ID3v1を使いこなそう

「使いこなそう」なんて偉そうな事言ってますけどたいした事無いです。このバージョンは簡単なんですよ。
ID3v2のがちょっとムズイ。

それよりID3ってなんだか分かります?簡単に言うと、MP3フォーマットに曲名や歌手名などの情報を付け加えるためのフォーマットの事です。これ以上の情報が知りたい方は別のサイトで（笑）

じゃあ早速ID3v1の仕様について説明します。
これは非常に簡単で、MP3ファイルの末尾128バイトがそうです。
（ID3v1には厳密にはID3v1とID3v1.1の2つの仕様があります。まぁID3v1の方は1996年の物なので今時だったらID3v1と言ったらID3v1.1と考えても良いんじゃないでしょうか。）

こんな風に構造がしっかりしていれば簡単ですね。ユーザー定義型作ってポンッですから。
じゃあ以下はサンプルコードです。（というよりこれ以上難しく出来ない･･･）

´ID3v1は無視してます。全部ID3v1.1だと考えて処理
Private Type tagID3v1
　　Header 　　　　As String * 3
　　MusicName　 As String * 30
　　ArtistName　 As String * 30
　　AlbamName　 As String * 30
　　MakeYear　　 As String * 4
　　Coment 　　　As String * 28
　　TrackNum(1) As Byte
　　Genre(0) 　　　As Byte
End Type

Private Function GetID3v1(FileName As String) As String
Dim FilesLen As Long
Dim ID3v1 As tagID3v1
Dim FN As Long

　　FN = FreeFile
　　Open FileName For Binary As FN
　　'ファイルが異常
　　If LOF(FN) <= 128 Then
　　　　GetID3v1 = ""
　　　　Close
　　　　Exit Function
　　End If

　　FilesLen = FileLen(FileName)
　　Get FN, FilesLen - 127, ID3v1

　　If ID3v1.Header <> "TAG" Then
　　　　Close
　　　　GetID3v1 = ""
　　Else'ID3v1がある場合の処理
　　　　GetID3v1 = "曲名：" & DelNull(ID3v1.MusicName) & vbCrLf & _
　　　　　　　　　　　　"アーティスト名：" & DelNull(ID3v1.ArtistName) & vbCrLf & _
　　　　　　　　　　　　"アルバム名：" & DelNull(ID3v1.AlbamName) & vbCrLf & _
　　　　　　　　　　　　"製作年度：" & DelNull(ID3v1.MakeYear) & vbCrLf & _
　　　　　　　　　　　　"コメント：" & DelNull(ID3v1.Coment) & vbCrLf　& _
　　　　　　　　　　　 "曲・トラック番号：" & CInt(TrackNum(1)) & vbCrLf　& _
　　　　　　　　　　　　"ジャンル：" & GetMP3Genre(CInt(ID3v1.Genre(0)))
　　End If
End Function

'Null文字を取り除く処理
Private Function DelNull(Buffer As String) As String
　　If InStr(Buffer, vbNullChar) Then
　　　　DelNull = Left$(Buffer, InStr(Buffer, vbNullChar) - 1)
　　Else
　　　　DelNull = Buffer
　　End If
End Function

ジャンルのとこにあるGetMP3Genreというのは、下の表の様に音楽ジャンルが定められているので、数値からジャンルの文字列を返す関数です。長くなる割には内容の無い関数なんで載せません。