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平成十三年九月一日(土)。

 九月になりました。皆さんお元気ですか?

 さて、あたしはOL時代に寝たくても眠れない、という症状に毎夜苦しめられておりました。それはもう辛かったのです。

 わたくしの症状は、夜寝ようとすると必ず金縛りになって凄く怖いから眠れない、と言うもので、決して不眠症、と言った種類のものではありません。

 ちなみこの金縛り、お日様が出ているかもしくは誰かと一緒にいるときには、ほとんどなったことはありません。統計を取った結果、これまでお日様が出ている時と誰かといるときに金縛りになった回数はどちらも四回以下なのです。

 そんな都合がいいのか悪いのかよくわからない金縛りに悩まされていたあたしは、いつも寝ないまま朝四時台に家を出て、千葉県習志野市から総武線の電車に乗り、人がいる列車内で熟睡し、一度終点の久里浜や鎌倉まで行って、職場がある新橋の駅に再び戻って来て降りるまで睡眠をとるというような、健康的なのか不健康なのかよくわからない朝を度々迎えておりました。

 ちなみにガラガラの始発電車で眠る際はしっかりと身体を金属ポールとか手すりに固定して眠る必要があります。なぜなら人間の身体というものは座ったまま眠るような構造になっていたりはしないのでほっとくと横に倒れてしまうのです。で、そのまま爆睡したりすると、目が覚めたときは思いっきりラッシュアワーの時間帯で、起き抜けの全身に思い切り浴びたりすることになったりするのです。
 
 
 
 
 
 
 

 ラッシュの車内で押し合いへし合いしているサラリーマン様達が座席二人分占領して悠々と爆睡こいてやがるバカに浴びせる殺意を含んだ視線を。

 あ、東京終点の列車の時なんかは目が覚めたら成田空港、って事もあったなあ。上司に電話するんですよ空港から、「今成田なんです遅れますので午前中半休にして下さい」って寝ぼけた声で。

 二年四ヶ月間、ずっとそのような状況が続いていたため、会社に着いてからもよく寝ながら仕事していたのですが、先輩同期など、会社の同僚の皆様にはよくこっそりと起こしていただいたものです。この場を借りて御礼を申し上げます。有り難かったなあ。
 
 
 
 
 
 
 
 

 と、なぜそんなことを今更思い出しているかというと、昨日白米通りで、あの薩摩見聞録という恐怖の液体をガンガンに蹴り込んでから家に戻るバスに乗ったのですが、気づいてみると、終点まで四キロほど手前の路上で寝ておりました。
 
 
 
 

 何があったかまったく覚えてません。

 髪の毛にはチューイング・ガムが付着しております。

 そして、キャッシュカードがないのですどこにも。

 今日は土曜日、そして明日は日曜日。

 月曜日の朝、開店直後に蹴り込む予定の農民銀行で記帳したときに、残高はどうなっているのでしょうか?

 運が悪ければ一年分の生活費を失い一文無しになってしまうので凄くドキドキです。

 それでは、皆様良い週末をお過ごし下さい。
  

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