Netscape 7.02とは? |
米AOL Time Warner傘下のNetscape Communications Corporationが提供している、Webブラウザ・メーラー・HTMLエディタ・インスタントメッセンジャーを統合したブラウザ・スイートです。 ベースとなっているのは、Mozilla.orgがオープンソースで開発しているMozilla1.0です。 今まで提供されてきたNetscape 6.xの評判をいい意味で覆す、完成度の高いソフトに仕上がっています。 |
オススメするポイント |
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Netscapeの歴史 |
これだけで本が一冊書けるので、ほんのさわり程度で。 イリノイ大学でインターネット(World Wide Web:WWW)用ブラウザ、Mosaic(モザイク)の開発に携わったMarc Andreessen(マーク・アンドリーセン)が、Silicon Graphics(シリコン・グラフィックス。現在のSGI)社のJim Clarkに引き抜かれ、1994年にMosaic Communications社(同年Netscape Communicationsに社名を変更)を設立。 同年、Netscape Navigator 1.0をリリース。開発コードは"Mozilla"であった。以後もMozillaは開発コードであり続けた。 また、Mosaicは無料であったが、Netscape Navigator 1.0は一部(業務利用のみ)有料(39ドル)であった。 1995年、MicrosoftはNetscapeと同じMosaicをベースにしたInternet Explorer 1.0を、3ヶ月後に2.0をリリース。 Windows 95やアドオンソフトであるPlus!に(無料)バンドルされたものの、Netscapeの存在を脅かすほどのものではなかった。 1996年、Netscape Navigator 2.0をリリース。現在のJavaScriptが初お目見え。Javaも搭載された。 同年、MicrosoftはInternet Explorer 3.0をリリース。 今思えば全く恐ろしいバグを搭載しているのだが、ようやくNetscape Navigatorに肩を並べるソフトになり、本格的な普及が始まった。 また、NetscapeもNavigator 3.0をリリースしている。 俗に言われる「ブラウザ戦争」が始まったのがこの年だ。 1997年6月にNetscape Communicator 4.0をリリース。10月にはInternet Explorer 4.0をリリース。 気になるブラウザの出来だが、4.0でIEが頭一歩飛び出す結果となった。 IEは無料であるということに加え、WindowsのGUIと一体化し親和性をアピール、また、表現力もCSSやダイナミックHTMLでその差は歴然であった。 NC4のCSS/ダイナミックHTMLの対応がどれほどひどいものであったかは、改めて言うまでもない。現在でも多くの人がこの問題に頭を抱えていることからも顕著である。ソフトとしても、プロセスが残ったまま落ちるのはあまりに有名である。 1998年1月22日、Netscapeはブラウザの無料配布と次のバージョンをオープンソースで開発することを発表した。 2月には開発団体Mozilla.orgがスタートし、3月にNetscape Communicator 5.0になるソフトのソースを元に開発がスタートした。 またNetscape Communicator4.5をリリースするも、シェアの回復はかなわず。 9月には、Netscape Communicator 5.0になるはずのソフトの開発を中止し、新たに1から書き始めることが発表された。 Netscapeの財務状況は悪化の一途を辿り、ついに11月、AOL(America OnLine)による買収が発表された。 1999年3月にInternet Explorer 5.0をリリース。また、4月にNetscape最古参の一人、Jamie Zwinskiが「辞職そして追悼」というドキュメントを発表し、話題になる。 Netscape 6.0のリリースは遅れに遅れ、Netscape 6.0 Preview Release 1が2000年4月に出るものの、まるで使えないシロモノであった。8月にはPR2が、10月にはPR3が、11月には6.0の正式版がリリースされるも、やはり実用にはほど遠いものであった。 2001年2月にはバグフィクス版の6.01が、6月には機能追加や軽量化が行われた6.1PR1が、8月には6.1正式版がリリースされた。 10月には早くも6.2正式版がリリースされ、ようやく実用レベルに達するようになった。 6.2.1が12月に、6.2.2が2002年4月に、6.2.3が5月にリリースされるも、すべてメンテナンスバージョン(いくつかのバグフィクス)で、機能追加等はなかった。 同時に、2002年5月にはNetscape7 Preview Release1がリリースされた。メジャーバージョンアップにふさわしい機能の豊富さと軽快さと安定性が正式版登場の期待を大きなものにし、8月末正式版がリリースされ、現在に至る。 なお、2001年8月にInternet Explorer 6.0の正式版がリリースされている。 |
User Agentの歴史 |
Mozilla/5.0 (Windows; N; WinNT4.0; ja-JP; m14) Netscape6/6.0b1 Mozilla/5.0 (Windows; U; Win98; ja-JP; m17) Gecko/20000807 Netscape6/6.0b2 Mozilla/5.0 (Windows; U; Win98; ja-JP; m18) Gecko/20000929 Netscape6/6.0b3 Mozilla/5.0 (Windows; U; Win98; ja-JP; m18) Gecko/20001108 Netscape6/6.0 Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.0; ja-JP; m18) Gecko/20010131 Netscape6/6.01 Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.0; ja-JP; rv:0.9.1) Gecko/20010607 Netscape6/6.1b1 Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.0; ja-JP; rv:0.9.2) Gecko/20010726 Netscape6/6.1 Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.0; ja-JP; rv:0.9.4) Gecko/20011019 Netscape6/6.2 Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.0; ja-JP; rv:0.9.4) Gecko/20011128 Netscape6/6.2.1 Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.0; ja-JP; rv:0.9.4.1) Gecko/20020314 Netscape6/6.2.2 Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.0; ja-JP; rv:0.9.4.1) Gecko/20020508 Netscape6/6.2.3 Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.0; ja-JP; rv:1.0rc2) Gecko/20020512 Netscape/7.0b1 Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.0; ja-JP; rv:1.0.1) Gecko/20020823 Netscape/7.0 Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.0; ja-JP; rv:1.0.2) Gecko/20021120 Netscape/7.01 Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.0; ja-JP; rv:1.0.2) Gecko/20030208 Netscape/7.02 パワーパフガールズやBDP(Netscape Browser Distribution Program)などのアレンジバージョンは入れていません。 また、他のプラットフォームでは若干異なります。 ちなみにMozillaには名付け方の規則があるそうです。 |