絵本点訳

最終更新日:2008-05-20

先日、地元の点訳ボランティアさんから、こんな依頼があった。
ある視覚障害者のおかあさんから、絵本の点訳の依頼があった、と。
それは、小さい子どもに読み聞かせするための月刊誌「おひさま」。
点訳したので、校正して、点字印刷して欲しい…、と。

で、メールで点字データを受け取る。
パソコンで、点字エディタを使い、
点字ディスプレイ(ピンディスプレイ)で内容を確認。

機械に浮き出た点字を読む。
この月刊誌、おもしろい。

ところで…。
点字の絵本って。
点を使って絵を描くのか?。

そういうこともできるかもしれないが、
点があるかないかの情報だけで、
そこに書かれた絵を理解するのは至難の業。

凧糸を用紙の上に貼り付けて、線を描くという方法もある。
布を切って、用紙の上に貼り付ける方法もある。

でも…。
一番簡単な点字の絵本は?。
文章は普通に点字になおして書く。
そこに書かれた絵は、注釈分として
点訳者が説明文のかたちで書く。

で、点字を読みながら、絵を想像しながら楽しむ。
これでも結構楽しい。
絵をまったく見ないで、絵本を読んで理解する。

漫画好きの人からすると…。
どうだろうか?。
点字だけが書かれた絵本。

僅かに点訳のミスがあった。
そのことを伝えて校正する。

そして、点字印刷。
個人向けの小さくて静かで遅くて低下書くな点字プリンタ。
有限会社、レンテックのTEN-100。
ぽつ・ぽつ・ぽつ…(毎秒10ドット)。
でも、手書きよりもずっと速い。

月刊誌1冊が、点字になおすと
B5版、1ページ18行32ますで
50ページ弱。

1枚の用紙(2ページ)の印刷が平均3分強。
今回は、1冊が1時間ちょっと。

ミシン目の付いた連続用紙で出てくるので、
1枚ずつ用紙を切り放して束ねると、

ほら、点字の絵本が完成。

これを、点訳ボランティアさんに届けて終了。
そのボランティアさんは、依頼者の方に届けて終了。

考えてみると、
点訳という作業はボランティアの分業、協力。
依頼者がいて、作業をする方々がいて、
全体として成り立っている。

それは、利益追求ではない。
経費のみ負担してもらい、無償労働である。
私の作業も、自分の手のあいたときに行う。

利用者の感謝、喜びがあって成り立っている。
お互いに良かったという気持ち。
誰かの役に立っている。
自分が生かされている。

ところで…。
国家の仕組み。
そんなに、膨大な庶民の血税を食わなくても…。
無駄遣いしなくても…。
よさそうなものだが…。
血税をちゃんと庶民に分配して…。
社会保障を充実させて…。
そうしていっても良いのでは。
そうして欲しいな。
で、日本の国がもっともっとより良くなりますように。

ちょっと、そんなことがあった。
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