8月6日朝

 【市内へ戻る】
 磯乃家の朝食は普通でした。蛸が多かったかな?小ナスの漬物が出て、これが妙にうまかったです。小ナスをまるのまま漬けたものですが、水分が抜けてしわしわっとしていて、うまい。これにくらべ、京都のナスの漬物はまずいです。大きいナスを使うので、しまりのない水っぽい味になってしまう。秋田の漬物も意外にいけますね。

 昨晩の雨はひどかったですが、チェックアウトする頃には晴れまくりでした。宿の前の海は波が高くなっていましたが、これくらいの波がないとね。



 バスでJR男鹿駅まで戻りました。バスの中はほとんど知り合いみたいで、地元民同士、運転手を交えて会話がはずんでいました。「んだんだ」を何度も聞きましたとさ。男鹿駅についたのはJRの出発時刻ぎりぎりでしたが、なんとか乗れて秋田市内へと戻りました。

8月6日昼

 【再びアルヴェ】
 市内で昼食をどこでとろうかと再びガイド冊子を見てみましたが、チェックした店のほとんどは山王エリアに集中しており、バスに乗って行くのは面倒なのでやめました。まだ比内地鶏を食べていないなーと思って駅東口のアルヴェを見ていたところ、「郷蔵」(ごうくら)という郷土料理のお店に親子丼のメニューを見かけたので、入ってみました。店頭には単品で比内地鶏のメニューも載っていましたが、お昼はやっていないということで、少し悩んだ挙句、きりたんぽコース2800円(竿燈の時期限定)を注文しました。きりたんぽは暑い時期ということもあって予定からは外していましたが、比内鶏を食べたかったので、ついつい。

 郷蔵はお手洗いも含め、綺麗な作りの店でした。昨日、帝水の内装を見ても感じことですが、女将さんのいるお店は、空間やかざりつけのセンスがよいですね。ちょっとした空間に花をさしてあるのなんかは、生け花とかの素養がないと真似できません。

 コースは、前菜4品から始まってじゅんさい、揚げ物と焼き物、きりたんぽという順に出てきました。



前菜は秋田の海の幸と山の幸をうまく取り合わせてあります。奥の横長なのは、たけのこの味噌煮です。外側の皮は硬いので外して中だけ食べましたが、味噌で煮るという発想が面白かったです。



じゅんさいは、蟹のすり身団子みたいなのとみょうがをつけて出されました。さすがに本場だけあって、食べさせ方がうまいです。



次は揚げ物と焼き物。揚げ物にはやはり、男鹿のきめ細かい塩でした。はたはたの焼き物は、かりっとした感じと香ばしさがししゃもに似ていて、非常に気に入りました。さざえのつぼ焼きは、情けないことに箸で取り出す方法が分からず(磯乃家でも出たがやはり分からなかった)、食べられませんでした(恥



最後はきりたんぽと漬物です。漬物は、もうおなじみになった「がっこ」と、小ナスの漬物が出ました。ラッキー♪ここは小ナスの漬物を切って出してくれてたけど、私は丸ごとどかっと出してくれていいですよ♪
比内地鶏は「これって角煮!?」と思うほどに濃厚で、とろっとしてました。これは元気になりそうです。ああ、もっと比内地鶏を食べたかったなー。ともあれ、ようやく最終日にそれらしい食べ物も食べられて、満足したのでした。

 【新幹線の時間に余裕ありすぎ】
 その後、新幹線の時間にはまだまだ余裕があったので、アルヴェにある水野晴郎プロデュースのシネマで時間をつぶそうかと思いましたが、それにしてもたいした作品をやっていませんでした。秋田駅の東口と西口をうろうろしたあげく、結局西口のフォーラスで、スパイダーマン2(しかも吹き替え版)で時間をつぶすことになりました・・・。時間が余るという事態が普段の生活ではありえないために、本末転倒な行動をとってしまっているのですね、わたくし。スパイダーマン2はストーリー的には友人との絡みが「どうなるんだろう?」という興味をわかせるものの、前作以上に不自然な部分が多く、また前作との連続性をやたら強調して余分な部分が多かったので、やたら長い映画でした。あまりに長いおかげで新幹線の時刻が迫ってきてしまい、終わる10分前に出なければならない事態になりました。終わるところを間違えた映画だと思います。

8月6日晩

 【京都へ帰路につく】
 長いようで短い旅も終わりになりました。帰りの新幹線の中では珍しい形の雲を見かけたので、名残を惜しみつつこの旅で最後の写真をとりました。

こんなに細い一直線の雲って珍しくないです?



旅をふりかえって

 今回、秋田に旅行しに行って、とても良かったです。目的はお祭りだったので、これに関しては予想以上の満足でした。宿泊施設や交通の便など、不便に感じる部分はありましたが、それを上回る発見や素晴らしい体験ができました。

 今回の旅でやり残したことを挙げておきましょう。
比内地鶏をもっと食べまくりたかった。
竿燈祭のお囃子が入ったCDを買いたかった。
なまはげの999段の石段を登り損ねた
海の観光をもう少ししたかった
花麺を試してみたかった
若美せんべいを試してみたかった
 また機会があれば、これらを含め、旅行しに行ってみたいです。

秋田旅行記終わり



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