皐月廿四日・月曜日・月齢5.2
・疲れ。
 来年はもっと忙しいのだろうか。厭だな。
皐月廿日・木曜日・月齢1.2
・クラブやめたい。
 管理職が嫌なだけだけど。
 こんなに自分が仕事出来んとは思わんかった。

 まあ、きっといつも通り一段落したら、落ち着くんだろうけど。
 でも、矢っ張り人に罵倒されたり、
 人に迷惑かけたのがわかると落ち込んでしまうのよ。

 それでまた、なにかある度に落ち込むのが解っているから、
 一切関係を絶った生活にあこがれてしまうのよね。

 楽器は好きだし、音楽は勿論好き。
 クラブの人達も好きなのに、
 自分の仕事の出来無さで厭になるっちうのが、
 自己嫌悪だわ・・・。
皐月拾七日・月曜日・月齢27.9
・熱くなってまいりましたね。
 最近シャツの下は半袖になりました。
 で。
 私、四季の中で夏が最も嫌いです。
 理由は「暑いから」(当たり前)。
 寒くても着込めば暖かいけど、
 暑い時薄着にしても暑い。
 涼しさを得る為には冷房の付いた屋内に行かねばならないし、
 冷房は喉が乾燥してしまう。
 服についても、薄着限定だからヴァリエーションが少ない。

 ああ、早く涼しくならんものか。

・カルウォーヴィチの弦セレは結構普通でした。
 ワルツは良かったけど他の印象が弱い。
 矢っ張り私は近現代が好きなのだなぁと再確認。
 いやしかし、良かった楽譜買わなくて(笑)。
 あ、そうそうキャドマンのピアノ五重奏曲の楽譜は、
 「出版が確認できませんでした」だって(泣)。
 いま別のお店(KAMOS)で探して貰ってます。

・フィンジの「ピアノと弦楽のためのエクローグ」のスコア完成。
 今年の演奏会の候補に出そうと思って急いで作ったのだが、
 製作・校正中に何度も聴いているうちに、
 「あぁ、この美しさは今のうちの楽団では出ないな」と思い、
 来年に回すことにしました。
 来年、やれるかなぁ・・・。
 で、スコア折角作ったので公開したいのですが、
 フィンジさん亡くなって48年なので、
 あと2年強待ちましょう。
 (2007/01/01から公開できるはずです)
皐月拾四日・金曜日・月齢24.8
・たびたび日記に書いてきた、
 カルウォーヴィチ「弦楽セレナーデ」のCDが、
 遂に、遂に、Amazonから届きます!!
 (不在だった為まだ届いてはいないのです(泣))

・キャドマン「ピアノ五重奏曲」の楽譜を注文。
 安いといいんだけどねぇ・・・。

・ご存じ(?)大極宮内の「週間大極宮」。
 今週号(155号)はつっこみどころが。

 宮部さん。
 ゲーマー末期症状が出てます(笑)。
 仮想ゲームの設定企画はよくありますが、
 異様に中身濃いっ。
 設定が実際のゲームくさいっ。
 タク○ィクス・オウガしすぎっ(笑)。
 「陰陽師」が「スティグマ」はまずいてっ。
 うーん、ほんとにゲーム好きなんだねぇ。
 ところでICO小説の単行本はいつ出るのかねぇ。
 ・・・と思って調べたら6/10発売らしい。買わねば。

 あ、ところで、京極さんが「黄金週間」って言ってたのが、
 ちょっと嬉しい(阿保)。
 (皐月四日の日記、一行目参照)

・レーモン・クノーという人の「文体練習」という本が気になってます。
 友達にすこし内容を紹介されまして。
 一つの事象を99通りの書き方で書いたものらしい。
 『白い甲虫の甲羅の中で泳いでいるイワシの群に投げ込まれた』
 とかいう文が印象的。
 しかし\3500は高いすよん(泣)。
 ところでこの方の著書「地下鉄のザジ」って、
 筋肉少女帯の歌詞にそんなの無かったっけ?
 
皐月拾弐日・水曜日・月齢22.8
・「なるたる」の作者、鬼頭莫宏氏のhpを久々に見る。
 結構読み切りをいろいろ書いているのね。探してみやう。
 ところで、別のサイトで『月刊IKKIにて「ぼくらの」連載中』とあったが、
 それはつまり「なるたる」終わったということかしら?
 う〜ん、早く読みたいような読みたくないような・・・。
 ちうかあそこからどうやって終わるんだ・・・。

 あ、あと鬼頭さんの日記にあった「アリーテ姫」はおもしろそうですね。

・NAXOSからCD到着。
 月曜の深夜に注文したのにもう到着するとは、
 ほんっとに仕事早いね〜。
 今回購入したのは以下の6点。

 1.イギリス弦楽小曲集第3集
 2.エルガー/創作主題による変奏曲「エニグマ」Op.36ほか
 3&4.J.S.バッハ/ピアノ協奏曲全集第1集・第2集
 5.キャドマン/室内楽曲集
 6.R.シューマン/ピアノ三重奏曲集第2集

 1はホルスト「ブルック・グリーン組曲」と、フィンジ「前奏曲」目当て。
 「前奏曲」はフィンジらしいけどロマンスのが好きやな〜。

 2は弦楽セレナード目当て。まあまあやね。

 3、4はバッハのチェンバロ協奏曲を全編ピアノで弾いたもの。
 曲は良いし、ピアノもまあまあいいんだけど、指揮がちょっとイマイチ。

 5は今回一番の当たり。ピアノ五重奏曲が絶品。
 格好良い。弾きたい。楽譜欲しい。

 6は「カノン形式の六つの練習曲」が目当て。美しい。
 もともと「オルガンのペダルが付いたピアノ」(うわ〜)用の曲で、
 この録音はピアノ・トリオ用に編曲されたもの。
 またドビュッシーがピアノ・デュオに編曲もしている。
 うーん、楽譜欲しい。
皐月九日・日曜日・月齢19.8
・午前8時就寝。午後3時起床。
 果たして明日の2コマ目出られるのか。

・こちらのHP↓、楽譜マニアには堪りません。
 「楽譜の風景」
 うちのstraynotesもこれくらいの内容があればなあ・・・。
 ピアノ演奏についての記事もためになります。

 ところでこのサイトはいわゆる「現代音楽らしい現代音楽」が、
 多数紹介されていますが、なかでも(意外に)気に入ったのが、
 Morton Feldman。
 BGMとしてだらだらかけておくと、妙に落ち着きます。
 美しいSF映画のBGMみたい。
 いや別にソラリスっぽいわけではないですが。

・モーツァルトのヴァイオリン二重奏曲。
 テーブルに楽譜を一つ置き、奏者は向かい合ってその楽譜を見、
 「見えたまま」弾くことで2重奏になるという、展開逆行カノンの一種。

 楽譜は手元にある(芥川也寸志著「音楽の基礎」に収録)のだが、
 この曲についての情報は、Mozart作曲(アマデウスかどうか不明)であることと、
 ヴァイオリン2重奏であることだけ。
 その情報からいろいろ調べているのだが、いまだ正確な作曲者すら分からない。
 実は芥川也寸志の創作だったりしてね(笑)。

・学校図書館から借りてきた「和声T」で和声学勉強中。
 やっと半分読めたわ・・・って貸し出し期限明日までかい!
皐月八日・土曜日・月齢18.9
・映画「ソラリス(2002年・アメリカ版版)」を鑑賞。
 数年前に1972年のロシア版「惑星ソラリス」を見ていたので、
 内容はまあ期待通り。
 とはいえロシア版殆ど覚えてないので、
 所々は違うかと思います。
 感想としては、なかなか良い映画でした。
 脚本・キャスト・映像・音楽、
 どれもクオリティは高いと思います。

 まあ、ちょっと回想シーンが多すぎる気もしますが。
 あと、ロシア版では主人公の妻が結構神秘的なイメージだったのに、
 アメリカ版ではやたら現実味があります。
 あの雰囲気は結構好きだったので、ちょっと残念。

 あ、それと惑星ソラリスの地表(?)映像は、
 見所では無いのだろうけど、美しいです。
 ところで、液体酸素って緑色なのかしら?

・上記「ソラリス」の原作、なんとスタニスワフ・レムでした。
 (如月十一日の日記参照。)
 こういう一致はよくあります。
 つまり、気に入った作品が、偶然好きな作り手の作であるという一致。
 まあ、気に入るものの傾向は決まっているのだから、
 当然といえば当然ですが、ちょっと嬉しい気がします。

 なぜなら、私は一度作り手を気に入ってしまうと、
 その人の作品なら或る程度何でも好きになってしまい、
 公正な判断が出来なってしまうのです。
 すると、口では好きといいつつも、
 常に「本当は大して好きではないのでは?」
 という不安がつきまとうわけです。

 そんなときに、作り手を知らずに好きになった作品が、
 偶然好きな作り手の作だと知ると、
 「ああ、やっぱりこの人いいよな〜」と安心できるわけです。
 なんとも情けない話ですが。

 因みに、逆も然り、です。
 「あ〜、矢っ張りモー○ァルトか」など(笑)。

・漫画版エヴァ九巻に触発されて、
 「第九」のピアノ版編曲をしてみる(笑)。
 音の美しさと難易度のバランスを取るのが難しい。
 オケ曲は音域は広いし、声部も多いので、
 全てを取り入れることが出来ないのは当然だが、
 あまり簡潔にすると、テーマが帰ってきた時に、
 一切譜面が変わらないなどという哀しい状況に陥る。
 しかし自己満足の為にやってるんだから弾けないと意味ないし・・・。
 意外と難しいものですな。
皐月五日・水曜日・月齢15.8
・今日はなかなか良き日でした。

・皆既月食。
 半分くらい隠れたところから、
 完全に隠れるところまでしか見られなかったのですが、
 結構、感動。
 あんなに速く動くものなのですね。
 いや、美しかった。
 地平線に近い位置やったから大きく見えてなおよし。

・桑名弦楽合奏団のコンサートを鑑賞。
 前半部のクラシック曲の抜粋(1楽章のみ、など)は、
 とにかく演奏が巧いし、一曲が短いので気楽に聴ける。

 そして、後半部。
 衝撃的。
 楽しい。

 先ずは各楽器の紹介で場を和ませて、
 エンターテインメント音楽の大御所、ルロイ・アンダーソン。
 ワルツァー・キャッツとシンコペイティッド・クロック。
 前々からアンダーソンは好きだったけど、
 演奏会で聴くと格段に楽しい。
 いや〜、ワルツァー・キャッツは驚いた(笑)。

 そしてその後、弦楽オーケストラとピアノによる、
 ピアソラの「リベルタンゴ」。
 なんかもう、途轍もなく格好良かった。
 う〜ん、楽譜欲しい。演りたい。

 他の曲もかなり良かったです。
 今後のうちのサークルの演奏会の参考になりました。

・今日のトリビアはなかなか良かったですね。
 ヴェクサシオン演奏しましたか。お疲れ様。
 4'33"演奏しましたか。お疲れ様?
 しかしケイジがキノコクイズ優勝者だとは(笑)。
 しかも毒キノコで死にかけたて(爆笑)。
 あと日本刀がコルトに勝ったのにはかなり感動。
 すごいわ。いやあ五右衛門も夢やないねえ。

・本日のナディア(再放送)は「マリーの島」。
 マリーとネオ・アトラン初登場の回ですね。
 この回はリアルタイムでナディアを見た時の、
 最も印象に残った回です。
 なんといってもネオ・アトラン隊員が、恐い。
 人が死ぬこと、人を殺すことの恐ろしさを、
 今ほどは知らない子供時代に、
 あれだけ恐いと感じた彼ら。
 やはり今日見ても、少し寒気を感じました。

・ここ二日、日記が長いやね。いかんいかん。
 そして電話も長いやね。いかんいかん。
 長屋の屋根は長い屋根。いやいやいや。
 ・・・で、ぼだふぉんに変えません?兄上。
皐月四日・火曜日・月齢14.7、そして皆既月食
・黄金週間です。
 待ち望んでいたはずなのにあっさりと日は過ぎ、
 残すところ僅か一日。
 遊んでいないのかと言えば、毎日遊んでいるのだが、
 なんとなくあっさりと過ぎていく感がある。
 なんだか勿体ないな。

・連休→次の日の事を考えなくて良い→夜更かしOK。
 ということで、たまっていたビデオを消化してます。

・まずナディアとMONSTER。
 いやー、ネモ船長登場です。ネモ船長が。
 ネモ船長がね。ネモ船長がですよ。
 そしてヨハン登場です。ヨハンが・・・以下略。

・続いてNHK「詩のボクシング4」。
 一般から参加者を公募して、自作詩の朗読をして、
 審査員の評価により勝ち上がっていくという、
 それだけ聞くと、かなり「なんだかなあ」な企画(笑)。
 優勝者の若林真理子という方がよいとのことで、借りて鑑賞。

 驚きました。
 ひとこと耳にしただけで、世界が変わるような感覚。
 鮮やかな色彩と感触。
 ことばの選び方もよいし、なにより感性が凄い。
 そして、声と間。
 他の(あまりにも毛色が違う)参加者の朗読(?)の直後でも、
 すぐにその人の世界に入り込んでしまう。
 う〜ん、世間には凄い人がいたものだ。

 この方のインタビュー(「広告批評」収録)を、
 事前に読んだのだが、それもとても興味深かった。
 彼女は童話作家を目指しているらしい。
 彼女の言うには、詩は感情なり思考なりの「そのままの姿」であり、
 それを昇華して童話の形にしたいそうである。
 だから昇華させる前のいわば生身の言葉を人前に出すのは、
 恥ずかしいのだそうだ。
 たしかに彼女の詩は難しい言葉は使わないし、擬音も入る。
 内容も、とても個人的で主観的である。
 それでも「エッセイ」にならず「詩」になるというのは、
 やはりその感性に起因するものなのだろうか。

 ところで、他の参加者の詩は、詩というより、
 小説かエッセイというべきものが多かったし、
 どうも言葉にあまり気を遣ってない感じがした。
 (この辺りは番組中、プロの(?)詩人の人も言うてた事やけども。)
 言葉が多すぎたり、直接的すぎることも多かった。
 途中から(いや初めから?)話の巧さで競っている感じがした。
 流石に準優勝者に関しては、
 ところどころ「おっ」と思わせる部分はあったけどもね。
 いやしかし、若林さんはよかった。ファンになりました。

・3つ目。
 見る気は無かったのについ見てしまった。
 東海村被曝事故被害者の治療ドキュメント。
 数年前偶然深夜に見てかなり衝撃的だったのだが、
 改めて観て、やはりその内容は、とても、酷。

 要するに、放射線被曝の被害というのは、染色体の破損である。
 放射線それ自体にたいした破壊力はないのだが、
 染色体が破損することで、一切細胞の新造を行うことが出来なくなるのだ。
 再生が出来なくなるだけで、人の肉体は急速に朽ちてゆく。
 ただれた皮膚や、粘膜がはがれ出血する腸内の映像は、
 あまりにも、痛々しい。
 さらには放射線によって変質した体細胞が放射性物質となり、
 移植した細胞の染色体をも破壊してしまう。
 番組中、担当医師の言っていた通り「八方塞がり」な状態である。

 絶望的な状況で耐え続けた家族の心境は計り知れない。
 本人も途中までは意識があったようである。
 医療チームの人達も然り。

 私にとっては、事故直後にテレビで見、
 亡くなった時にはYahoo!の一行ニュースで見ただけだった事故。
 「助からないことが分かっているのに、
  無理矢理延命させられてたんじゃないの?」
 などと考えていた当時の自分を、恥じる。

 ところで、原爆投下直後には、
 あんな状態の人がたくさん居たのだろう。
 「地獄」という形容は全く大袈裟なものではない、と思う。
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