選択範囲

指定した矩形範囲のイメージを編集します。
まずキャンバス上の任意の範囲を選択したらメニューの「選択範囲」でコマンドを実行します。

選択範囲がない場合やツールが「選択」でない時に選択範囲のコマンドを実行した場合、カレントレイヤ上のすべてが選択されているものとして処理されます。

■ 範囲サイズ変更
すでに選択されている範囲のサイズを変更したい場合は、範囲の端(枠の部分)にカーソルを移動するとカーソルが矢印になるので、その状態でドラッグするとその方向へサイズを変更できます。
また、その時Shiftキーを押しながら移動すると、元の縦横比を維持したままサイズを変更できます。

■ 範囲移動
すでに選択されている範囲の位置を移動させたい場合は、Altキーを押しながら範囲内で左ボタンを押し、そのままドラッグしてください。

■ 範囲ドラッグ
選択範囲がある時に範囲内をクリックするとイメージの移動となります(クリックした時点で「切り取り」→「貼り付け」が実行されます)
範囲をドラッグで移動位置を決めてください。範囲外をクリックで確定になります。
(クリック時にEnterキーが押されていると、「切り取り」は実行されずイメージのコピーになります)

■ 連続コピー
貼り付け移動中に範囲内でEnterキーを押すと、一旦その位置にイメージを貼り付けた後、そのまま貼り付け移動を続行します。
同じイメージを連続で別の場所に貼り付けたい時に便利です。

座標を指定して選択

選択範囲の座標を直接数値で指定します。
x1・y1が始点、x2・y2が終点です。
幅と高さの値を編集すると、x1・y1から指定した幅・高さになるようにx2・y2が自動的に調整されます。

「拡張」「縮小」は、指定されたpx分上下左右に範囲を拡張・縮小します。

直前の範囲を選択

範囲が解除されたり変更される前の状態の範囲を選択します。
直前の範囲を再度選択したい場合に便利です。

コピー

現在の範囲のイメージを一時的にコピーします。
コピー後「貼り付け」を実行すると、そのイメージを貼り付けることができます。
なお、コピーしたイメージはツールを(選択範囲から他のツールに)変更すると失われます。

※通常イメージはAzPainterの内部データのみにコピーされますが、環境設定で指定するとクリップボードにも画像を転送することができます。

切り取り

現在の範囲のイメージを「コピー」後、その範囲を透明にします。
切り取られたイメージは「貼り付け」で呼び出すことができます。

貼り付け

「コピー」でコピーしたイメージを貼り付けます。
「貼り付け」を実行した時にコピーされているイメージが表示されるので、貼り付けたい場所までそのイメージを左ボタンドラッグで移動させてください。
そのイメージ外をクリックしたり選択が解除されると、イメージがその位置に貼り付けられます。
なお、イメージが貼り付けられる時はレイヤの「透明色保護」と「マスク」機能は適用されます。

Shiftキーを押しながら移動すると水平方向、Ctrlキーを押しながら移動すると垂直方向の移動になります。

クリップボードから貼り付け

クリップボードにあるイメージを貼り付けます。
イメージが表示された後は「貼り付け」と同じように操作します。

ファイルから貼り付け

画像ファイルからイメージを読み込み、そのイメージを貼り付けます。
実行後はイメージが表示されるので、そのイメージを貼り付けたい場所までドラッグで移動させてください。
その時の操作は「貼り付け」時と同じです。
(アルファ付きPNGを読み込んだ場合はアルファ値は維持されます)

(範囲)新規レイヤに貼り付け

新規レイヤを作成し、そこに範囲内のイメージをコピーします。

(範囲)クリップボードにコピー

範囲内のイメージをクリップボードにコピーします。

(範囲)アルファ付きPNGに出力

範囲内のイメージをアルファ付きPNGファイルに出力します。
出力したファイルを「ファイルから貼り付け」で読み込めば、アルファ値を維持した状態で貼り付けできます。

イメージを並べる

範囲内のイメージを連続して並べます。

塗りつぶし

現在の描画色(濃度255)で範囲を塗りつぶします。
鉛筆で四角塗りつぶしをしたのと同じ処理になります。
マスクやテクスチャなども適用されます。

消去

範囲内のイメージを消去して透明にします。
濃度255の消しゴムで四角塗りつぶしをしたのと同じ処理になります。
マスクやテクスチャなども適用されます。

左右反転

イメージの左右を反転します。

上下反転

イメージの上下を反転します。

右に90度回転

イメージを右に90度回転させます。

左に90度回転

イメージを左に90度回転させます。

任意回転

回転角度を指定して回転させます。
回転は右回りです。
「補間OFF」がONの場合、回転処理で線形補間を行いません(色の補間を行わないため、ドット絵を回転させたい場合などに使います)

トリミング

現在選択されている範囲を新しいイメージとしてその範囲外を切り取り、サイズ変更します。

拡大縮小

イメージを拡大/縮小します。

傾き

イメージを傾けます。
値は-100〜100で指定し、正の値なら右または下に傾き、負の値なら左または上に傾きます。
「補間OFF」がONの場合、色の線形補間を行いません。

貼り付け時、透明部分はコピーしない

「貼り付け」コマンドでイメージを貼り付ける時に、貼り付けるイメージに透明な部分(アルファ=0)がある時はその部分をコピーしません。
これにチェックが入っていない時は、イメージはアルファ値も含めそのままコピーします。

特殊機能

こちらは、特殊な用途で用いる場合に便利な機能です。

+Backspaceキー

「コピー」実行時・または選択範囲をEnter+ドラッグでイメージをコピーする時にBackspaceキーが押されていたら、イメージをコピーする際に現在の描画色以外を透明にしたイメージをコピーします。
コピーされたイメージは描画色の色だけになります。

「切り取り」実行時・または選択範囲をドラッグでイメージを移動させる時にBackspaceキーが押されていたら、範囲内のイメージをすべて透明にする代わりに現在の描画色部分のみを透明にします。
コピーされるイメージは現在の描画色部分のみとなります。

特定の色を範囲内から抽出する場合に便利です。