(オリジナルショートショート2)
戻る
松茸だより
外信部に一本の電話がはいった。
{ビッグニユースだ!}
「は?
なにがだ?」
{ほら、例の*ASAのスペースコロニーのプロジェクトさ}
「ああ、あれかスペースコロニーといえばガンダムにあったようなそれか?」
{まさしくそれ!}
「んで、何がビッグニュースなの?」
{もう既に作られているのは知っているよなあ?}
「ああ、大変な資金で完成したらしいとは・・」
{それで土や石や草花とともに世界中からの樹木も送り込んだ}
「そうだ!
日本からも何本か、なにが適合するのかの実験的に送ったんだっけ?」
{その中に赤松がふくまれていてな}
「赤松?・・・赤松といえば松茸の寄生木だったっけ?」
{そうだ!}
「それで?」
{なぜだかわからないんだが、余程環境に適していたらしくコロニー中びっしり松茸だらけらしい!}
「松茸だらけ?」
{そうだ!}
「なんじゃそら?」
{それで日本に輸出しようかとの検討があるらしいのだが・・・}
「それはすごい!!」
{ただ一つ問題があってな・・・}
「・・・まさか!巨大な松茸ってんじゃ?」
{いや、そういうのは大丈夫らしい、そうじゃなく、卸価格で日本産に比べて数百倍になるらしいんだ}
「それはなぜ?」
{輸送費がかかりすぎて・・・・・・}
「うっ!・・・」