脈診と鍼治療

最終更新日:2008-03-16

東洋医療の専門学校で学んでいたときのこと。
日本の医療の基礎は、西洋医学である。
それは、科学的であるということなのだろう。
解剖学、生理学、病理学、臨床医学、その他…。

ところで、東洋医学ということ。
インドや中国の医学。
その中に、はり・おきゅう・按摩などの治療もある。
「けいらく」や「けいけつ」に対して、触診したり、
はり、おきゅう、按摩などを行って
病の治療、心身の調整を行う。

これらは、西洋医学にはないものである。
東洋医療独特のものである。

東洋医療の専門学校であるから、
はり・おきゅう・按摩についても学ぶ。

また、実際には使用することはできないが、
東洋医療の中に漢方薬もある。
これは、自然界にある色々なものを混ぜ合わせて漢方薬として用いる。
これもまた心身の調整を行うものである。

専門学校の教師の中に、こうした東洋医療に詳しい方もいる。
でも、反対に科学的でないからといって、東洋の医術を軽く見る方もいた。
ここは自由というか、おもしろい。

学校を卒業して、はり・おきゅう・按摩などの国家試験を受け手、
資格を取る。
でも、技術はまだまだである。

そこで、更に東洋医療の団体に所属して、
専門的な学習、知識、経験を積んでいく。

例えば。
診察方として色々なものがある。
これは、人の五感を使って行う。

見ること、望診。
形態、色つや、顔面、舌の状態など。

聞くこと、聞診。
音を聞いたり、音声を聞いたり、臭いを聞いたり。

問診。
心身の状態について調べる。

触ること、触診。
けいらく、けいけつ、肌、筋肉、骨格などを見る。

ここに脈診もある。
両方の手首の近くにある動脈で、所定の位置に現れる
様子を調べる。

この部の皮下にある動脈は、特殊な構造になっていて、
体の他の部と関連があり、それを表している、と。
で、動脈ならばどこでも脈診できるというわけでもない、と。

脈に上・中・下がある。
それぞれの部に浮・中・沈がある。
で、位置と深さから調べる。

また、脈状はそのときの体調、病の状態、季節などの条件で変化する。
鍼・おきゅう・按摩などの治療刺激によっても変化する。
これが東洋医療独特のものである。

特別脈診を行わなくても、症状に応じて治療を行う、
筋肉の緊張を緩める、痛みを緩和させる、バランスを調整する、
生理機能を回復させることもできる。

ただ、脈診によって色々なことが分かったなら。

ところで…。
鍼治療に熱中し、夢中になる治療者の中には、
その他の治療法を軽く見る方もいるらしい。

色々な人がいて、
色々な病があって、
色々な治療法があって…。

どこの部分を、どの性質を、どういう方法で調整していくか。
患者さんに適した治療を行うことが、
良い結果をもたらすのでは?。

ちょっと、そんなことを思った。

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