41 4端子回路

送電線路において,送電端Vs,Isと受電端Vr,Irの間には次式が成立する。

このA,B,C,Dを4端子定数という。

Vs=AVr+BIr

Is=CEr+DIr

AD−BC=1

4端子定数は,送電線のこう長により,次のように求める。

(1)短距離送電線

   こう長が十数km程度の送電線は,静電容量が十分小さいので,静電容量を無視できる。

   A=1, B=Z, C=0, D=1

(2)中距離送電線

   こう長が100〜150kmの送電線は,静電容量が無視できない。

   静電容量の扱いによりT形回路(図A),Π形回路(図B)によって近似計算を行っている。

   (図1) (図2)

   (T形回路の4端子定数)

   A=D=,B= ,C=Y

   (Π形回路の4端子定数)

   A=D=,B=Z,C=

(3)長距離送電線

   A=D=

   B=

   C=


送電線の種類 短距離送電線 T形回路 Π形回路 長距離送電線

%R[%]=
%X[%]=
%Y[%]=
基準容量[MVA]=
基準電圧[kV]=
送電線の種類  
R[Ω]=
X[Ω]=
Y[10-6Ω]=
A=  +j  [deg]
B=  +j  [deg]
C×10-6  +j  [deg]
D=  +j  [deg]

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作成:H17.2.17
更新:H17.3.09
更新:H21.6.25