kr_ryo 徒然日誌 <2004年11月7日分>

Delphi2005見参!メモリ256MB以上!あちゃあ…

先月Delphi7をとうとう導入したことは、この間のこの徒然日誌で皆様ご存知のことと思います(^^;思えばC++やらVBやらが華やかりしプログラム界…今は#やら.NETやらでしょうか?いずれにせよ自分にできるのかという思いありきで、ウン万もする高い開発言語を買うことは賭というより無謀と考えていました(--;)

しかし、フリーの開発言語であるHSPでSWGができ、さらにはこれまたフリーのDelphi6パーソナル版で修行し、ようやく開発言語を買っても使いこなせる自信がつき、先月とうとう大枚はたいてDelphi7を買ったのでした(^O^)新機能データベースをフルに使いこなす!べく、やはりDelphiは使いやすい言語、ひと月もすれば使えるようになってしまいました(^^;必要は発明の母とはいえ、やはり使いやすさも重要です(^-^)

ところが、11月になって一葉のはがきが届きました。スーパーマン風の妙な男のシルエット姿を背景に紹介されたのは…Delphi2005登場!最新バージョンは通常バージョンアップ価格の20%オフ!( ̄□ ̄;)

いやあ、ま、覚悟して予想して買ったとはいえ、たった一か月でバージョンアップされるとがくっときますわな…(T-T)震える手でお知らせをめくると…Delphi2005プロフェッショナル版、通常バージョンアップ価格29400円のところ、2004年12月20日まで、23520円!うう、むむむ…?!

Delphi7は68000円のところ、優待キャンペーン価格48000円也。ここで今バージョンアップすればほとんど元値で最新のDelphi2005が買えますね♪(^O^)って、おい(^^;;;

もともと、当時(といってもひと月前)最新のDelphi8でなくDelphi7にしたのは、Delphi8はマイクロソフトの.NET仕様だとかで、Win32ベースの単純なプログラムだとしてもやたらと巨大なサイズになる、という指摘があったためです。.NET、みなさんご存知ですか?私はご存知ないです(^^;先進の機能満載で、あなたの最新最速のCPUと、広大なハードディスクとメモリがフルに役に立つことを満喫させてくれる、そんなソフトを開発してくれるのでしょう、きっと(~_~;)同じプログラムを、Delphi7だと数百キロバイト、Delphi8だと1.Xメガバイトでコンパイル(変換出力)してくれることからもそれがうかがえます。

その違いを簡単にいうと、Windows95以来、連綿と作られてきたのはWindowsアプリケーション仕様であるWin32をベースにしたものです。あ、Windows3.1とかMS-DOSとかは16ビットアプリケーションというやつで、Windows95〜Meはこいつと互換性があることを前提に作られています。それでも動かないことは多いんですけどね(~_~;)

Windows95以来、32ビットパソコン(皆様のパソコンが超最新の64ビットCPUを積んでない限り、Windows95以降なら普通は32ビットパソコンです。Pentium4もそれ)に適応したWin32ベースのアプリケーションが世を席巻しています。16ビットパソコン用のほとんどゲームの時代とは桁が違うでしょうね。そんな32ビット環境が簡単に置き換わるのは…2006年の新Windowsロングホーン次第かもしれません(^^;その頃には64ビットCPUが安価で世に出回ってるのかしら?そうだとしたら、ロングホーンは次世代の名にふさわしいパソコンですね(^-^)

ただ、これまた簡単にいうと、16ビットアプリと32ビットアプリの双方を動かせるようにした建て増し型OSのWindows95〜Meに対し、完全32ビットアプリの使用を前提に開発されたのがWindowsNTでした。NT系列とWindows95系列を合体させようとして間に合わなくて、見た目に手が回らず今までどおりの地味なのがWindows2000で、マイクロソフトの考えるエンターテインメントとやらを重視して、見た目を華やかにしたから重くなったのがXPです。簡単ですね(^^;;;

つまり、NT時代から2001年のXPまでずっと32ビットOS・32ビットアプリを前提にしています。もちろんWindows98は32/16ビットOSです。2006年…といえば、2004年11月から考えればほぼ2年後(多分2006年でも早くても年末ぎりぎりまで出ない(^^;;;)です。来年の今頃には64ビットCPUパソコンが普通に出回っていて、安いパソコンなら32ビット、高いパソコンなら64ビット、と買うのに悩む状況が訪れているのでしょうか?ただ、OSがXPならば32ビットなので64ビットパソコンは実は意味がありません(~_~;)WindowsサーバーOS系列だとすでに64ビットCPU対応になっていますが、だから64ビットCPUがたくさん出てくるというのは…?

とはいえ、技術の進歩、廉価の進み具合はすさまじいので、多分来年には、私もこんなこと書いてたんだなあ(^_^;Aとはずかしくなってることでしょう(^^;;閑話休題。要するに、Win32はしばらく、少なくとも世のXPパソコンが死滅するまでは生き残るでしょうし、ロングホーンも対応するでしょう。Windows98が現在でも十分使えて使われていることを考えれば、ロングホーン登場後もXPは…というより2001年以降市場はXPパソコンだけなんだから、十分使われているはずです。つまり、Win32は2010年頃までは必ず生き残っています。

いやあ、そう考えると、2001年以降のXPパソコン&ソフトは長持ちするんですよねえ。3年で買い換えても、古いのもXP、新しいのもXP、ただ早くなっただけで互換性とかややこしいことを考えなくてよい(^O^)ま、そのため買い換え需要が起きない、というのもあるんですけどね。2001年のITバブル崩壊はそのせい?!(^^;;

閑話休題したのに本題に戻れませんが(^^;;ま、Win32ベースは結局Win32アプリ開発にもっとも便利なんですよね。Delphi開発元のBorlandのサイトからひろってきたDelphi2005FAQを見ると、.NETって、Windows以外のOSでも同じように開発できる言語、みたいです。つまり、同じ.NETのプログラムを、WindowsでもMacでもLinuxでも使えるようにした…ネットっていうからには、インターネット適合の、どのOSのパソコンでも使えるもの、と考えていいのかな?多分、無茶苦茶間違えてはいないでしょう(^^;;;

しかし、Delphi言語はすでにLinuxでも同じように開発できるKylixを持っています。Win32独自仕様の部品を使わなければ、極端な話、私の三國志もそのままLinuxで使えるようにすることは可能です。Linuxももってないのにそんなことはしないだけで(^^;;ましてやダイアルアップでインターネットサーフィン(死語)もそんなにしていないのに、別段ネットプログラムを作る予定もない…というのが、先月のDelphi7でよい、とした結論でした(~_~;)

さて、Delphi2005、何が新しくなったのか…!それが問題です。あ、ようやくここまできて本題です。びっくりした(^^;;;

最新機能!それは…Win32と.NETの両方をサポート!!おまけにC#もサポート!!それはすごい!( °O °;)って、何が?(^^;;

それにしても、はがきには詳しくはBorlandのサイトでご覧いただけます、とあって、はがきが届いた日からさかんにアクセスしようとしたんですが…なぜかつながりません。どこかというとこちらです→http://mypage.borland.co.jp/mypage/

ページ自体が不存在とかいわれます(~_~;)現在は復旧したんでしょうか?いい加減あきらめてると、窓の杜でも紹介され、Borland自体のトップページにも、報道関係者向け、さらには詳細解説ページもようやく整備されました(^-^)なんだったんでしょう?

これらによると、Delphi1〜7はWin32アプリ開発言語、Delphi8は.NETアプリ開発言語で、現在は.NETに移行が進む中、Win32アプリ開発の需要も多く、今後もWindowsでの開発が継続されると考えられるため、これまでの開発スキルを無駄にせずスムーズに.NETに移行できるよう、どれも使えるようにした、とのこと。

はあ…それはそれで、新たに3つの開発言語を揃えるよりは便利で、すごいことですねえ〜!(^o^)Delphi2005でどれも対応できます(^-^)ただ、で、逆にいえば、Delphi8&マイクロソフトの.NET戦略がうまくいってなかった、とも読めます(~_~;)確かC#は.NETだったと思うんですが、きっとこちらCの世界でも、VC++からC#への移行は進んでなかった、と考えられますねえ〜(;^_^A結局、Windows&IEが席巻していて、それに完全適合した高速で軽量に作れるWin32ベースアプリ開発言語があるのに、Windows以外の環境でも使え、IE対応だけでないプログラム開発が可能になるという、Win32に比べれば遅くて重い.NETベースアプリ開発環境をわざわざ準備させる動機付けができなかったということでしょうか?(--;)

そう考えれば、最近IEが6Sp1以降全然更新されません。あれほどIE4や5や6の登場の時は華やかに盛り上がったというのに、最近はぷっつりです。すでにブラウザ界を制覇したものの、ただより安いものはないが、作る方にはただより高いものはない、それどころがクラッカー(いわゆる悪いハッカー)には集中的に狙われ、セキュリティやらバグ更新やらに追い立てられ、金はかかるのに儲けはないことに嫌気がさしたんでしょうか?

マイクロソフトは無料ブラウザ開発をやめ、しばらくたってロングホーンとかオフィスに高機能ブラウザをつける、とか考えているんでしょうか?そうすれば一斉にロングホーンかオフィスに流れやすくなる、とか…(~_~;)また、新高機能ブラウザ&ロングホーンは.NET完全対応で、こちらも一気に.NETでなきゃ、とさせる、とか…(-_-)

いかにもありそうな話ですよね(^^;;C#もDelphi8もそうですが、こりゃ、どう考えても今のままではWin32で十分以上です。あえて土台も不十分な.NETにする必然性がありません。.NETって、きっとこれまで以上に強力なマシンでないとちゃんと使えないんだろうな…と思わせるのが、「Win32開発の需要が多い」というフレーズです(^^;;結局、私的にはDelphi7で十分で、8は不要、というか、買ったらショック、だったのかもしれません。7だったら早くて軽いプログラムが作れたのに、8だと遅くて重いプログラムになっていたのです。しかもさっそくWin32ベースのものも作れるDelphi2005に…!(T-T)

WindowsXPが95系列とNT系列を統合したように、Delphi2005ではWin32と.NETの両方が統合された、で、.NETは使えなさそう、といえば、じゃあ、Win32ベースの最新版のDelphi7で十分…?(^^;;

他の機能も見てみましょう。なになに…?開発履歴を管理する機能、これは、途中で書き換えを戻していく機能のようです。ワードの改版履歴みたいなもんでしょう。あれってあんまり使ったことがなかったりするんですよね…(^^;;それからユニットテスト機能…いや、結局どういうものかわかりませんでしたが(--;)プログラム全体でなく、個別にテストできる、という機能なんでしょうか?こないだデータベース移植の際に苦労したあれが簡単にできる、という感じでしょうか?しかし、データベース移植の際は、全部に影響しましたね…

さらに、プログラムの部品ごとに表示非表示ができたりとか、できたプログラムの速度、安定性が向上しているとか、使える既存の部品の数が大幅に増えたとか…こういうことなら欲しくなりますね(^o^)ただ、問題がありました。はがきではわからずサイトで確認したんですが、必要メモリ256メガバイト以上!推奨512メガバイト以上!!( ̄□ ̄;)

我がVAIOは192メガバイトです(T-T)もともと64メガで、128メガバイトメモリを2万で買ったのです…256にするためには、もとの64メガを外し、128メガを2本差し込む、と…2000年バージョンの我がVAIOのメモリ売ってるかな……って、ちゃいますがな(--;)ちゅうか、Delphi7は最低64メガ、128メガ推奨です。Delphi2005は開発環境とはいえ、あまりに要求スペックが大きい(~_~;)最近のパソコン以上が対応のようです。

さらにCPUはペンティアム2の450メガヘルツ以上、推奨ペンティアム3の850メガヘルツ以上です。これまた我がVAIOはペンティアム3の600メガヘルツを普段は496メガヘルツで動作させてますので、とりあえずは大丈夫(^^;しかし最低と推奨の差が大きいな…まずもって対象OSがWindows2000以上です。下手するとできたプログラムもWindows2000以上になりかねません。まあ最近のパソコンユーザーなら…って、いやはや、商業ベースにのってしまいました(^^;;Delphi7はペンティアム!の233メガヘルツ以上です。Windows98でもOK!

結局、.NET仕様を追加したために巨大化・肥大化したという感じですね(~_~;)Win32ベースで開発するのならば、わざわざ.NETやC#やらがくっついてくるDelphi2005はそれほど必要性を感じません(*_*)むしろ、スペックからして使えんじゃないか!( ̄□ ̄;)今すぐ新しいパソコンを買うならともかく、まだ一度も故障していないVAIOを買い換えてまで必要かというと……いや、それよりも、そこまで必要かというと……(--;)

ということで、さっきまで驚愕&ほしい〜!!と思っていたのに、やっぱりDelphi7で大正解(^O^)と喜びつつ、今後のロングホーン対応パソコンが安定するまでVAIO&Delphi7にがんばってもらおうと、心に決めたのでした(^O^)

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