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平成十三年五月二十一日(月)。

 かなりのことが上手く行ったの昨日。そう、完全な引きこもり三日目。昨日はちゃんと二回自炊して(当然ねお金がないんだから)、拳立て九十九回指立て六十三回腹筋五十五回背筋六週二回ぶら下がり四十九秒やって(でも有酸素運動が持続するワケじゃないから脂肪は燃えないの)、下訳も二頁(二頁目が四行しかなかったからなんだけどね)。二時間灼いたからバディも黒光り(ちなみに全裸で灼いてますだからあそこも黒いです)。

 でも電話がかかってきてね午後。今日夕方七時にごはん食べにゆく    の。お友達(バレバレね)がね、結婚したからお祝いがてらご馳走するの都内で。そうなると今日はどうせお金を使うんだから夜から使ったって構わないだろう、って事で市場に行ったの昨日の二十三時頃。

 そしたらね外に出た瞬間、ああここは泰王国なんだな、ってあらためて思ったの、毎日ミニマートとか行っておばちゃんと会話してたらそんなこと思ったりはしないけど、三日間誰とも話さないとやっぱり忘れるのよいま自分がどういう土地背景の元で生活してるか。

 なんかそれはそれでそれでいいんだけどとりあえず港でお金下ろして屋台の鶏肉脂飯食ったのね。二十バーツの。そしたらご飯の上に乗ってるのがささみなのよ。よくよく考えたらこの一ヶ月ここで食べるとことごとくあのぷりぷりした鶏皮が除去された物が出てくるのよ。鶏皮がないってワケじゃなくて明らかに私のにだけ鶏皮がないの。

 推測するに多分そこのおばちゃんが勝手にあたしの身体を気遣ってロウファットな鶏肉脂飯をご提供下さっているのだと思うのだけれども、そんな風におばちゃんが気を使うほど一ヶ月前この港町に降り立ったあたしはおばちゃんの美意識的に反して動物的に暈が増えてたのねと思うと、これじゃいけない、と思いながら鶏肉脂飯を食い終えて立ち上がったの。

 立ち上がったのはいいのだけど歩いてるとすぐまたその決意を忘れたの。忘れたのはいいのだけれども、今の自分がお金を持っている、って事だけは覚えてるのね三日間金使わなかったクセに。すかさず中国風ドーナッツ屋台でドーナッツとホットミルクなんか蹴り込んでるの。しかも、ふたつ頼んだら三つで五バーツ、って言われてご丁寧に三つ食ってるの。

 もうこの病気、使ったお金をみなさんに逐一報告しない限り治らないような気がします。
  


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