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写真に写りこんでしまった物で、肖像権、著作権上問題が有ったり、個人情報に関連するものはトリミングして消したりしますが、サムネイルがそのままになっていて公の場に出てしまったという事をたまに聞きます。
サムネイルとは画像ファイル本来の画像とは別に、ファイル内部に保存された縮小見本画像の事で、JPEGファイルには幾つかの種類があります。

画像の一覧などで縮小見本を表示する場合、サムネイルが記録されていない場合があるためにほとんどのソフトは主画像を縮小して表示しています。
サムネイルを表示するタイプのソフトでも、1種類のサムネイルに固定され他の種類のサムネイルは表示しません。
JpegAnalyzerなら記録されているほぼ全てのサムネイル画像を確認出来ます。

当機能では画像ファイルに含まれるサムネイルの有無を調べ、サムネイルが含まれているとサブメニュー項目にサムネイルの種別、画像サイズを表示します。
また、それらのサムネイルを表示、またはファイルに保存出来ます。


表示(上段項目)

プレビューウインドウに画像が表示され、タイトルにサムネイル種類等が表示されます。
SOIが無いサムネイルを表示した場合、タイトルに"SOI+"が追記されます。

メニュー項目
プレビュー画面のタイトル
備考
表示 JFIF HHxVV bitmap
表示 JFXX HHxVV bitmap
表示 JFXX HHxVV JPEG
表示 Exif HHxVV
表示 Makernote HHxVV
表示 Photoshop HHxVV
表示 TIFF IFD HHxVV
HHxVV JFIF 24bit-Bitmap Thumbnail
HHxVV JFXX 24bit-Bitmap Thumbnail
HHxVV JFXX JPEG Thumbnail
HHxVV Exif JPEG Thumbnail
HHxVV Exif-Makernote JPEG Thumbnail
HHxVV Photoshop JPEG Thumbnail
HHxVV TIFF JPEG Thumbnail



TIFF/Exif-0thIFD以外の0x0111 画像データのポインターで指定されるもの

JPEG-APP13領域内または、TIFF-0x8649 Photoshop設定タグ領域内にあるもの
TIFF-0thIFDの0x0111 画像データのポインターで指定されるもの
HHxVVは画像の横x縦サイズ

保存(下段項目)

ファイル名は以下の通り、元ファイルの有るフォルダに作られます。
同名ファイルが有ると上書きされます。

メニュー項目
出力ファイル名
保存 JFIF HHxVV bitmap
保存 JFXX HHxVV bitmap
保存 JFXX HHxVV JPEG
保存 Exif HHxVV TIFF
保存 Exif HHxVV
保存 Makernote HHxVV
保存 Photoshop HHxVV
保存 TIFF IFD HHxVV
元ファイル名_Th0.bmp
元ファイル名_Th3.bmp
元ファイル名_Thj.jpg
元ファイル名_Tht.tif
元ファイル名_Thx.jpg
元ファイル名_Thm.jpg
元ファイル名_Tha.jpg
元ファイル名_Thi.jpg

サムネイル表示・保存の注意事項

サムネイル表示は拡大表示出来ません。
表示にプレビュー機能を利用しており、プレビューとの同時表示は不可、操作はプレビュー機能とほぼ同じになっています。
「全体表示」チェックオン  縮小表示は可、ウインドウ枠より画像が小さいと中央に配置
「全体表示」チェックオフ  ウインドウ枠より画像が大きいとスクロールバー表示、小さいと左上に配置


BMP形式のサムネイル
まれに赤と青の色が入れ替わったり、上下が逆になるものが有ります。
ファイル出力元ソフトのバグと考えられますが、どちらが正しいとは言えないので、集めた画像の中で最も多かったものに合わせています。

JFIF-24bitBMP→上下=正順、画素順=RGB
JFXX-24bitBMP→上下=正順、画素順=BGR


JFXX 8bit256色ビットマップ形式のサムネイル
画像が出回っておらず、動作確認出来ないので対応していません。
このサムネイルの有るファイルを見つけられましたら作者までお送り下さい。
この種類のサムネイルが有る物を検索出来る JFIFScan と言う専用ツールを作っていますので、ご利用下さい。

Exif-TIFF形式のサムネイル
TIFF形式のサムネイル表示は対応していません。

ExifセグメントのTIFFヘッダー以降はTIFF形式で書かれています。
よって、TIFFヘッダー以降からセグメントの終わりまでをTIFFファイルとして保存しています。

画像のポインター等の情報がIFD0に無いと表示出来ないビュアが有るので、IFD0とIFD1のポインターを入れ替えています。(構造的に逆にしている)
あと、RGB形式で画像データが記録されている場合は多くのビュアで表示出来ますが、YCbCr形式の場合はフォーマットが一般的では無いため、TIFF対応ビュアであっても表示出来ない場合が有ります。

YCbCr形式は以下のソフトで表示確認を行いました。
ART Viewer Lite (作者:長橋かずなり氏) http://hp.vector.co.jp/authors/VA004443/

Susieプラグイン(SusieまたはSusieプラグイン対応ソフトと併用)
ifTIFF6.spi (作者:渡辺裕朗氏) www.asahi-net.or.jp/~DS8H-WTNB/

Exifのメーカーノート上のサムネイル画像
Exif内のメーカーノートタグで指定される範囲に有るサムネイルは解析画面を表示した段階で検出出来ますが、範囲外に領域を取られている場合は処理の都合上捕捉出来ません。
メーカーノートにサムネイルのポインター等が記録されている一部のメーカはExif情報を表示した時点で有効化します。

Exif情報を表示してもメーカーノートのサムネイルが有効化にならない場合は、領域画像表示機能や分割機能を使用して下さい。
メイン画像の後に単独でサムネイルが書かれる場合やExifが書き換えられて指定位置に画像が無い場合でも、それらの機能なら表示や保存に対応出来ます。


JPEG系サムネイル全て
サムネイル内部のフォーマットチェックまで出来ていませんので、末尾にゴミデータが付いたりする場合が有ります。
基本的にファイル内の指定領域をJPEGとして表示、分割保存しているだけですので、JPEG特有の画像劣化やテーブルの書き換え等は行いせん。