▼記者:先生、こちらの作品についてのコメントをお願いします。

■作者:特になし。

▼記者:見れば分かるだろう、ということでしょうか?

■作者:そうだ。私は金持ちが嫌いだ。貧乏を経験した事の無い人間は信用しない。

▼記者:ひとくちに金持ちと言われましても、先生。金持ちの上には大金持ち、そのまた上に超大金持ちがいます。金持ちは自分よりも金持ちの人間を見て嫉妬したりダンナに文句を言っているものですが、いったいどの金持ちのことをおっしゃっているのですか?

■作者:私よりも金持ちのやつは、ぜんぶ嫌いじゃ。

▼記者:なるほど、分かりやすい。 ん?しかしよく考えると先生、自分よりも金持ちの人間はすべてキライということは、先生がお嫌いな金持ちと同じ事をなさっているのではありませんか?

■作者:君は法学部出身かね?そんな揚げ足とりの屁理屈の批判はやめたまえ。一貫性うんぬんよりも、私の作品がどのような立場からどのような意図で作られたかを考えたまえ。

▼記者:はあ。そうですね、・・・。この作品からは、貧乏生活を強いられていた時代への懐古と、今も貧乏生活を強いられている人間への深い愛情が感じられます。

■作者:そうじゃそうじゃ。金というモノはの、人を下品な人間に変えることはあっても、人を良くすることはないのじゃ。貧乏な生活を続けていると、ゆがんだ人間になる。急に金持ちになった人間は、傲慢で卑しくなる。

▼記者:じゃあ、適度なお金を持てば幸せに暮らせるわけですね。

■作者:分かった風なことを言うな!ええい、こんなつまらん取材など、やめじゃ!

(作者立ち去る)   おわり



アトリエの目次2に戻る

サイトの入り口まで戻る