ボランティア

最終更新日:2006-06-10

これは、ベテランのボランティアさんから聞いた話です。

何か困っている人がいる。
誰かの助けが必要である。

自分に何かできることがある。
そして、誰かを助けることができる。

お互いが関わり合い、お互いが助け合うことで、
お互いが喜びを感じる。

例えば。
目の見えない人がいる。
そして、点字の読み書きができる。
読みたい本があるのだけれど、町の本屋さんに行っても
自分が読めるような点字の本はない。
それで、点字図書館に行く。
でも、図書館にある限られた蔵書の中には自分が探している本がない。
そういうことは普通によくあることです。

本が好きで、人と交流することが好きな人がいる。
点訳やボランティアに興味があって、勉強や訓練を行う。
そして、点字の本が読みたい人に、希望の本を点訳して届ける。
点字を使っている人はそれが読めてうれしいし、
点訳ボランティアさんは自分の好きなことをして
相手にも喜んでもらえてうれしい。
そういうこともよくありますよね。

ボランティアとは、心が通い合うということなのです。
相手に何かをしてあげるということではなく、
押し付けや押し売りでもない。
かわいそうな人に何かをしてあげて優越感に浸る、
そういうことではないし、それではいけない。
それをしてお金儲けをするのでもない。

自分にできることがあって、誰かがそれによって喜びを感じて、
自分も喜びを感じられること。
そういう心の通いあいがボランティアにとってとても大切なことなのです。
と、そのように聞きました。

私はちょっとびっくりしました。
お互いにとってうれしいこと、喜びを感じること。
何かをしてあげることではなくて、何かをしてお金儲けをすることではない。
それは、ごく自然な人としての感情である。

私は全盲になって、ボランティアさんのお世話になりました。

何か読みたい本がありましたら、点訳しますので遠慮なくいってくださいね。

そして、音楽の本とか、ギターの楽譜とか、医学の専門書とか、
心理学とか、東洋哲学の本とか、料理の本とか、その他いろいろな本を
点訳していただきました。

点字プリンタで用紙に打ち出していただいたので、点字用紙、
ファイルの代金をお支払いしました。

点訳の方式が、タイプライターからパソコン点訳になり、
読書の方法もパソコンの音声や点字ディスプレイになって、
点訳データとして受け取ることもあります。

ボランティアさんに点訳の依頼をするとき、
個人的に本を読むし、内容が知りたいので校正処理は省略して
その分早めにください。
とお願いすることもあります。

また、反対にちょっと校正作業を手伝ってくれませんか、と頼まれたとき
できる範囲でお手伝いすることもあります。

そのような利用者の希望も聞きながら点訳をしていただけるので
とてもありがたく、助かっています。

私は、ボランティアさんたちからいろいろなことを学んでいます。
そして、自分にもできるボランティアを何かしていきたいと思います。

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