「Kix E-Mail Server Set」は、E-Mailを使用する為のサーバー用プログラム集です。
●特徴
・Windows9x系のOSで運用できます。
・設定も簡単ですので、専門知識もほとんど不要です。
●概要
インターネットで使用されているE-Mailを行うには、メールサーバーと呼ばれるプログラムが常に動作しているマシンが必要です。
ダイアルアップでインターネットに接続している方などは、通常は、これらのものは、プロバイダーが用意してくれたものを使用することが殆どです。(OutLookや、PostPetなどは、メールクライアントと言います。)
しかし、最近では、ADSLなどの手段が普及し、常時接続環境が一般的になりつつあります。このような環境が整ってくると、独自ドメインでのE-Mailを使いたいと言う欲が出てくる方も多いと思います。しかしながら、いざ、メールサーバーを構築しようと思っても、Linux等は敷居が高く、なかなか簡単に導入と言うわけにはいかないものです。Windows系のメールサーバーを探してみますとNT系で使用するものは数種類探し出すことはできますが、今の段階では、まだ、Win9x系しか使用していないユーザーが殆どだと思います。この「Kix E-Mail Server Set」は、Win9x系のOSで動作しますので、他に、追加投資をしなくて良いというメリットがあります。あなたも、自宅でメールサーバーを立ち上げて見ませんか?
●構成
「Kix E-Mail Server Set」は、以下の4つのプログラムで構成されています。
・KixCtl ・KixRS ・KixDS ・KixPOP3
それぞれの働きを簡単に説明すると
・KixCtl
ユーザーの登録などの各種設定を行うツールです。常時動作する必要はありません。
・KixRS
「受信」を行うプログラムです。
・KixDS
「配信」を行うプログラムです。
・KixPOP3
メールクライアントに受信済みのメールを渡すプログラムです。
●事前の準備
ドメイン名を取得しましょう。ドメイン名とは、メールアドレスに限って言えば、メールアドレスで
ドメイン名を取得しましょう。ドメイン名とは、メールアドレスで、name@aaaa.bb.cc name@aaaa.bb.cc
と言うのがあったとしましょう。この場合の @
の後の部分。aaaa.bb.cc がドメイン
名と考えていいでしょう。
普通は、取得手数料や、管理手数料がかかるのですが、最近では、無料で取得できるところも出来てき
ました。ためしに、無料ドメインを取得してみましょう。
●インストール
プログラムのインストール
ダウンロードしたファイルは、自己解凍型の圧縮ファイルです。これを実行すると解凍出来ます。解凍先は、先に作成した C:\Mail\bin ファルダにしてください。すると、先に紹介した4つのEXEファイルができます。
これでとりあえずインストールは完了です。
●設定
KixCtlを起動し、設定をしましょう。KixCtlを起動すると以下のような画面になります。
○Systemタグでの設定
「Kixフォルダ」には、先ほど作成したメール用フォルダを指定します。
○User&Domainタグでの設定
つづいて「User&Domain」のタグをクリックしましょう。以下の画面が出てきます。
まず、ドメインを決めましょう。(無料で取れるドメインの取得の方法はこちら) ここでは、kix.no-ip.com という名前を取得したものとします。「xxx.no-ip.com」となっているところを「kix.no-ip.com」に変更します。
つぎにユーザーを作成します。まず、papa と言うユーザーを作成しましょう。「UserName」に、「papa」と入力し、「Password」には、秘密の文字列を入力します。そして、「追加」ボタンを押すと、papaと言うユーザーの作成が完了です。同様に「mama」なんて作成してください。
○KixRSタグでの設定
KixRSに関する設定です。上の用に、「起動時自動実行」にチェックを入れ、「LOGレベル」は「1」でokです。
○KixDSタグでの設定
ここでは、「起動時実行」にチェックを入れ、「自己解決で送信」を選択し、「LOGレベル」は「1」でいいでしょう。
残る、「DNSアドレス」は、プロバイダーが用意してくれているはずですので、プロバイダーが指定しているDNSアドレスを入力しましょう。DNSのアドレスの調べ方はこちら。
○KixPOP3タグでの設定
「起動時自動実行」にチェックを入れ、「LOGレベル」は「1」でOKです。
以上で設定は完了です。「CLOSE」ボタンを押して終了してください。
●起動
エクスプローラで、プログラムを展開したフォルダを開きます。(例では、C:\Mail\bin)
その中に有る、 KixDs,KixPOP3,KixRs
の3つをそれぞれダブルクリックし、起動します。
起動すると、以下のように画面上右下のタスクトレイに3つのアイコンが表示されます。
これで起動は完了です。
●操作
タスクトレイのアイコンをクリックするとメニューが現れます。
「Exit」でプログラムが終了し、「FormShow」を選択すると、画面が現れます。
画面を閉じるには、「SetTray」ボタンを押します。
これは、KixDS,KixRS、KixPOP3ともに共通です。
●メールクライアントソフトの設定
例)OutLookExpress5.5の場合
メニューより、「ツール」「アカウント」を選び、「メール」タグを選択します。次に「追加」「メール」選択すると、ウィザードが開始されます。
★表示名:ここには、氏名や、ニックネームを入力します。漢字でもかまいません。
★「既存のメールアドレスを使用する」をチェックし、電子メールアドレスの欄に、先ほど作成したメールアドレスを入力します。
(例では papa@kix.no-ip.com )
★受信メールサーバーには、Kix E-Mail Server Set が動いているパソコンのIPアドレスを入力します。
同じパソコンの上で、使用するならば、ここには「127.0.0.1」と入れればOKです。
★アカウントには、作成したメールアドレスの@よりも前の部分(例では
papa)を入力し、パスワードは、先に設定したものを入れます。
以上でクライアント側の設定も完了です。
もう少し詳しい説明は、こちらへどうぞ。
●動作確認
では、OutLookExpressで動作確認を行いましょう。
OutLookExpressで、「新しいメール」の作成を行います。あて先は、自分のメールアドレス(例では
papa@kix.no-ip.com)を
を指定します。件名、本文に適当に入力して送信をしてみてください。送信できましたか?
次に、「送受信」ボタンを押してみましょう。先ほど自分宛てに送ったメールが受信できればokです。
では、実際に、お友達などにメールを送って見ましょう!