APP14 (0xFFEE) Adobe セグメント Back
アドビ社製画像処理ソフトウエアでJPEGを保存すると、このセグメントを記録する場合があります。
内部では色空間を指定しており、特殊な色空間を使用するJPEGファイルはこのセグメントが必要になります。

解析例

APP14:Adobe segment Ver.100 Flags [80000000]
Transform = 0 Not Assign

色空間をSOFのデータより優先する重要なTransformフラグを含んでいます。
以下の構造になっており、Transformフラグが3種類の値になります。


APP14:アドビ社規定セグメントの構造

名称 サイズ 内容
La 2バイト セグメント長
ID 5バイト ASCII文字で"Adobe"
Ver 2バイト 通常100=0x0064
F0 2バイト フラグ0 (通常0x0000)
F1 2バイト フラグ1 (通常0x0000)
Tr 1バイト Transform (範囲0〜2)
フラグは最初の1ビットだけ説明があり、JPEG符号化時のモードを表すようです。

Transformフラグが2の場合、YCCKとして画像を変換
Transformフラグが1の場合、YCbCrとして画像を変換
Transformフラグが0の場合、特定されませんが、SOFのコンポーネントが3つの場合RGB、4つの場合CMYKと仮定して変換するようです。


参考資料 検索サイトでファイル名を検索して探して下さい

Adobe PostScript Supporting the DCT Filters in PostScript Level 2 Technical Note #5116 (英文) 5116.DCT_Filter.pdf