自分の痛み、他人の痛み

最終更新日:2006-05-06

どうしたら、人の痛みが分かる、感じられるようになるのだろうか。
私が子供の頃、よく言われたこと。
(最近はあまり言わないのだろうか。)

人の痛みが分かるような人になりなさい。
自分がされていやだなと感じたことは他人にしてはいけない。
人が嫌がることはしてはいけない。
人に迷惑をかけてはいけない。
悪いことをしてはいけない。
嘘をついてはいけない。
人の物を盗んではいけない。
人の物を壊してはいけない。
などなど。

それらは親が子供をしつけたり、地域の大人たちが子供たちを
教育するときにも使われていた。

どうして・・・、と聞くと、
社会は自分一人だけで生活しているのではなく、
いろいろな人たちが生活しているのだから
お互いのことを思いやる心が大切だ。
それに、自分かってなことばかりしていると
何れは自分が困ることになるのだ。
それは人が社会を作って生活していく上での知恵だ。

最近、自己中心的な人が増えているという。
自由だからと言って自分かってなことをたくさんしておいて、
都合が悪くなったり困ったことが起こると他人を強烈に攻めたてる。
自分を振り返ったり責任をとることはしないで
他人にばかり責任を押し付ける。

それらは子供に限ったことではなく、
子供のいる親たちや大人たちでも。
時代が悪いとか、社会が悪いとか、
昔とは違うのだから・・・と言う。

でも、はたしてそれだけなのだろうか。
それが原因なのだろうか。
昔だって、けして良い時代、社会ばかりではなかっただろう。
そんな中で、どうしたら良い時代、社会になるだろうかということを
考えて、人々が生み出した生きる知恵なのでは。

その生きる知恵。
考えてみると大切なことがたくさんつまっているようだ。
でも、どうしたらそれを理解し、感じ取り、生活に組み込めるのだろうか。

自分がされていやだと感じたことは、他人にしてはいけない。
ということは、自分の痛みを感じることが大切だ。
自由で、自分かってで、苦労をしたことがない人には
自分の痛みなど感じにくいだろう。
人はたくさん苦労や苦しみを感じなければならない、
それも大切なことだろう。

他人が嫌がることをしてはいけない。
他人の痛みを知ること、感じること。
自分のいやなことも、他人のいやなこともしてはいけない。

嘘をついてはいけない。
自分をごまかしたり、他人に嘘をついてはいけない。
自分も他人も傷つけてはいけない。

人のものを盗んではいけない。
人のものを壊してはいけない。
物を大切にすること。
人、心、命を大切にすること。

今の時代や社会が悪くなっているのは、そうした大切なことを
忘れてしまっているからだろうか、それを守っていないからだろうか。
してはいけない、ということは一つのルールであり、
みんなで守ることに大きな意味と価値がある。

これからの社会がよりよいものになっていきますように。
そのために、今、自分にできることを。

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