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平成十三年十月二十七日(土)

 昨日、泰字新聞を読む会、の例会の帰りに会員の皆様とカラオケに行ったのですが、そこにはタイ人のお姉さんを連れた外国人の方がいらっしゃいました。

 その方々はなんとなくアラブ系っぽいのですが、喋っている言葉がよく何語が理解できませんでした。トイレに行くときに日本人か? 彼らの内の一人、高そうなワイシャツを着た恰幅のいいおじさまに聞かれたので、そうだ、と答えてついでに彼のお国を聞いておきました。

 パキスタンだそうです。

 彼らは連れてきたお姉さん達の歌を楽しそうに聴いてはおりますが、自分たちが歌えないので少し悔しそうです。そうです、通常ローカルのカラオケ屋には英語の曲など二十曲くらいしか入ってないのです。

 いろいろと板挟みになって可哀想だねムシャラフさん、と多少時節柄誤解を招きそうな仮名をそのパキスタンオヤジにつけたままあたしは、最後にムシャラフさん(仮名)たちに受けようと思って「ホテルカリフォルニア」などを蹴り込んだワケです。

 すると、ムシャラフさん(仮名)があたしの方に近づいてきて、あたしの耳に口を近づけ、

 I love you..............
..................................
..................................
..................................
..................................
...r  song.

 と、英語でおっしゃいます。あたしは多少ドキドキしながら過去行ったパキスタンで学んだ少しばかりのウルドゥ語を頭の中からほじくり返し、シュクリア、とお礼を言いました。

 ムシャラフさん(仮名)は自分の名刺をお出しになり、いつでもここに電話してくれとおっしゃいます。ああこれは時折お誘いいただくライヴハウスへの出演依頼なのだな、でもパキスタン人経営のライヴハウスってどんなライヴハウスなのだろう? と勝手な想像の中、名刺に目を向けてみますと、
 
 
 

 絨毯屋さんでした。

 どうやらわたくしの藝風というものはパキスタン資本の絨毯屋で求められているらしいです。
 どういう風に求められているのか是非とも知りたいので、とりあえず、名刺に書いてあったメールアドレスにメールなんか出しちゃったりしようかなと考えております。

   

 
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