フリーソフトでPDF作成

Ghostscriptを使ったPDF作成

近頃様々な文書データがPDF形式のファイルで配布されているのを見かけます。Windows の環境では、PDFファイルは主にその提唱元である Adobe社製のソフトを使って作成されますが、フリーで利用できる Ghostscript を使って作成することもできます。
Ghostscript はフリーソフトの PostScript インタープリターです。PostScript ファイルを生成できるプリンタドライバーと、プリンタポートをリダイレクトするソフトを組み合せれば、Adobe の PDF Writer と同様な操作性でPDFファイルを作成できます。

準備するもの

Ghostscript (http://www.cs.wisc.edu/~ghost/)

AFPL版とGNU版があります。再配布等の条件に違いがありますが、どちらもフリーで使用可能です。

Adobe PostScript プリンタドライバー(http://www.adobe.com/support/downloads/)

Adobeのサイトで、Adobe Universal PostScript Windows Driver Installer がダウンロードできます。
または、プリンタメーカー配布の PostScript プリンタドライバーでもOKです。
PDFファイル作成時に設定できる内容(用紙サイズ、カラー有無など)は、インストールするプリンタ、即ちPPDファイルの内容によります。Adobe Universal PostScript Windows Driver Installer にもPPDファイルは含まれていますが、気に入らない場合は上述の Adobe のサイトからも色々なプリンターのPPDファイルがダウンロードできます。

RedMon (http://www.cs.wisc.edu/~ghost/redmon/)

プリンタポートを任意のプログラムにリダイレクトできるポートモニターです。

セットアップ

  1. Ghostscript をインストールします。
  2. RedMon をインストールします。
  3. PostScript プリンタドライバーを使って、プリンタを追加します。
  4. 追加した PostScript プリンタの出力先ポートを、RedMon による Redirected Port にします。
    ポート設定の詳細は、RedMon のヘルプの「Ghostscript Example」に PDF writer として使う場合の設定例がありますので、参考にしてください。

(注)AFPL Ghostscript 7.04 では、RedMon 1.7 のヘルプに記載されている設定で動作しましたが、Ghostscript 8.00 では日本語TrueTyupeフォント(MS Pゴシックなど)をアウトラインフォントとして書き出そうとすると、文字サイズが正しく表示されないことがありました。設定の問題でしょうか・・・?。

使用方法

アプリケーションソフトで印刷する時に、上記で追加したプリンタを選択してください。
印刷実行時にファイル名をたずねてきますので、拡張子を.pdf とした名前を入力してください。

おまけ

実は上記のように Ghostscript を使ってPDFファイルを作成するタイプのフリーソフトがいくつか公開されています。それらは原理的には上記同様、Ghostscriptとプリンタドライバー、ポートモニターを組み合わせたものと思われますが、インストーラー付ですので簡単にセットアップして利用することができます。


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