近頃様々な文書データがPDF形式のファイルで配布されているのを見かけます。Windows の環境では、PDFファイルは主にその提唱元である Adobe社製のソフトを使って作成されますが、フリーで利用できる Ghostscript を使って作成することもできます。
Ghostscript はフリーソフトの PostScript インタープリターです。PostScript ファイルを生成できるプリンタドライバーと、プリンタポートをリダイレクトするソフトを組み合せれば、Adobe の PDF Writer と同様な操作性でPDFファイルを作成できます。
AFPL版とGNU版があります。再配布等の条件に違いがありますが、どちらもフリーで使用可能です。
Adobeのサイトで、Adobe Universal PostScript Windows Driver Installer がダウンロードできます。
または、プリンタメーカー配布の PostScript プリンタドライバーでもOKです。
PDFファイル作成時に設定できる内容(用紙サイズ、カラー有無など)は、インストールするプリンタ、即ちPPDファイルの内容によります。Adobe Universal PostScript Windows Driver Installer にもPPDファイルは含まれていますが、気に入らない場合は上述の Adobe のサイトからも色々なプリンターのPPDファイルがダウンロードできます。
プリンタポートを任意のプログラムにリダイレクトできるポートモニターです。
(注)AFPL Ghostscript 7.04 では、RedMon 1.7 のヘルプに記載されている設定で動作しましたが、Ghostscript 8.00 では日本語TrueTyupeフォント(MS Pゴシックなど)をアウトラインフォントとして書き出そうとすると、文字サイズが正しく表示されないことがありました。設定の問題でしょうか・・・?。
アプリケーションソフトで印刷する時に、上記で追加したプリンタを選択してください。
印刷実行時にファイル名をたずねてきますので、拡張子を.pdf とした名前を入力してください。
実は上記のように Ghostscript を使ってPDFファイルを作成するタイプのフリーソフトがいくつか公開されています。それらは原理的には上記同様、Ghostscriptとプリンタドライバー、ポートモニターを組み合わせたものと思われますが、インストーラー付ですので簡単にセットアップして利用することができます。