ものがたり

前作、マジカルフィーリングで空から落ちてきた“黒いもの”
  それは地球から生まれ出る、一種の意識の集合体。
  結局正体を明かさぬまま消え去ったが、今回は以前よりも具現的な形となって姿を現した・・・

ものがたり

ここはこの地球のどこかにある、精霊たちが住むアーナと呼ばれるとても平和な島。
その日は激しく降り続ける久しぶりの雨風に、動物たちも慌てて巣に身を潜め、
温かい青空を待っていました‥

  雨はなかなか止みませんでしたが、三日三晩降り続いた雨雲は、やっとのことで
過ぎ去り、再び一面の青空が戻ってきました。

 たった一点を除いては・・・。

  風の精霊、ムニエル・ウィンディは久しぶりのお天気にとても嬉しそう。
今日は久々に水の精霊、パプリュ・ウォーティの住む湖に行こうと、川の淵を
歩いていました。降り続いた雨により、川の水はいつもより沢山、そしてすごい勢いで
流れていました。 

 湖に行く途中、ムニエルはパプリュに出会いました。
パプリュも久しぶりのお天気に、とても嬉しそうでしたが、彼女はアーナ島に、
知らない「何か」の気配があることに気づいていました。
澄み切った青空の片隅に、北の山の上空には、不気味な暗雲が立ち込めていたのです。
ひしひしと漂い始めた邪悪な気配は、パプリュのからだを操り始めたのです‥!

「いけない!待ってて!今助けてあげるっ!!」

 ムニエルは暴走するパプリュと魔法で戦い、なんとか邪悪な呪縛を払い飛ばすことが
できましたが、嫌な気配は一向に消えることはありませんでした。
ふたりは相談し、まず北の山を調べてみることにしました。

今、再び小さな精霊たちの冒険が始まったのです‥