OdinでOpenOffice.org v2.0.2

 OS/2用のOpenOffice.orgは、有料のものしかありませんでしたが、Odinを利用してWindows用のOpenOffice.org v2.0.2 を動かす方法が公開されました。OS/2版と比べても若干バージョンが古いですが、無料ですので文句はないです。
但し、結構不安定で異常終了するとAR5OS2.EXEがゾンビタスクとなってWatchCatでも切ることができないので、ビューワとして使うくらいが妥当かと思います。
無料で、Odinなど使わないきちんとしたネイティブのOpenOfficeが出ないと駄目なんですがね。
ちなみに、下のAcrobat ReaderもGSviewの安定度に及ばないから使っていません。

 openoffice202_os2.zip ・・・Windows版OpenOffice.org v2.0.2と設定方法を説明したreadmeOS2.txtのパック。
             これって、Windowsにインストールしたのをディレクトリごとまとめただけみたいです。

 InnoTek Runtime for OS/2・・・Windows用ソフトをOS/2で動かす為のランタイム。(※)

 InnoTek OS/2 Kit for Acrobat Reader5.1・・・これの実行ファイルとDLLを使います。(※)

 (※) OS/2 Siteには、OS/2(eComStation)でアクセスして下さい(注:OS/2でもNetscape Navigator 4.61 for OS/2は不可です)。
   WindowsやLinuxからはファイルにアクセスできません。



日本語環境での問題の解決法とインストール

 日本語環境で使う場合には、噴き出しに日本語が入力出来ないという問題とその為の設定変更ができないという問題があります。これを避ける為に、まずWindowsに日本語版OpenOffice.org v2.0.4をインストールします。そして、そこでスタイルと書式の「標準」のフォントをMS明朝に変えたりオプションのフォント等の必要な設定変更をしておきます。
試した範囲では、日本語入力が可能なフォントは、MS明朝、MSゴシック、MSPゴシック、TimesNewRomanです。MINCHOは、不可です。

   
 スタイルと書式は、メニュー左上の赤丸で囲んだアイコンを押してウインドウを表示し「標準」を選択して下のように変更します。
 オプションではWiterの規定のフォントを上のように変更します。

   
 上は、OS/2で書式の「標準」を表示したところです。この様にフォントを変更して下さい。

OpenOffice.orgをインストールしたディレクトリとc:\Documents and Settings\(環境に合わせる)\Application Data\OpenOffice.org2\userをコピーします。
OS/2に日本語版OpenOffice.orgを先のreadmeOS2.txtの通り設定し起動します。その後、C:\INNOWIN\Application Data\OpenOffice.org2に先のuserディレクトリを上書きします。これで、標準書式のフォントがMS明朝になり噴き出しでも日本語の入力が可能になるはずです。
userディレクトリは、上書きしなくても最初からコピーしておいてもいいはずですので、ここは各自の判断でお願いします。

(注)本当は、設定ファイルを特定すればいいのでしょうが、面倒なのでディレクトリごとコピーしています。気力のある方が調べてくれると助かります(苦笑)。



 このページは、紹介と動作確認の報告を目的としますが他の方の動作報告が少ないので情報が正しいかの保証はしかねます。
他の日本人ユーザーの動作報告がありました。→ 気ままにWarp

 インライン入力はできません。日本語ファイル名も扱えるものとそうでないものがあります。

   
     WriterでDOCファイルを読み込んだところ。
 

   
     Writerでの日本語入力。縦書きも可能。
 

   
 ThinkFreeOffice2.2じゃ完全には再現出来なかったスプレッドシートも大丈夫。

 手元にあった日本語版OpenOffice.org 2.0.4も起動しました。
 v2.1.0も起動しましたが、何故か上記スプレッドシートの噴き出しの文字が表示されませんでした。他にも不具合あり。
     
        
 日本語版OO.o 2.2.1は、上のメッセージが出て起動しませんでした。
 これに関しては、DOS | OS/2 memoのOdinについて述べられているのを参考にしたら起動はできました。
 ただし、この場合も他のメッセージがでますから結局v2.0.4を使うのが無難みたいです。
 (注)v2.1.0や2.2.1では、上記の日本語環境での問題の解決法を試していませんので結果が変わるかも知れません。

 印刷もeCUPSを使ってhp Photosmart 2575aから出来ました。



 問題点

   
1. ツールからオプションを選んだ場合に上の様なエラーだったので文章を保存するよってメッセージがでます。なので設定ができません。
更に、AR5OS2.EXEが残りWatchCatからも終了できない為に、OpenOfficeの起動も出来なくなります。

1. 吹き出しにDBCS文字を入力しようとするとMinchoに代わって入力できない。デフォルトのフォントを変更できれば解決するか?
 噴き出しにDBCS文字を入れた文章の雛形をWindowsで作っておいてそれを読み込ませれば日本語の入力も可能。ただし、これを他の新規文章にコピー&ペーストしても駄目。

1. 標準の書式を変更しても保存できない。
 Windows上で変更してファイルをコピーすればいい。詳しくは、上記の「日本語環境の問題の解決法とインストール」をご覧下さい。

1. OpenDocumentでは保存できない。読み込みは可能。

1. PDFファイルの作成はできるが、DBCS文字は消えてしまう。PMPDFを使えばいいのでしょうけど残念。


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