オプション RST修復補助 Back

リスタートインタバル処理されたJPEGファイルでイメージデータ部が破損や欠落があると、以下の形式のエラーを出す場合が有ります。
事例集-リスタートマーカ化けの修復例と同様の内容の場合のみ、設定に変えて修復を試みてください。

XXXXXX ****** ▲ RSTn 順序異常 (未検出RSTx,y,z ssssss-eeeeee)
XXXXXXはRSTの異なった順序を検出したRSTのアドレス、RSTnはそのRST番号
未検出RSTx,y,zは抜けたRST番号、ssssss-eeeeeeは抜けた範囲

当項目RST修復補助はリスタートインターバル処理された画像のみ有効となります。
上段の3項目は選択項目で、いずれかを選択します。


上段選択項目 エラー表示のみ

エラー表示だけで分析は行いません。通常はこの設定にしておいて下さい。


上段選択項目 候補検索

欠落したRSTのコード(FFD0〜FFD7)を欠落範囲内で探します。

方法は、範囲内で最もビット一致したものを上位3候補抽出し、アドレス順に表示します。
ダンプ画面では、候補となった箇所を強調表示し、クイックリペアの対象とします。

比較イメージ

検索RST  1111 1111 1101 0100 (FFD4)
      ○○○○ ○×○× ○×○○ ○×○○ 12ビット一致 
候補データ 1111 1010 1001 0000 (FA90)

出力メッセージ

XXXXXX      Pick RSTn XXXXXX-aaaa XXXXXX-bbbb XXXXXX-cccc
YYYYYY ****** ▲ RSTn 順序異常 (未検出RSTx,y,z ssssss-eeeeee)

RST
順序異常表示前に欠落したRSTと似たコードを3つ候補として、アドレスーデータを表示します。
RSTマーカと欠落範囲内で最もビット値が一致した中から上位3つをアドレス順に並び替えて表示しています。

上段選択項目 マスク指定検索

欠落したRSTのコード(FFD0〜FFD7)を欠落範囲内で探します。
メニュー選択後、入力ボックスが開きますので、マスクコードを16進コード、2バイト(4文字)で入力して下さい。

方法は、範囲内でマスクから変換した比較ビットが一致したものを全て表示します。
ダンプ画面では、候補となった箇所を強調表示し、クイックリペアの対象とします。

比較イメージ

検索RST 1111 1111 1101 0100 (FFD4)
マスク  1111 0000 1111 1111 (F0FF) ビットがONの所だけ比較する

比較ビット 1111 −−−− 1101 0100 (−は比較しない)

候補RST 1111 1010 1001 0000 (FA90)
     ○○○○ −−−− ○×○○ ○×○○  不一致 

候補RST 1111 0000 1101 0100 (F0D4)
     ○○○○ −−−− ○○○○ ○○○○  一致 

出力メッセージ

XXXXXX      Masked RSTn Found (aaaa)
YYYYYY ****** ▲ RSTn 順序異常 (未検出RSTx,y,z ssssss-eeeeee)

       ( XXXXXX RST候補のアドレス、aaaa RST候補のデータ )

RST Sequence Error表示前に欠落したRSTと似たコードを検出した場合、1件につき1行表示します。
場合により同じマーカを対象として一致データが複数表示することもあります。
複数のRST欠落を一度に検出すると、欠落したRST順に検索・表示をします。
検索範囲は同じなので、RSTの検出順序(アドレス)が前後する場合があります。
RSTの順番とアドレスについても注意して下さい。

下段メニュー項目 クイックリペア

RST修復補助の候補検索またはマスク指定検索で抽出された被疑RSTは、ダンプ画面で強調表示されます。
当設定のチェックをONにして、ダンプ画面上の被疑RSTをクリックすることで正常なRSTのコードに書き換えます。
誤操作防止の為に付けているオプションですので、RST修復時以外ではONしないで下さい。

下段メニュー項目 欠落RST座標表示

チェックONで欠落RST毎に画像の座標を表示します。

書式 Lost RSTn Position HHHH x VVVV     ( HHHHは水平位置、VVVVは垂直位置 )

 例)画像サイズが横1280 x 縦1024 ピクセル、RSTインタバルが4、最大サンプリングファクタが 2 x 1 の場合

 サンプリングファクタよりMCUは 16 x 8 ピクセルのブロックから変換されます。
 RSTインタバルからRST間隔(□□□□の横サイズ)は16 x 4 で 64 ピクセルになります。

     @                             A 
 X□□□□R□□□□R□□□□R□□□□R………□□□□R□□□□R□□□□R□□□□r
BR□□□□R□□□□R□□□□R□□□□R………□□□□R□□□□R□□□□R□□□□r
 R□□□□R□□□□R□□□□R□□□□R………□□□□R□□□□R□□□□R□□□□r
 R□□□□R□□□□R□□□□R□□□□R………□□□□R□□□□R□□□□R□□□□r
 ………………………………………………………………………………………………………
 ………………………………………………………………………………………………………
 ………………………………………………………………………………………………………
 R□□□□R□□□□R□□□□R□□□□R………□□□□R□□□□R□□□□R□□□□r
 R□□□□R□□□□R□□□□R□□□□R………□□□□R□□□□R□□□□R□□□□r
 R□□□□R□□□□R□□□□R□□□□R………□□□□R□□□□R□□□□R□□□□r
CR□□□□R□□□□R□□□□R□□□□R………□□□□R□□□□R□□□□R□□□□X
                                   D


RはRSTの位置、□はMCUブロック、Xの位置にはRSTは有りません …は省略している領域
 各行末尾のRST(r)は次の先頭のMCUに影響するので、次の行の先頭のアドレスを表示

RST番号 座標
@1行目先頭のRST RST0 64 x 0
A1行目末尾前のRST RST2 1216 x 0
B2行目先頭のRST RST3 0 x 8
C最終行先頭のRST RST3 0 x 1016
D最終行末尾のRST RST6 1216 x 1016