自由と競争によって

最終更新日:2007-02-22

自由と競争

ちょっと考えてみたい。
現代の日本。
自由主義である。
表現の自由、信教の自由、その他・・・。
それを行うこと、行わないことの自由が許されている。
それらはその人の意志に任されている。
全ての人たちがその権利を持っている。
それはとても大切なこと。
もし、今、まったく自由がないとしたら・・・。
きっと、大変なことだろう。

それから、競争。
経済市場主義。
自由経済。
経済においても競争が許されている。
学業においても、スポーツのようなことにおいても、競争が許されている。
いや、競争によって順位付けがなされている。

自由も、競争も、価値のあることなのだろう。

ところが・・・。
どうなのだろうか。

自由主義によって良くなったこと、恩恵もたくさんあるだろう。
社会のメンバーが、それぞれの個人が、自分で考え、判断し、選び、
行動できる。
それぞれにとってよりよいものを求められる。
大きな権力、劣悪なものから自由になれる。

その他にはどうだろうか。
何をしても自由で、許されるとしたら・・・。
ルールを守らなくても良いとしたら・・・。
社会、集団の役割、秩序は失われる。
地域の繋がり、協力、助け合いの意味や価値が薄れ、
失われてしまう。

自由には、そうした両方の面があるのではないだろうか。
だとすると、いきすぎた自由はよくないことになる。
対立するものとの間でのバランスが大切になるだろう。
個人の自由が認められ、権利が守られる反面、
社会のメンバーであって、何らかの役割があって、助け合い、協力しあい、
秩序を維持する、そうした義務がある。

それから、競争ということ。
ライバル関係にあるものが競争しあい、その結果よりよいものができる。
相手に勝ちたい、負けたくないという思い。
競争によってお互いが切磋琢磨し、お互いの技術が高められる。

でも、競争によって勝ち負けが決まる。
受験競争によって受かるもの、落ちるものが出る。
経済競争によって勝ち負けが決まり、生き残るもの、消えるものが
出てくる。

だとすると・・・。
競争は勝者と敗者の両方を作る。
限りない競争は、少数の勝者と多数の敗者を生み出す。
といっても、競争など、緊張感のない社会は良くないだろう。
だが、競争だけでは社会はおかしなことになるのではないだろうか。

競争主義の社会において大切で必要なことは、
その社会がより良いものであること、それを維持すること、
それと、多数の敗者を救済することであろう。

今の日本。
自由である。
競争も激しい。
それによって良いこともあるが、問題もたくさんある。

今の日本にとって大切で必要なことは何だろうか。
自由や競争によって失われたこと、忘れられたこと。
物を大切にすること、命を大切にすること、時間を大切にすること、
自分を大切にすること、他人を大切にすること、社会を大切にすること・・・とかかな。
その他にもたくさんあるだろう。

ちょっと、そんなことを思った。

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