図を正確に読んだ方が勝ちます。奇襲が成功すれば、前回お話した相手側のまとまり具合の数値が非常に低いものになるでしょう(^O^)その意味で、実際の会戦も大事ですが進攻作戦も大事ですね。

さらに原作では色々な作戦がありました。空城の計だとか、撤退の際竈の数を減らすとか、兵糧がないので強行軍で強襲したりだとか…書いていてなんだか非常にレアな感じなものばかりですね(^^;Aそれもピンチの時ばかりです。むむ、あんまりいらんかしら?(^^ゞ

このように、戦闘前の作戦についてもだいたいイメージができてきました(^-^)後残るは複数軍団の扱いです。けれども結局は、全軍が同一行動を取る、別々に行動するのどちらかしかありえません。別々に行動するとして、時間的に別々に行動するならば、別進攻作戦と考えてよく、そうだとするならばまずもって統一行動ではないので別の戦争にすればよいだけです。統一行動を行うが別に動くというのならば、別動隊と同じレベルになります。問題は、時間的には同じ進攻であるが、まったく別々に行動するというものです。複数の城から同一目標を攻撃する、ということですね。広い意味では別動隊と同じとも言えますが、城にたどり着く以外同一行動をとることはないでしょう。守備側についてだけ問題になりますね。攻撃側は、軍団ごとに同じように作戦を決めたりする、というようにしましょうか。けれどもあまり多いと煩雑になりすぎますねえ(*_*)これはルール、というよりプログラム上の処理の問題になります。ううむ、書いてみないとわかりませんが、別働軍団はありえる話ですが、む、最高3軍団、程度になりますか…??

という感じで、そろそろまたプログラムに戻れそうな気がしてきました(^-^)作戦についてはまた書いてみて、やっぱり困る事項について検討してみましょう(^^;A

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