kr_ryo 徒然日誌 <2004年6月6日分>

三國志製作記62〜勝利!条件〜

先週を天井とした暑さ、それが急激に気温を下げ、すっかり真夏モードだった私は案の定風邪をひいてしまいました(T-T)さらにどうも職場でげほげほずるずるはっくしょんしていた人のもうつったような気がします(--;それがさらに広がり、どうやら流行しそうな勢いを見せています。こういうのって早くうつってた方がよかったりもしますが(^^;;いずれにせよしんどいです(*_*)へばってます。ただ、寝てるだけです。ぐぅ…(_ _).oO

ひたすら寝続けたたため(^^;Aやや元気になりました(^-^)そういえば、私って暑くなりかけの頃によく熱出して寒けがしてましたが、30度前後の今日この頃、30度きると寒いです{{(>_<)}}いや、寒けがしてるんですね(^^;Aこういう時は何もせずに寝てるに限ります。ということで……(^^;A

というわけにはいきませんで(^^;;;Aとりあえず先週来の宿題を片づけましょう(^^;Aゲームの目的、勝利条件について、です。

koeiの三國志7は、武将プレイもできる同社はじめてのゲームでしたが、このゲーム、誰かが全国を統一すればそれで終わりです。そのため、自分が君主として全国を統一しても、直前で誰かに君主を譲っても、破れて在野にいてても、とにかく誰かが統一した段階で終わりです。しょぼい人物でプレイしていて、ようやく太守に出世しても、まわりが味方の土地ばかりですることがなく、かといって一武将に戻ってもおそらくもう出世はできないな…と思ってだらだら太守をし続けているうちに、我が君主が天下を統一することもあります。気がついたら終わってた、という感じですね(^^;A

やってみればわかるんですが、もはやこれ以上出世もできず、(君主に取って代わって)天下を統一する!という強い目標もなく、日々をだらだらとプレイし続ける、という状態、かなりストレスです( °〜 °)一度武将プレイをすると、その目的意識の持てなさ具合に二度とそういうプレイをしたくなくなります(^^;Aところが、下克上を狙うにしても意外にあっさりと君主になれたりするので(^^;Aこれまた結局いつもの天下を統一するプレイなんですよね。だったら最初っからそうした方がよいような…?ということが理由なのか、三國志9からは君主プレイに戻りましたね。

先月はまった(^^;A信長の野望烈風伝でも、強大な勢力とようやく同盟を結ぶことができ、もはや攻められる脅威も攻め込む興奮もなくすと、途端に何もする気がなくなります。つまんな〜い!ってやつです。

シミュレーションゲームもゲームである以上、やはり目標は必要です。すべてのコマンドはそのために実行されています。もはや目標達成が不可能であれば、シミュレーションならばさらに続くとしても、ゲームとしては手詰まり、すでに終わっています。そういう意味では、シミュレーションゲームのプレイヤーは非常に野心家である必要がありますね(^^;どんな状況であっても、自分が天下を統一するんだ!と思い続けないといけない(^^;A忠臣として仕えたり、よき同盟者として一定の地位を占めるとか、そういうのはシミュレーションとしてはありでも、ゲームとしてはもはや終わっているのです(^^ゞ実際そういうプレイをしていると、だんだん虚しくなっていきます…私だけでしょうか?(^^;A

その意味で、武将プレイもありな三國志7は勝利条件が非常にあいまいなので、プレイがなんだか大味になります。忠臣趙雲が劉備にとってかわって君主になるはずはないとして、一武将として劉備のもとに仕えてたとえ劉備が天下を統一しても、まさに一武将、こないだ仕えた司馬師と同じ扱い?とふと思うことでしょう。敵対する者をすべて滅ぼす天下統一タイプの勝利条件だと1位以外は存在しません。そのため君主以外の者に序列がなければ、君主自身ならともかく、武将プレイの武将なら何をやっても同じ…..ρ(..、)という気になりそうです。序列システムがあったとしても、上位になるのに負荷が低ければ、これまたつまらなかったり、簡単にトップにたてたりします。

いずれにせよ、プレイする人には明確な勝利条件が必要です。三國志7は武将プレイで、信長の野望と異なり下克上を奨励しないため、勝利条件が非常にぼやけてしまいました。かといってシミュレーションである以上、野心もない人物に天下統一せよ、とするのもそれ自体がシミュレーションから外れます(^^;ゲームである以上、それなりの負荷がある目標が必要で、それが明確であればあるほどおもしろいはずです。天下の統一は明確すぎるほど明確で、それ以上にない負荷のため、単純に考えればこれが目標になるのは当然です。

他方、武将プレイではそれが格段にぼやけてしまいます。野心のない君主以上に、野心のない武将に下克上を奨励して、天下統一をめざさせるのは無理のある設定です(--;そうすると、こういう連中にも勝利条件が必要になりますが、天下統一した君主の配下であること、とすると、操をたてない限り最後は必ずその地位を占めていましょう(^^;A降伏した臣としてですが…(^^;;もとからの君主に天下を統一させること、とすると、極端に難しくなりますが(^^;A関羽ならともかく張遼は生き方を間違ったとも思えません(^^;;;

結局、この手のゲームは天下統一の野心ある君主のそれでしか明確な勝利条件が見だせません。そう考えると、三國志の時代は天下を統一しよう、という明確な目標を持った君主が多く登場し、それでいて結局誰も果たせない位拮抗したことが面白さにつながるのでしょうか。物語的にも、目標がはっきりした人物の方が人気が高い気がします。野心にせよ、志にせよ、天下を統一しよう!と努力し工夫するところが魅力なんでしょうね。保身、とか、そこそこ、という人物、劉表や劉璋、結局孫権なんかが、そのせいでやや魅力が落ちている気がします。魏にせよ蜀にせよ、二代目以降はがっくり魅力に欠けますし。司馬懿?んー、陰湿だからですかね?孫策やら劉備やら、からっと志を語れる人物の方が好きですね(^^;A

いや、好悪ではなくて(^^;;こういうからっと天下をめざす連中がひたすら暴れ回るとすかっとしますが、大国になり、1城1城をちまちま奪い合うところからスケールの割に人の志が小さくなり、大軍同士がにらみ合うころには、すっかり天下よりも目先の昇進にこだわったりするんですよね(^^ゞ初期の方で劉備やら孫堅やらを見ると、確かに天下を統一することが目的でもおかしくない。

ただ、やっぱりみんながみんな天下を統一することを目指したわけではないですよね。日本の戦国時代でも、京都に入って天下に号令をかけたい、と思う大名は多くても、天下を完全に統一したい、と思ったのは信長だけだったようにも見えます。革命家ですね(^o^)それをみんながみんな天下を統一しようと思ってるとするから、シミュレーションとして無理がでてきます。三國志でも、劉表や劉焉劉璋、馬騰なんかは天下を統一しようとは思わなかったでしょうね。せいぜい、生き残るために周辺の敵対勢力つぶしたり戦ったりした位で…それも本人がそうしたかったわけでなく、豪族達が盟主としてかついだ、という感じです。こういう連中は、自分にとって有利な状況をめざすだけで、天下を統一しようという発想はなかったでしょう。中央政府が強ければ、参内して有利な地位を占めようとしたでしょうし、弱ければ、自分の土地は自分で守ろうとしたり、隣の土地を奪おうとするでしょう。そのため、ある程度は広がろうとしますが、ある程度以上は維持する能力がないためそれ以上拡大しません。

これが、自分自身天下を治めるだけの智慧があると思う人物や、天下を治める能力がある人物を使いこなせる人物であれば、ここではじめて天下に向けての野心が生じるんだと思います。前者は曹操、後者は孫策(と周瑜)、劉備(と諸葛亮)、そうそう、呂布と陳宮なんてのもありますね。袁紹には天下を治めるにたる人物が揃っていたのに、本人に使いこなす能力がなく、途中で腰砕けになったんだと思います。結局、広大な天下を治めるだけの能力のある人物とそれを使いこなす人物、それぞれがそろえば天下をめざすでしょう。しかし、時代は中央集権から地方分権へ、自作農制から荘園制へ向かっています。地方の実状に応じた統治を行う必要がありますので、結局三国に分裂していなければ、封建制がとられていたことでしょう。漢の国是に合いません。やっぱり漢の命運は尽きていたのです(*_*)西晉も地方分権と貴族制が取られましたが、結局中途半端だったのがたたり、国ごと地方に落ちのびます。

このように、中央からの統一指令では実態に合わないということをシミュレーションしようとすれば、要は、有能な宰相ひとりがいたから国土全部が豊かになるのではなく、地方官が細かく実状に応じた統治を行うべきということになります。現状のゲームシステムの、太守設置が必須ということだけでこれが表現できているか…?

現状のシステムでは、中央からの方針決定で一斉に地方も方針が決まります。実状がどうあれ、中央の指導で決まります。従来型中央集権的方法ですね。これが複雑化した地方の実状に合わない、と。まず、方針に基づき太守が郡の統治を決めます。それが実状にあっていない場合、直接的には国力が低下する可能性があります。たとえ方針がおかしいとしても、現実に国力を下げる統治を行うのは実際の統治を行っている太守ですから、わざわざ自分自身でおかしいです、とは言ってきません(^^ゞおかしいと思えば統治を変えるでしょう。自分のやり方がおかしいのに、方針が間違っている、と言ってくるかもしれませんが(^^;;

とすると、現状のシステムで、太守が「現在の統治方針はこの国の実状にあっていません…」と報告してくるのは、かなり度胸があるというか、思い違いもいい方だというか…(--;では、このよくない統治を改善するのはどうするか、もちろんプレイヤーのコマンドによりましょう。シミュレーションとしては…

州刺史が本来その役割を担えたんでしょう。もちろん後漢中央政府が健在ならそうだったんですけども、蜀なんて益州ひとつです(^^;史実としてすでにシミュレーションしえません。名目がどうあれ、太守の上位者が統治をチェックするシステムで、プレイヤーは誰かを任命することによりましょう。

本来これが中央政府の役割で、中央政府は国土全体の統治方針を決定し、かつ、チェックしていたはずですね。各地域の実状が複雑化した後漢の時代では、もはや一律政策では間に合いません、いや、間に合わなかったとするのが、この時代の特徴をシミュレーションしているのだと(^^;;

さてそうすると、太守とは別の上位の役職が欲しくなります。しかし、既存の名称では型にはまりすぎるな…役職と権限を別にしましょうか?(^^;たとえば、征西将軍で長安周辺数城の監督権限を持つ場合もあれば、雍州刺史で長安周辺数城の監督権限を持つとか。この監督権限、ううん、やっぱり名称がなければなんだかわからないですね(*_*)役職を与えるときに権限をつけましょうか?

むむむ、なんだか古からずっと議論している刺史問題と同じ方面にはまっているような気がしてきましたね(~_~;)どうもシミュレーションとしての表現と、ゲームとしての表現とがうまく結びつかないことが問題です。実はほかにも、領土を表現するのに城ではなく、勢力のようにできないか、とか。これも、城だとオンオフでしかありませんが、勢力だと進攻を受けている、とか、侵略が続いている、ということが表現できたりします(^o^)しかし、管理がやりきれません(T-T)

あ゛ー、だんだんまた泥沼にはまってきましたね〜(~_~;)シミュレーションへ向こうとするあまり、ゲームから遠ざかって行き過ぎの気がしてきました(~_~;;これはちょっと頭を冷やした方がいいのかもしれません(_ _).oO

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