消しゴム工場、イワコー

最終更新日:2008-05-29

昨日は地元の点字サークルの定例会。

毎年5月は野外定例会とのこと。
で、今年は消しゴム工場の見学を兼ねて、と。
立体消しゴムを作っている会社で、
最近、テレビ、新聞、雑誌などでも紹介されているところらしい。
この立体消しゴム、日本ではここだけとか。

そこは、埼玉県八潮市にあるイワコーという会社。
見学は午前10時から11時半ぐらいの予定。
東武伊勢崎線草加駅に9時半に集合。
ボランティアさんと歩く。
タクシーで移動。
30分もかからなかったような。
タクシーの料金は2000円ちょっと。

消しゴム工場は住宅街の中にあった。
入り口には案内の方がおられた。
見学者は、点字サークルのメンバーが21名、
その他に小さい子どもと親御さんが二組、と。

1階には5台の機会が動いていた。
室内に入ると、機械の動作音は結構大きい。

合成樹脂と薬品などを混ぜて、消しゴムの細かいつぶつぶの材料を作る。
それを触る。

色づけは、食品に使える色素の細かい粉を混ぜる、と。
それを機械に入れて130度に加熱すると、ラーメンのようになって出てくる。
出てきたものにちょっと触る。
まだ熱い。

立体消しゴムに合わせてたくさんの金型があるらしい。
そこに溶かした材料を20トンの力で流し込む。
それを10度で急速に冷やす。
そして、金型が開いて消しゴムがごろごろと落ちてくる。

できたものを触る。
ぜんぜん熱くない。
しっかりと固まっている。

何故、消しゴムで、字が消えるのか?。
紙に鉛筆で字を書く。
消しゴムでこすると摩擦熱が起こる。
消しゴムの中にはインクなどを吸着する薬品が入っている。
で、インクなどが消しゴムの方へ…らしい。

よく消える消しゴム、消える率は95パーセントとか。
でも、紙などに包んで置かないと溶け出したりする。

この立体消しゴムは消える率が88パーセント。
ちゃんと使えるが、ゴムが溶けだし足りしないらしい。

で、この率が80パーセント以上でないと消しゴムといえない。
昔のカー消しゴムなどは、消える率が30パーセントぐらい。
だからよく消えなかった、と。

2階では製品の検品や包装などがされているらしい。
3階には箱詰めされたものがあって、注文を受けてから配送される、と。

そして、畳の部屋に移動する。
お膳を囲んで座る。
ここの社長さんがちょっと話をしてくださる。
それほど長くなかったし、楽しかった。

お年は74歳、と。
子どもの頃はものが無い時代だった、と。
で、後に文房具関係の仕事につく。
自分が作った品物を売るようになる。
えんあって、会社を立ち揚げる。
最初は苦しかったらしい。

既に消しゴムのメーカーはいくつかあった。
そこに加わって勝ち抜くことは至難の業。
ちょっと変わったものということで、
野菜の色と形をまねた消しゴムを作る。

流行がくれば売れる。
でも、それが終わると売れなくなる。
(流行は無責任で恐ろしい?。)

時代はパンダ。
で、パンダ消しゴム。
そのような波がいくつもあった。
(売れるものを作るのが生き残りの知恵?。)

で、立体消しゴムを作る。
職人さんが、現物をまねて金型を作る。
色も、形も、リアルに。
それが今は良いらしい。
(日本の細やかで、正確で、緻密な技術?。)

海外にも輸出されている。
でも、東南アジアの模倣品がたくさん出てきた。

また、ここ数年は工場見学を企画するようになった、と。
年間数千人が見学にこられるらしい。

この会社があるのも、いろいろな人たちが支えてくれたから…
というようなことを話されていた。

小さい工場で、少ない人員で、国内から海外まで
たくさんの立体消しゴムを製作、販売している。
社員全員の気持ちが通じている。
(中小企業の良さ?。)

そして、立体消しゴムの組立を体験した。
小さな袋には製品が入っていた。
それを取り出して、パーツを組み立てる。

例えば。
パトカーの消しゴムなら、車体の下側、上側、ライト、
これでは走らないので、プラスチック性の車輪と台を組み立てて、
その上から消しゴムのパーツをかぶせていく。
だいたいはでっぱりとへっこみを合わせていく。
これはお持ち帰りして良い、と。

他にも、鉛筆と立体消しゴムのセットがおみあげであった。
一つ一つの製品が購入できるようにもなっていた。
見ているだけ、触っているだけでもおもしろい。

ものすごい数の品物がある。
それらは、小さいが、なんだかリアル。
普段、身の回りにあるものが立体消しゴムに。
これが経営戦略だろうか?。

ランドセルはちゃんと蓋があく。
ペットボトルはキャップがとれる。
枝豆は、房から豆三つがとれる。
柏餅は葉がとれる。
サンドイッチは土台のパンから上のパン、間の具2枚がとれる。
ホチキスは、三つに分かれる。
上履きも同様。
この方が、色や形が作りやすいかもしれないし、
リアルさがだせるからだろうか?。

このような楽しい時間があっという間に過ぎた。
初めてのことを知り、体験できた。
どうもありがとう。
良かった。

ちょっと、そんなことを知った。
戻る