kr_ryo 徒然日誌 <2004年11月14日分>

三國志製作記81〜再び戦場へ…〜

いやあ、急激に寒くなってきました(*_*)はや11月、まあ当然といえば当然です。日も5時すぎるととっぷり暮れ、開けっ放しだった夏が懐かしくなりますねえ〜(^-^)

さてさて、そんな寒い中、データベース問題もとろっとクリアし(^^;;Delphi2005の誘惑にもちょろっとだけ負けず(^^;;元気に三國志製作です…実はこの間、同じようにいろいろな仕様について文章で検討してきました(^o^)舞台裏の内容だけにこの徒然日誌にも書けないことに関しても、この日誌同様いろいろ書いていくと、ほぼ内政についてはかたがつきました♪(^O^)なんというか、自分で自分の考えに納得がいったというか…(^^;

ところが勢い込んで戦争について検討すると、と、と、止まってしまいました(T-T)よくよく考えると、この長い三國志製作記の歴史の中でも、内政に関する検討は延々やっているんですが、戦闘の検討がほとんどありません。わずかに連続三回分だけありました…が、すぐ内政に戻っています(^^;余程私は内政好きなんでしょうか…(^^ゞ

とはいえ、戦闘戦争がやはり華、常在戦場の心意気で…どう考えてもそうではなさそうですが…戦闘についても検討してみましょう(^o^)どこでつまずいたかというと、武将同士の関係です。部隊間の関係とでもいいましょうか。

3万の軍勢といえども、将校もおらず将軍がただ1人で、後は全部兵卒だったとすれば、これはまともな軍隊とは言えません。まずもって、将軍が前へ進め!と号令しても、ほとんど聞こえないでしょう。太鼓や鉦で知らせるにしても、前線からの情報は全然入ってこないし、将軍といえどもこの集団をどう扱ってよいかさっぱりわからないはずです。中間の管理職たる将校を揃え、指揮命令系統を整え、命令に沿って迅速に動けるよう常に訓練してこそ、軍隊として有機的に動くことができるというものです。

そんな将軍に率いられた部隊は、将軍の意向が絶対です。よい軍団は、将軍の意向が末端の兵卒まで迅速に伝わり、意向どおり正しく行動できることであって、その間意見をはさんだり、勝手なことをしてはいけないのです。逆に、そうであるからこそ、将軍が無能だとどんな優秀な軍隊も機能しません。羊に率いられた狼の群れと、狼に率いられた羊の群れとでは、後者が勝ってしまうのです。

と、いうような軍隊モデルを前提にすると、そんな将軍達が合同で軍団を結成したとたんにおかしなことになります。どういうことかというと、てんでばらばらになりかねないのです。

つまり、将校にせよ副官にせよ参謀にせよ、中間管理職もスタッフも、将軍の意向を補完することこそすれ、将軍の意向が最終結論です。将軍の意向は絶対で、そうであるからこそ迅速に行動できるのです。内政のように議論しながら行動してる余裕はありません。将軍と部隊長が議論し、両者納得いかず部隊長が独自に動けば、場合によっては軍団は負けるのです。だからこそ、そんな場合には将軍は部隊長をよくて解任し、これまた場合によっては斬らねばならないのです(*_*)

軍団はそういうものであるからこそ、将軍の能力が如実に影響します。個々の兵が強くとも、部隊長が武勇や智謀に優れていても、将軍が阿呆ならば負けるのです。さほどトップの影響力は大きい、それが軍隊です。そういう状況で、同じような同格の将軍がいて、合同で軍団を結成して侵攻するとなると……ほら、やばそうでしょ?(^^;

つまり、どちらも同程度の能力で、同じようなことを考えているならともかく、違うことを考えたりすると、けんかになってばらばらに行動したりして、結局相手に付け入られて負けます。同格の将軍というのはまずいのです。どちらかを上に立て、下の将軍は上の意向に完全服従するくらいでなければなりません。そうしないと負けます。いかに魏延が諸葛亮の戦略を聞いて素人め!と思ったとしても、勝手に長安を奇襲してはいけません。魏延もそうするつもりはなかったでしょう。彼はまともな軍人です。逆に諸葛亮の意向に従わず、勝手な行動をする馬謖は軍人としては許されないことです。負けたからともかく、勝っていたら諸葛亮は馬謖をどうしていたでしょうか…?

そんな部隊長ですが、別働隊などで出撃した個々の戦場では彼らがトップです。部隊長の意向が戦場では絶対になります。逆に、せっかく部隊長をたくさん連れてきていても、全軍総攻撃だけではやっぱりほとんど意味がありません。多少持ちこたえられやすいとか、敵を多く倒すとか、その程度の差異でしかありません。作戦に関する総大将の意向だけが問題で、その他の部隊長としての将軍はいてもいなくても同じになってしまいます。もちろん本当はそんなことはないんでしょうが、将軍としてでなく、将校と同じ扱いで、優秀な将校がいれば将軍として出る幕はありません。

物語でも、別働隊や先鋒だからこそ将軍の個性がひきたっていました。飲んだくれてた淳于瓊なんてのもいましたが…(^^;全軍一丸であれば、各将軍の個性はなくなります。ゲームでは、数が圧倒的に不足するため、将校として武将を登場させれえないことが問題ですね。武将はあくまで将軍です。となると、今度は数が余ります。優秀な将軍が1人さえいればよい、そういうことになってしまいかねません。かといって、将軍ごとに部隊があり、部隊がばらばらにうちかかるというよくあるシミュレーションゲームスタイルでは、軍団としておかしい気がします。

そうそう、その意味で、私はヘックス戦はあまり気に入らないんですよね(--;)どう動かしても、軍団としてまとまって動いているようには見えず、各部隊がばらばらに行動しているようにしか見えません。総大将は、総大将という一部隊の将軍にしか見えないのです。戦線ができるわけでもなく、単にばらばらに動いているだけです。だいたい、100人の部隊も2万人の部隊も同じ1ヘックスを占めることからしておかしいのです。

かといって、全部隊をひとつの軍として扱えば、個々の部隊長の個性が失われます。う〜ん、困った(~_~;)というところがつまずいたところなのです。これが問題です。いやあ長かった(^^;

しかし、実際の軍団モデルから考えれば、総大将は各将軍を部隊長として、まあ、将校よりは上程度の扱いとして連れて行っていると考えてよいでしょう。名もあり総大将を務めたこともある将軍だと、さぞや総大将は使いづらかったでしょう。諸葛亮は関羽や張飛をそんな風に使うことは決してできなかったでしょうね。

とはいえ、やはり総大将は、総大将としては、各部隊を単なる将校より優秀な将軍に引き連れて行ってもらった方が楽でしょう。それは場合によっては独自行動できるからです。また、いざという時に臨機応変な行動も的確に行えます。けれども、部隊長は部隊長、いくら活躍させたいからといって、常にばらばらに行動させるわけにはいきません。各個撃破のいい的です。

必要なときに必要な場所に別働隊として派遣するとか、左翼や右翼といった司令として使うといったことも考えられますが…なかなか活躍の場は、実際問題としてそれほど多くないでしょう。多くの武将が手柄を求めて先鋒を志願していましたねえ〜武将だけでなく、私も彼らに活躍の場所を適切に与えたい気はします(^o^)

まず基本から考えてみましょう。両軍が平原で戦うとします。それぞれ総大将に副将、参謀がついて3人です。部隊長も3人ずつつけましょう。これで登場武将は6人ずつです。侵攻する側と防衛する側に分かれたとして、両軍お互いに気づきました。ここで両者とも同規模の敵と確認したところで、総攻撃するか、様子をみるかします。軍勢は停止中です。にらみ合いですね。

ここでどちらかが総攻撃を選択すれば、すぐさま相手もそれに応じて総攻撃です。両軍雄叫びを上げて突撃することでしょう。だいたい、行軍中は縦3列だったのが、停止中の間に後続の部隊は前へ広がりつつ出ます。敢えて縦3列のまま留まるはずはありませんが…?これにより相手より軍勢が多ければ、包囲できます。相手より軍勢が少ない時は、戦列が薄くなるよりも敢えて密集隊形を取ることも考えられますが、いずれにせよ縦3列のまま当たるはずはありません。

ここでそれぞれ部隊長が率いていれば、部隊ごとにより素早く展開できるでしょう。いずれにせよ、横列の隊形となります。古式ゆかしければここで一騎討ちが生じますね。あっさり勝負がついてしまえば、負けた方の士気は落ちるでしょう。あっさり勝負がつかず、どちらかが逃げ出したりする際に、「曹彰を討ち取らすな、者共かかれぃ!」と総攻撃にうつるか、逃げてくるのを見守るか、また、あっさり勝負がついても、「呉蘭の仇を取れ、者共かかれぃ!」と総攻撃にうつるか、いずれにせよ、いろんな方法で総攻撃に移ることになります。

いずれにせよ、両軍が勢ぞろいしている場面で先鋒が…とかいう話にはなりません。先鋒が問題になるのは、行軍中で、先鋒部隊が接敵し、同規模とか勝てそうな相手と見た際に先鋒部隊が独自に攻撃する場合です。先鋒部隊が平原で陣を構えた敵の大軍を見かければ、本隊に連絡するとともに、こちらも陣を構えるとか 後退して防衛に有利な地点を探すとか、そういう行動を起こすでしょう。そこでなりふり構わず突撃は普通はしないでしょうが、相手の複数部隊が出陣して攻撃してくるかもしれません。

ということは、部隊が行軍中や陣を構える前にこそ部隊長独自の意味合いが出てくるのであって、すでに全軍が揃ってしまえば、死力を尽くして戦うまでです。それにしても、敵地なのに分隊でうろうろしているよりも、全軍一丸となっていた方が有利のような気がしますが、そうはしません。なぜでしょうか?

まず、大軍であれば大軍であるほど、一度に全軍が密集して行軍できません。同時に行動できる程敵地は広くもよく知ってもいないのです。そうであるからこそ、ばらばらに行動しなければなりませんが、大軍の全軍が延々列を連ねていくのは、脇を突かれる恐れがあるように危険です。複数部隊に分かれて行動し、いざという時はその部隊で戦うようにする、それが先鋒や本隊などの別です。もちろん部隊の兵数ごとに行軍速度なども異なってくるでしょう。先鋒前軍の役割は、敵の小防衛隊や拠点を撃破しつつ、敵本隊が来るまでに戦略上の要地を早期に占拠することです。馬謖はこれを誤りました。

先鋒が地ならしをした後を中軍本隊が可能な限り迅速に進行します。後軍部隊は輜重を輸送しつつ補給線を確保するために周辺の安全を図ります。大軍であれば、このように3隊に分けるのが合理的でしょうね。3隊といえば、総攻撃の際も、左翼や右翼の別を設けることも可能でしょう。本隊が敵の本隊と当たっている間に、左翼と敵右翼が、右翼と敵左翼が別個に攻撃します。敵左右翼のどちらかを撃破すれば、正面と側面から攻撃できます。もちろん敵が左右翼を持たなければ、中軍が破られない限り包囲をできます。中軍同士ならばやはり正面から激突し、場合によっては包囲できるでしょうが、正面の敵の方が先でしょう。

敵の背後を衝く別働隊や、全軍が激突するんでなく、交代用の部隊を揃えた本営なんてのもいいですね。いずれにせよ、それぞれの隊の大将は特に総大将の命令がない限り、総大将の任命の下、その隊の他の将軍に命令することもできる上位者で、かつ、独自行動もしうるでしょう。

と、考えていくと、戦闘戦争といえども、行軍時と戦闘時をわけて考えるべきでしょう。行軍の一形態が戦闘でなく、行軍とは別に戦闘を考えるのがよい、と。

ふむふむ…で、もし将軍の数が少なく、場合によっては1人だったらどうか。別働隊とか本隊とかややこしいことは考えずに、ひたすら進んでひたすら前の敵にあたって、という感じでしょう(^^;補給線とかややこしいことは考えず、現地で調達するかかついできた食料を食い、敵に出会えばぶつかる、と。ふむー(^-^)

参謀とか、陣形とか、ややこしいことを考える前に、敵が出ればぶつかるまでです。偵察隊と先鋒が激突し、武将が名を上げる、と。かつては小部隊同士の争いなので、本隊も小部隊、関羽や張飛の武勇でぐいぐい押していたのが、大軍同士になると、補給や行軍などいろいろ考えなくちゃならなくなる、と。そうなると諸葛亮や司馬懿などの運営力のある連中が準備していかなくてはならなくなる、そういう感じでしょうか。

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