皆さんもご存知の通り?、 アクセシビリティとは「近づき易さ」とか「アクセス可能性」といったもので、 つまりそのサイトへのアクセスが容易であるか否かということを示す言葉です。 アクセシビリティと言われてもピンと来ない方は、 貴方のサイトが次のような事例に当てはまらないか、 確認してみてください。 なお、ここではWeb Content Accessibility Guidelinesに 示されるようなものだけでなく言及しています。
この中で1つでも当てはまれば(ちょっと適当なリストですが・・・)、 あなたのサイトはアクセシビリティが低いということになります。 これは何を意味するのか、次に示していきます。
21世紀になってもこの問題は付きまとうようです。 どうやら世の中には文字サイズが小さいだけでクールなサイトであるという、 認識を持っている方が多いようです。 私は美術を学んだわけではないので、そのような考えには触れませんが、 せめて文字サイズを変更できるようにしておくべきです。 近眼、老眼の方にとって文字サイズが小さく固定されていることは、 そのサイトから観覧拒否を通告されているのと同じことです。
また画像の場合には代替テキストの設定ぐらいはしてほしいものです。 そもそも画像によって定義されたテキストは、 ご丁寧にHTML本文の文字列を検索キーワードとして拾ってくれる サーチエンジンにも嫌われることを忘れないで下さい。 ただ逆に、このサイトのように文字だけというのも又、 ユーザに不快感を与えることがあります。
貴方のサイトのナビゲーションは分かり易いですか?
と書いておいて、
このサイトはナビゲーションらしいそれすら無いですが・・・
ナビゲーションは最も重要な要素ですから、 分かり易い位置に分かり易く設置したいものです。 また、ナビゲーションはサイト全体で、 位置、カラー、デザイン等が統一するべきで、 また自分が今サイト上のどこに居るのかも、明示しておくと親切です。 ただし、ナビゲーションはおくが深く、かの有名な Yahoo!やGoogleでさえもユーザを惑わす箇所が見受けられます。
また、サイト構成が単純であることも重要です。 ユーザは貴方のサイトの構造がどうなっているかを考えながら観覧します。 そんな時、ディレクトリ階層のように単純な構造ならば問題ありませんが、 RPGのゲームをしているかのようにリンクが絡み合った構造は、 ユーザを混乱させます。 ユーザが混乱したときの為に、 どのページからもサイトマップへ移動できるようにしておくのも手かもしれません。
単純な構造という意味では、 Yahoo!を 思い浮かべる方も居るかもしれません。 しかし、Yahooでさえも問題が無いわけではありません。 たしかに中ほどに表示されるディレクトリ検索は単純な構造と言えますが、 最上部のYahooのロゴの周りに表示される、「メール」等のボタンや、 検索フォームの下のリンク群の動作は、 初めて訪れた人なら戸惑うような要素が見受けられます。 それでもYahoo!は Microsoft社のサイト 等と比べると、トップクラスに単純な構造をもつサイトです。
しかしこれは当然と言えば当然です。 ユーザがいくら不便を感じても、 当のサイト管理者は、サイト構造、ナビゲーションを熟知していますから、 サイトの構造にもナビゲーションにも全く不便、違和感を感じず、 改善も図られないわけです。 このような事態を避けるには、被験者テストが一番の近道です。
あなたのサイトのトップページは画像等含めて、何バイトですか? こんな愚問もブロードバンドが普及すれば、 しなくて良いかと思うと気が楽ですが、 どうやらダイヤルアップ回線利用者の伸び率は、 ブロードバンド普及率を上回っているようです。
統計的な調査によって、ユーザはページの読み込みに30秒以上掛かると、 そのページの観覧をあきらめ、他のサイトへ移動してしまうそうです。 一般的にはサイトのトップページは、 画像も含めて50KB以内が望ましいとされていますが、 実際に測ってみると分かりますが、これは結構シビアな数値です。 このサイトのように文字だけなら問題ありませんが、 Flashをいくつも埋め込んだようなページでは、すぐにオーバーします。 この問題は昔から議論されており、 画像の圧縮率だとか、無駄なタグを無くすだとか、 様々な解決法も話しつくされていますので、あえて触れませんが、 これだけは覚えておいてください。 軽い方が良いに決まっている
ユーザエージェント(ブラウザ)依存のマーク付けも、 最近では、無くすの方向が強まってきましたね。 が、一向としてテーブルレイアウトについては、 是非が分かれています。 結局これは全てのユーザエージェントが CSSのまともな動作を実装するまで、いやもっと先まで続く議論でしょう。
私は一々正しいマーク付けがどうのこうのを語る余力はありませんが、 一番問題なのは、意味不明なマーク付けをする方ではくて、 意味不明なマーク付けを解説、説明する本、ウェブサイトだと思う今日この頃です。
Copyright © 2002-2005 rysk.lab, All Rights Reserved.