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用語集
あとがき
今回、作中に『あとがき』にあたるものを作りませんでした。
本編製作でいっぱいいっぱいだったのと、
そういうのは後でサイト上でやればいいやと思ったんですね。
何人かから『ないの?』と言われて焦りました(汗)

ガーデンオブエデン

旧約聖書に登場する楽園で、日本語で『エデンの園』。
原初の人間『アダム』と『イブ』が暮らしていた場所であるとされています。

カストール / ポリュクス

ギリシア神話に登場する双子で双子座のモチーフであり、
金星の明の明星・宵の明星に喩えられることもあります。
正確にはレダという人間を母親にする異父兄弟で、
カストールは人間界のスパルタ国王・テンダオレス、
ポリュクスは全知全能の神・ゼウスが父親で不死の肉体を持ちます。
ある戦争で無数の矢を受けた二人のうち、カストールは死に、
ポリュクスは不死の力で生き延びました。
カストールの死を悲しんだポリュクスはゼウスに頼み、
カストールに自らの命を半分与えて二人で星になるという。
ものすごい仲良しっぷりで萌えます(ハァ?)
リゼが自分の剣にこの名前をつけたのもなんとなく納得できるような…。

空間スリット

元ネタがスリット美香子なんていえない…。

クライスト

Christ - キリストの英語読みです。
この言葉そのものが意味するのは『救世主』という意味で、
イエス・キリストは『救世主のイエスさん』となります。
赤の戦神によってもたらされる力は救世に匹敵するもの。
白の女神とグレイの繋がりを知るヴァーク村長は、
彼こそがクライストなのでは…とつぶやきます。
真相はプレイヤーご自身が見届けてください。

傲慢の搭 バベル

旧約聖書に登場するバベルの塔は、
文明を発達させた人間たちが神の国に向かうために建造しました。
しかしながら神はそれに怒って雷で搭を破壊し、
あまつさえ人間たちに異なる言語を与えました。
現在、人類が言葉を違えて多くの民族に別れる原因だ…という伝説です。
作中でも似たような伝説が伝えられているようになっていますが、
裁きの雷を下したのは白の女神ではなく、
別に居る裁きの神(黒の女神の眷属だが白の女神側についた)という設定です。
ちなみにタロットカードでは『搭』は『傲慢』を象徴します。
三貴神
作中では『白の女神』『黒の女神』『赤の戦神』をまとめて、
『三貴神』と呼ぶ…という設定があります。
元ネタは日本神話で、アマテラス・ツクヨミ・スサノオが三貴神です。
アマテラスは昼の世界、ツクヨミは夜の世界を治める女神で、
スサノオは海の世界を治め、戦いに明け暮れる荒ぶる神です。
ドリームブリンガーの神々もここをちょっと意識していますが、
アマテラスとツクヨミはあれほど仲が悪かったわけではありません。

サントカトリーヌ

ジャンヌダルクが木の根元から聖剣を掘り出したとされるのが、
サントカトリーヌ教会です。
作中ではジョルジの聖剣の名前に仕立てましたが、
神聖ティルメキア帝国の皇族や騎士はもれなく、
聖者の名を冠した聖剣が与えられるという設定になっています。

ジェリコの壁

『エヴァンゲリオン』にも登場したので、
ご存知の方も多いかと思われます。
ジェリコとはかつて中東に存在した城塞都市で、
街の周囲を覆う壁は絶対の護りを誇っていました。
スキルマップの精霊があるダンジョンは、
それぞれジョブを連想させるものになっています。
バリアマスターは『ジェリコの壁』、タイムマスターは『昏き時計搭』、
シーフは『盗賊のアジト』…という具合です。

神曲に在りし氷結地獄

『神曲』はダンテ著の神曲で、
氷結地獄は神曲に登場し別名『反逆地獄』と呼ばれる、
神に反逆したものが堕とされる地獄のことです。
最下層には、かつて神の第一の腹心であった天使ルシフェルがいるとされます。
(ルシフェルは堕天後、天使を示す『エル』の音を剥奪されてルシファーという名になります)
氷結地獄=コキュートス…と言えばわかる人にはわかります(笑)

神魔

作中では『神に近い魔性の者』という意味で設定しましたが、
出典は昔の深夜アニメ『吸血鬼美夕』です。
本家では日本の妖怪を指していました。
東洋では『神』と『魔物』の境目が曖昧なんですね。
自然に住まう超越者が多々存在して、
尊敬に値するものが『神』、そうでないものが『魔物』となるわけです。
本作の神魔も、ある意味そんな存在じゃないかと思います。

石像

複数件、問い合わせがあったのですが、
ウェールズ邸の石像の仕掛けは完全に壊れているので作動しません。
てっへー!…何かギミックを入れればよかったかも(汗)

ダブルキャスト

double(二回)cast(唱える)ということで、
作中では魔法の連続化能力を指していますが、
『ダブルキャスト』という一語では芝居用語。
同じ役に二人の役者を充てて交互に出演させる…という意味になります。

名前

敵を除く全てのキャラクターの名前は、紅茶からとってあります。
リゼ、ジョルジ、ウヴァなどはそのままの名前の茶葉があり、
グレイはレディグレイ(アールグレイの方が有名ですが…)、
ウェールズはプリンス・オブ・ウェールズから取ってあります。
カモミール、ローズヒップはハーブティの名前です。
キーマンは紅茶の品種と、物語のカギとなるキーマンという二重の意味です。

ファルシオン

ファルシオンは実は片刃の曲刀の名前です。
中東で好んで使用されていたもので、
アラビアンナイトの盗賊が持っているような、
ずんぐりむっくりした刀を想像してください。
グレイのファルシオンは身の丈ほどある大剣で、
この名前はグレイが『かっこいいから』の一点で付けたものです。

フェニックス

不死の力を持つ鳥・フェニックスは、
ドラゴンと同様に東洋・西洋の幅広い地域で語り継がれる伝説の生き物です。
本作では『朱雀』=フェニックスとしていますが、
東洋でフェニックスにあたるものは『鳳凰』とした方が適当です。
作中での『朱雀のオーブ』入手に関連するイベントは、
復活や生まれ変わりを連想させる物語に設定しました。

触れたもの全てを金に変える

ギリシャ神話に登場する酒の神バッカスは、
人間に頼まれて触れたもの全てを金に変える手を与えました。
人間は最初は喜びましたが、
すぐに生活に支障をきたすことに気づき、
後悔することになりました。

ブロードキャスト

broad(幅の広い)cast(呪いをかける・呪文を唱える)ということで、
作中では魔法の全体化能力を指していますが、
broadcastという一語で『放送する』という意味があります。
そのほかコンピュータ用語では、
ネットワーク内の全アドレスに情報を送ることを『ブロードキャスト』、
逆に単一アドレスのみに情報を送ることを『ユニキャスト』といいます。

ベドウィンの死海洞穴

ベドウィンとは死海周辺に住む民族の名前で、
18世紀にベドウィンの羊飼いの少年が洞窟の中で古い書物を発見しました。
これらは紀元前の古い聖書を含む貴重なもので『死海文書』と呼ばれています。
この発見の後、死海文書は不法に売買されることになりますが、一部回収され、
現在はエルサレム・イスラエル博物館の分館『書物の神殿』に保管されています。

六道衆

気づかれた方もおられるかと思いますが、
作中に『六道衆』という言葉は一回も出てきません。
没にしたわけではなく、設定上は神魔の幹部は『六道衆』なんですが、
それを説明するセリフを入れると冗長になるのでカットしました。
言葉の元は仏教における六階層の世界観で、
生前の行いで死後の世界が決まります。
上から『極楽』『人間界』と続き、
永遠に戦争が続く『修羅道』、動物にされて狩られる『畜生道』、
満たされない飢えに苦しむ『餓鬼道』、そして『地獄』です。
これらを適当に英訳したりしてキャラクターに割り振りました。
…ちなみに、アニマとヘル以外のメンバーは色がクルーゼ隊です。気づいた?

リゼのセリフ

砂上の深淵で作中で唯一、
プレイヤーの入力を待たずに飛ばされてしまうリゼのセリフは以下の通りです。
『目がうるうるで〜肌も綺麗で〜背とかビシッと高くて〜顔のワリに体はしっかり男の子してて〜性格は優しい紳士で〜どこかの国の王子さまという噂もある感じ』
…この条件を全て呑んだ白の女神も凄いですが、
この条件に全て合うジョルジも凄いデスね。

霊峰アララト

トルコに実在する山で、
旧約聖書に登場するノアの箱舟が接岸した山であるとされています。
作中では『山』というより『丘』という感じで、
対になるガーデンオブエデンと違い多くの参拝者を迎える聖地という設定です。

ロンギヌス

イエス・キリストが無実の罪を着せられた際に、
槍で死刑を執行した処刑人の名前であるとされています。
『Be Brave!』でも最強の槍として登場させました。