介護制度の裏

最終更新日:2006-06-10

これは、知り合いの人から聞いた話である。
ある田舎町に住んでいて、高齢者を抱えていて、介護が必要である。
その家族には人手があったので、介護制度を利用せず
家族の中で介護を行った。
そういう介護をしている家族を介護制度では支えられない。
もし、介護制度がそういう家族を適切に支援したならば
家族の中での介護ももっと増えるのかもしれない。

近所のある家族の話。
介護制度に登録して、ヘルパーさんをお願いする。
お金を払えばヘルパーさんがちゃんときて、何でもしてくださる。
その結果、家族の中の若者たちはその高齢者を介護しなくなった。

介護がビジネスになり、必要な人はヘルパーさんをお願いすれば良い
ということになってしまった。
これは、おかしな話である。

日本の福祉制度がビジネスになってしまった。
誰かの助けが必要になり、そのためにお金を払ってヘルパーさんを
お願いする。
お金持ち中心の援助ビジネス。

これまで、日本では介護が必要な人を抱えたとき
お金持ちならば有料のヘルパーさんにきてもらって助けてもらえた。
そうでなければ、家族の中で介護をした。
その結果、共倒れになってしまった家族もいる。

そうした悲劇にならないために、日本にも福祉制度がスタートした。
そのように思う。

ところが、福祉サービスをビジネスにしてしまったため、
お金持ち中心の福祉制度になった。
介護はヘルパー任せになり、家族の中の介護という仕組みも
壊れてしまった。

本来の福祉はどういうものなのだろうか。
介護を必要とする人を抱えても、家族で介護を行いながら
必要に応じてヘルパーさんなどが援助を行う。

家族だけに負担がかかってしまい悲惨な現象が起こらないために、
社会全体で社会を援助しようという考え方である。

必要な人に対して、必要な範囲で援助を行う。
決して、過剰なサービスであってはならない。
福祉サービスによってお金儲けをしてはならない。
利用者に大きな負担がかかってはならない。
サービスが必要なのに、負担が大きいために
それが利用できない制度であってはならない。

まだまだ日本の介護制度、障害者の支援制度は問題が山積みである。
今後、日本の福祉制度がもっともっと成長して、
社会の意識がもっともっと高まって、よりよいものに修正されていきますように。

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