会社などで契約している複数のドコモ携帯電話の使用状況と料金を分析し、私用電話を発見し、また最適な料金プランを提案します。Ver. 1.0 から繰越額を考慮したプラン選定ができるようになりました(つまり実用に耐えるプラン選定ができるようになりました)。
特長携帯電話管理者の方のために、各携帯電話の利用状況を集計し、結果はCSVファイルで保存できます。電話番号ごとに、ダウンロード
- 月間の通話度数・メールデータ量・ウェブデータ量がわかります。
- 月間の通話度数・メールデータ量・ウェブデータ量の、平日昼間・夜間・休日の%がわかります。
- 1日ごとの通話度数・データ量を、平日昼間・夜間・休日に分けて集計します。
- 時間帯ごとの通話度数・データ量を、平日昼間・夜間・休日別に分けて集計します。
- 通話先別に、かつ平日昼間・夜間・休日別に通話度数を集計できます。
- 有料サービス(着メロ、時刻表サービスなど)の一覧表が出ます。
- 国際電話、海外での利用も集計します(movaの国際電話はまだ集計できません)。
- なびダイヤルや電話番号案内を利用したかどうかも表示します。
- 留守番電話サービスを利用したかどうかも6カ月分を表示します(利用が少なければ解約を検討できます)。
- ビジネスタイプ料金契約をした場合の料金も表示します(相手先がドコモ携帯かどうかは電話番号で判定していますので、相手先が番号をそのままにしてほかの会社に変更した場合は誤差が出ます)。
- 電話度数とデータ量および留守番電話使用度数は6カ月の推移を表示できます。
- 使用量と繰越額に見合った料金プランも表示します。
【CSVファイルのサンプル】
NTTドコモのサイトから番号別の使用量データ及び料金データをダウンロードしないと、このソフトをテストすることができないので、このソフトを使って保存したCSVファイルのサンプル(1番号のみ)をダウンロードできるようにしました。このCSVファイルの内容と同じものが画面にも表示されます。
200910.csv
200910-detail.csv
【料金プランの推奨画面】
解説:
- このグラフでは横軸は料金プランを示し、縦軸は料金である。横軸は1〜6はmovaであり、7〜12はFOMA(パケットパック無し)、13〜18はFOMA+パケホーダイダブル、19〜24はFOMA+パケットパック1000、25〜30はFOMA+パケットパック3000である。おのおのの欄の中ではSS,S,M,L,LL,Bizの順に並べてある。
- この電話は小泉氏のもので、機種はFOMA、2009年9月(当月)の料金プランはタイプLになっており、その翌月(10月)はすでにタイプSSで使用中である。8月からの繰越が3,894円あったが、9月からの繰越は5,942円に増えている。もし、10月の使用量が9月と同様であれば、10月はタイプSSとしたこともあって繰越額はゼロとなる見込みである。
- 赤の太線は10月、11月にも9月と同様の使用量であったと仮定したときに、11月のプランと料金の関係をしめす。この場合はパケットパックなどは無しでタイプLとするのが最適であり、それは赤丸で示されている。
- 折れ線は最近6カ月の使用状況にもとづく料金を計算したものである。赤>橙>黄緑>緑>青>黒の順に古いデータになっていく。5月(青)、6月(緑)、7月(黄緑)の使用量は4月(黒)、8月(橙)、9月(赤)に比べて多かったことがわかる。もし、10、11月の使用量が7月並だと予想するなら、料金はタイプビジネスが最適である。
- 推奨プランは9月(当月)と同様な使用量が2ヶ月続くものとして決定されており、11月(翌々月)のプランはタイプLを推奨している。
- 「最近3ヶ月の実績でSSよりSを優先」というのは、最近3ヶ月の使用量(この場合は7〜9月)で予測してそのうち一回でもSのほうが経済的であれば、SSよりもSを優先することを示す。SSは通話単価が高いので、たまたま通話が多かった場合に料金が高くなるのを防ぎたいということを考えている。
Vectorからダウンロード変更点
2016/8/21 Ver.1.0f準備2009/10/21 Ver.1.0
- フリーウェアとした(ドコモの制度変更などは一切考慮していない。バイナリーはそのまま)
2007/11/3 Ver.0.2
- 繰越を考慮した最適プランを提案
- プラン選定は次の二つのやり方ができる(9月、11月などというのは例)
- 9月分の使用実績から11月のプランを決める
- 10月の途中までの使用実績から11月のプランを決める
- 「パケ・ホーダイ ダブル」に対応(従来の「パケットパック」も選択可能)
- バリュープランについてもプランを判定できる
- 料金の内訳はダウンロードできる明細から集計(従来は一部推定)
- 紙の請求明細を受け取らないことにした場合にダウンロードできる、請求書明細を読み込める
- 料金グラフ画面でビジネスセーバーの割引率を設定できる
- プラン選定の際、通話料単価の高いタイプSSをできるだけ避ける設定ができる
- 2009年10月分からの新しいダウンロード形式に対応した
2007/10/29 Ver.0.1
- 6か月分の留守番電話の履歴を追加(留守番電話機能の解約に利用できる)
- 留守番電話使用量が正しく計算できていなかった
- ソフト名称変更
利用状況データの入手
- PhonList.csv(eがないのに注意)という名前で電話番号とその所有者の一覧表(電話帳)を作成します。書式は
電話番号1,名前1
電話番号2,名前2
電話番号3,名前3
・・・・・- この電話帳には携帯電話以外の通話先を登録することもできます(通話先分析に相手の名前が表示されます)。電話番号は前方一致で検索しますので、ダイヤルインを採用している事業所の固定電話を登録する場合、たとえば03-1234-5と登録すると、03-1234-5000から03-1234-5999がマッチします。
- テキストファイル docomo.ini を作成し docomo.exe と同じフォルダに置きます。
[General]
SharewareKey=(登録した場合のキー番号)
Discountrate=0(割引率30%なら30:画面からも設定可能)
実行
- 通話明細を入手するには、あらかじめNTTドコモに申請して登録しておく必要があります。
- ドコモビジネスプレミアクラブのサイトを開きます。
- 「ご利用料金管理サービス」に移ります。
- 「データ集計・分析」のページに移り、
- 「確定情報」の「請求別」の「料金明細一括」をクリックします。
- 「請求年月」を設定し、「絞込み範囲」を「全て」にして、「ダウンロード」ボタンをクリックします。
- ダウンロードの準備ができたらファイルをダウンロードします。
- 次いで、上部にある「請求内訳」のボタンをクリックし
- 「請求別 請求内訳検索条件入力」を行います。「内訳種別」は「電話番号一覧」を選び、「絞込み範囲」を「全て」にして、「科目パターン」は「C 」とします。「圧縮ダウンロード」ボタンをクリック
- ダウンロードします。
- 「科目パターン」を「D 」に変更します。
- ダウンロードします。
- ダウンロードした3つのファイルを解凍し、出てきたすべてのファイルを一つのフォルダに入れます。
- 紙の請求書明細をもらわないことにした場合は、請求明細をダウンロードすることができます。そのファイルを解凍して上と同じフォルダに格納しておくと、このデータも読み込まれます(料金プランと繰越額が読み込める)。
最適プランを選ぶ
- docomo.exeを起動し、
- メニューから [ドコモデータ読み込み]>[同月のデータを一度に読む] を実行し、ダイアログボックスで上記通話データフォルダの中の任意のファイルを指定して「開く」をクリック。
- 前月分の計算結果を保存したファイルがあるときは [ファイル]>[繰越金額読み込み] を実行
- 2種類の表ができるので、メニューの [表示]>[電話番号別] と [表示]>[使用状況分析] で切り換える
- [ファイル]>[表を保存する] を実行
- 保存されたファイルを表計算ソフト(エクセル)で開くといろいろな分析ができる。たとえば、夜間にかけている比率の高い相手先は私用電話の可能性が高い。
使用条件など
- この機能は、通話実績の翌々月のプランを選定することを目的としている。たとえば、9月の実績を10月15日ころにダウンロードし、最適プランを決定して11月1日〜30日に適用する。
- 前月分の計算結果(月末までの確定データ)を保存したファイルがあるときは [ファイル]>[繰越金額(先月の確定データ)を読み込み] を実行する。これにより、繰越額が読み込まれる。
- 初めて使うときには、繰越額を手で記入しておく必要がある。
- 初めて使うときには、翌月(上記例では10月)のプランはすでに決まっているので、これをCSVファイルに追記する。CSVファイルをエクセルで開いて「当月プラン」の左側のカラムに記入しCSVファイルとして保存しておく。書式は次のとおり。
「パケ・ホーダイ ダブル」については暗号のような記号になっているがご容赦いただきたい。
書式 意味 M プランM L@1000 プランL+パケットパック1000円分 LL@3000 プランLL+パケットパック3000円分 S@372 プランS+パケ・ホーダイ ダブル - このファイルを読み込み([ファイル]>[表を読み込む])、[表示]>[翌々月の料金プラン]をクリック。
- 翌月と翌々月の使用量が当月(上記例では9月)の使用量と同じであると仮定して最適プランが表示される。
- 「翌月・翌々月の使用量が、当月より6ヶ月前までの各月の使用実績と同じ」という前提の計算もグラフには表示されるので、参考にするとよい。
- 翌月や翌々月の使用量が当月に比べて増加または減少すると予想されるときには「翌月使用率%」「翌々月使用率%」を修正するとよい。たとえば、9月は休日が多かったのであれば、この二つの欄は110などと設定する。
- 「次」ボタンをクリックすると、選定されたプランが左から35カラムに記入される。
- いったん決定した値を修正することもできる。プランがすでに決定され表に記入されているときには、「プラン修正」欄には表に記入されたプランが表示されている。このプランがいま画面で計算されたプランと異なるときには、「プラン修正」欄は黄色に着色される。
- 「プラン修正」欄を修正すると、その修正されたプランが表に記録される。
- [ファイル]>[表を保存する] を実行。
- 翌月からは2項の操作は不要。[ファイル]>[繰越金額読み込み] を実行することで、自動的に翌月のプランは記入される。
- 10月の終わりころに10月分の途中までの実績を使って11月分のプラン選定を行うことも出来る。この場合は[表示]>[翌月の料金プラン] をクリックする前に、[ファイル]>[先月末に決めた今月の料金プランを読み込む]を実行しておく必要がある。
制限事項(今後の課題)
- 著作権は片山誠一が保有しています
- このソフトはフリーウェアです
- このソフトを使用した結果について、また使用できなかったことについて、作者が責任を問われることは一切ないものとします
- 不具合や要望があれば作者までご連絡ください。作者はできるだけの努力はしますが、バグを改修したり要望にこたえたりする「義務」はないことをご確認ください
- 以上の条件に同意いただける場合のみ、このソフトの使用を続けることができます。ご同意いただけない場合は、プログラムを完全に削除してください
- 配布・転載はアーカイブの形のままで行うのは、無償である限り自由です
- 本プログラムのバグレポートや改善要望などは作者までお願いします。
- mova端末からかけた国際電話料金が集計できません。データファイルをお持ちの方は提供をお願いします。
- ビジネスタイプ契約では通話先がドコモの携帯であるかどうかで料金が変わりますが、このソフトではナンバーポータビリティで携帯電話会社を変更した番号は変更前の携帯電話会社で認識します。