感情の泉

最終更新日:2006-05-02

心は不思議。
目には見えないのだけれど。
はっきりとした形がないのだけれど。
でも、ちゃんと存在している。

うれしいとき、楽しいとき、悲しいとき、苦しいとき。
いらいらしたとき、恐ろしいとき、驚いたとき、不安なとき。
元気で明るくがんばれるとき、落ち込んで閉じこもり、
思い悩んでもんもんとしたとき。
人の心はいろいろと変化して生活している。

人の内側には感情の泉があるようだ。

元気なとき、うれしく楽しいとき。
何事にも前向きで、体はリズムをとって踊り、笑顔でにこにこして、
歌を歌いながら生活しているようだ。
喜びはそよ風のようなもの。
気が内よりどんどんと生まれ、全身を満たしている。
気が温和でのびのびとして満たしている。
生きていることが楽しく、うれしい。
自分だけでなく、他人をも楽しくさせてしまう。

いらいらして怒るとき。
自分の思い通りに物事が進まない。
何か目の前に壁や障害物が立ちはだかる。
物事が合理的に捗らない。
不合理で人の道に反することに出会う。
気が逆上する。
気が下より上に向かってつき上がる。
気が頭に上る。
怒発して天をつく。
怒りはそんなようである。
そして、沈着冷静な判断と行動ができなくなる。
ときに暴力的、破壊的な言動が現れることもある。
それによって、自分や他者を傷つけたり苦しめたりする。
その一方で、怒りは素直でまっすぐ、伸びやかで力がある。
不合理や不健全なとき、人の道に反した場面などでは怒りが湧き起こり
問題とぶつかってそれを解決することができる。
何に対する怒りであるか、どういう方向に働くかでその結果が決まる。
怒りは単純にマイナス面ばかりではない。

悲しいとき、胸が塞がれ、苦しくなる。
願いが叶わない、完全であったものが減少し、十分に満たされない。
また、予想に反した出来事に急激な変化に動じて涙を流す。
思いが叶わず、満たされず、悲しくて泣き叫びたくなる。
気が動じて激しい言動を表すこともある。
また、うれしい知らせを受けて、驚き喜び涙することもある。
悲惨な出来事に涙することもある。
感傷的になり、いっそう悲しみを誘うこともある。
悲しみを重ねることで、気が憔悴して弱る。
悲観的な状態が長く続くと心も力がなくなる。
でも、素直に悲しみを感じてそれを表現する心の働きは美しい。

憂いを感じるとき、気が沈み、結ぼれる。
うつうつもんもんとして内に閉じこもる。
気が弱り萎縮する。
激しい感情は出てこない。

驚きは、突然に予想外の出来事に襲われて気が動揺する。
沈着冷静な判断や行動を失う。
でも、それが静まると正しい判断ができるようになる。

恐れるとき、胸がどきどきしたり、背筋がぞっとする。
心は強く緊張して伸びやかさを失う。
気が下降して萎縮する。
言動も萎縮して消極的になる。
柔軟で適切な判断や行動ができなくなる。
生命の危機的な状況では恐れを感じる。
また、
初めてのできごと、未熟で経験のないこと、物事に十分な自信がないときにも
よく恐れる。
恐れは自己防衛の必要なときにおこる。
また、恐れて未熟な状態からいろいろなことを学び、経験し、知恵をつけて
成長していく中で恐れが解決することもよくある。
恐れに対しては、きちんと自己を防衛し、必要な経験や知恵をつけて
補うこと。

不安は、その結果がきちんと予測できない、十分に安心できない、
絶対で確かな保証がされない、気が興奮して落ち着かないときにおこる。
心配事があってまだ解決できていないとか、
未経験のことに先行きが分からないとか、
冷静さを失ったときにおこる。
これも自己防衛の表れともいえる。
できること、できないこと、分かること、分からないこと、
それらを明らかにして、うまく自己防衛しながら
問題に対処することを表している。

思うこと。
じっとして、物事に集中して、考えること、知恵を働かせるとき
思い込んでいる。
過去を振り返ったり、現状をよく観察してこれからのことを予想して
計画を立てて、前向きに決断して行動する。
でも、この思うとき、頭を働かせるときは過去のいろいろな経験、
学んだこと、失敗したこと、成功したこと、現在をよく観察して感じる力、
将来を予想する力、きちんと計画を立てること、決断して適切な時期に
行動することなどなど、総合的な力が必要になる。

人はみな自分の感情を持っている。
また、お互いがかかわり合う中で、お互いに影響試合、刺激しあう。
感情という自然ともいえる現象、その変化をうまく知って
それを表現して、うまく生かしていくことは大切である。
また、病気によって感情がバランスを失ったとき、
適切な治療によってうまく調整していくことが
自他にとってとても大切なことである。

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